2022年6月18日 旧茨木家中出張番屋で。(北海道小樽市)
6月18日(土)
旧茨木家中出張番屋では、Iさんから、
ニシン漁のこと、北前船のことなど、
ていねいな説明をしていただきました。
それはもう、ワクワクするような
ひとときでした。^^
かつてニシンで沸いた小樽ならではの、
貴重な写真がたくさん展示してあったので、
ここに掲載させていただきます。
①汲み揚げ:大タモをあおって、枠船から汲み船へとニシンを汲む作業です。
②もっこ背負い:汲み船からもっこで背負い、ニシンを前浜へ揚げる作業です。
③納坪(なつぼ)へ:もっこ背負いがからだをかがめ、背中のニシンを仮置き場に落としているところです。
④ニシンつぶし:身欠きニシンを作るため、エラや内臓を除き、数の子と白子に分ける作業です。
⑤白子干し:ニシンから取り出した白子は、はじめは簾(すだれ)で干し、生乾きになったら筵(むしろ)に広げて干しました。
⑥身欠き木架(なや):ニシンつぶしが終わった後の身欠きニシンの干し場です。十数日ほど乾燥させます。
⑦粕炊(かすだき)釜場:ニシン粕を作るため、釜でニシンを煮る作業です。この後、角胴で圧搾します。
⑧粕玉(角胴で圧搾されたあとの漁粕):角胴をはずして、粕玉を取り出しているところです。
⑨粕玉:角胴から取り出した粕玉は、この後、細かく刻まれ、ムシロの上で天日干しにしました。
これまで、余市福原漁場などの遺構を訪れ、
当時の建造物をいくつも見てきましたが、
一連の作業をリアルに伝える写真の数々を、
ここで見せていただいたことで、
自分の中でのニシン漁場のイメージが、さらに、
生き生きとしたものになったような気がします。
余市福原漁場を訪れたときの日記です。
コロナでもウポポイ3。札幌2週間ホテル暮らし 88 - 旧余市福原漁場① 網倉(2021年11月13日/11日め) - MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。
ニシンが肥料になるまでの、一連の流れです。(大林組季刊誌より)
北海道産ニシン魚肥は、日本海航路を経由して北陸・瀬戸内・畿内に運ばれました。19世紀後半には、日本で最大の販売肥料として、日本の農業を支えました。北海道から遠く離れた倉敷には、今も「ニシン蔵」が残されているそうです。(画像をお借りしました)
そして、この北海道産ニシン魚肥こそが、北前船の最大の積み荷でした。一度の航海で現在の数億円分を稼いだとも言われています。
海を駆けた男たちの、一攫千金物語。
…とでもいいましょうか。
莫大な富をもたらした、
ニシン漁と北前船。
彼らが活躍した100年あまりの年月は、
まるで、夜空に打ち上げられた
壮大な花火のようです。
そしてその花火は、
やがてあっけなく消えてしまい、
二度と戻ってくることはありませんでした。
小樽近郊で、明治20年ごろには9万トンものニシンが水揚げされましたが、昭和27年を最後に、ニシンは獲れなくなりました。
その原因は、明確にされていませんが、
私は、長年続いた乱獲だったと思っています。
かつてのアイヌ民族のように、
「自分が食べる分だけを獲る」
という生き方をしていれば、
ニシンが消えてしまうということも
なかったのかもしれません。
煮て絞って、その粕を干して全国にばらまく。
…なんてことをやっていれば、
いくら広い北海道であろうと、
ニシンは枯渇してしまいますよね…。😔
長男の桜まつり出演におっかけしたあと、イオン多摩平の森店に並べられていた、ニシンの塩焼き(398円)。人間もこういうのを食べるくらいにしておけばよかったのに…と思うと、ニシンに申し訳ない気持ちになりました。😅(2023年4月1日)
「桜まつり」の日記はこちらです。
全盲難聴・のんたん 4年ぶりの「桜まつり」で演奏しました。①(2023年4月1日) - MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。
ボランティアのIさんといっしょに。
Iさん手作りの資料だらけだった、
旧茨木家中出張番屋。
Iさんの、番屋や北前船に寄せる思いが、
伝わってきました。
リタイア後をどう生きるかと考えた時、
必ず思い出すのが、Iさんとの出会いです。
(つづく)
(おまけのお話)
最近食べてみておいしかったものの
お話です。
2022年11月の青森旅行で訪れた、
津軽藩ねぷた村。
見事な山車と津軽三味線の演奏を堪能しました。(2022年11月8日 青森県弘前市)
この旅行で買ってきたものを、
大事にしまってあったのですが、
最近になって、
ようやくいただいています。笑
それがとてもおいしかったので、
ご紹介します。
さすが青森県。ねぷた村のお土産コーナーには、りんごジャムだけで、いったい何種類あるのかわからないくらい、いろんなのが置いてありました。
MIYOが買ったのは、写真右の「葉とらずりんごジャム」。いや、理由はありません。なんとなく、「葉とらず」って言葉にひかれただけです。笑
【葉とらずりんご】
秋を迎え、りんごの実が赤くなる頃に行われるのが、「葉摘み」と呼ばれる作業です。果実の周囲に繁る葉を摘むことで、果実全体に日光が当たるようになり、果実の表面がむらなく赤く色付きます。
この葉摘みを行わずに、いわば自然の状態で果実を熟させたのが、「葉とらずりんご」です。「葉とらず」りんごは、太陽の光をたっぷり浴びた葉が作りだす養分を十分に蓄えるため、「葉摘み」したりんごよりさらに美味しくなります。りんごの表面に葉の影が残るため、一般的なりんごよりも外観は劣ることがありますが、それこそが、本来の美味しさのシンボルです。「葉とらずりんご」ならではの、豊かで芳醇な甘さを味わうことができます。
これ、ずっとしまってあったのですが、
最近、朝食のパンに塗ってみたら、
もう、それはそれはおいしいのです。
お砂糖控えめなのに、しっかりした甘み。^^
次に青森に行ったら、
絶対にまた買いたいと思います。
あっという間に葉とらずりんごジャムを食べきってしまって、次に開けたのが、嶽きみバター。
【嶽きみ(だけきみ)】
青森県産のとっても甘いブランドとうもろこしの名前です。津軽弁では、とうもろこしを「きみ」と呼びます。 「とうもろこし」から「とうきび」、「きび」と変化し、「きみ」となったと言われています。青森県弘前市の西部にある、津軽富士ともいわれる「岩木山(いわきさん)」。その麓、標高400~500メートルにある「嶽(だけ)高原」で栽培、収穫されたとうもろこしだけを「嶽きみ(だけきみ)」と呼びます。
とうもろこしは、気温が暖かくなると糖度が減少していきます。そこで、「嶽きみ」は収穫時間にもこだわり、最も糖度が高い早朝に収穫しています。採れたての「嶽きみ」の糖度は、18度以上。メロンなどの果実並み、もしくはそれ以上の甘さです。生でも食べられるこの甘さ、プチプチした弾ける食感とジューシーさは、やみつきになること間違いなしです。
青森に行って初めて知った、
「嶽きみ」。
居酒屋で食べたらおいしかったので、
そのバターを買ってみました。
バターの中にとうもろこしの粒が入っているのかと思ったら、すっかりペースト状にされ、ふんわりとした食感のスプレッドになっていました。笑
嶽きみバター、おいしかったです!
「葉とらずりんご」も「嶽きみバター」も、
青森に行かなかったら、
出会えなかったおいしさでした。
普段、旅先では、あまり物を買わないのですが、
このときは、「青森県おでかけクーポン」が
たくさんありました。
(おかげで、タダでゲットできました。笑)
旅行支援でいただいた、青森県おでかけクーポン。
クーポンのおかげで、
このときはタダでいただきましたが、
次に青森に行ったら、
お金を払って買って帰ると思います。
良いお品に出会えました。
ありがとうございました。(→旅行支援)