ベトナム・カンボジアを歩いた14日間 55 - アンコールトム⑧ バイヨン・第二層から第三層へ(2024年1月17日/6日め)
2010年7月26日 バイヨン・第二層で。(長男と長女・14歳/中3))
1月17日(日)- 6日め
アンコールトムの、
第二層(第二回廊)を歩いています。
今回の旅では立ち入り禁止になっていたので、
ここから先は、
2010年に訪れたときの写真を掲載いたします。
後ろの四面塔に、観音菩薩が見えます。
観音菩薩は、人々の音(声)を観て(聞いて)、
その苦悩から慈悲を持って救済する菩薩様です。
したがって、
「人々の悩みに応じて、千変万化の相となる」
とされています。
ここバイヨンでは、約200の観音菩薩が、
穏やかな微笑を見せていて、
それを「バイヨンの微笑」と呼ぶそうです。
そのどれをとっても、同じものはありません。
その微笑は、見る人の心に応じて、
少しずつ変わって見えるのかもしれません。
建設当時は、美しく彩られた仏塔の四面に、穏やかな微笑の観世音菩薩が浮かび上がっていたと思われます。
この観世音菩薩の顔や表情は、バイヨンを建立したジャヤバルマン7世がモデルになっていると言われています。
このときの長女は中学3年生。中学生でこんなところまで、親に連れてこられたのが影響したのか?😅、現在の長女は、「ラーマーヤナ」が大好きという、不思議なムスメになりました。
長女の隣りには、デバターと兵士の像が見えます。デバター像は、第二層に入ると、より増えてきます。
兵士(左)とデバター(右)です。
みなさん、ウエストのくびれがすごい。😄
ここにも連子窓が見えますが、これは見せかけの窓。連子の後ろは壁になっています。
遺跡を歩いても、長男には見ることができないので、親につきあわせて申し訳なかったなあ、と今も思います。
ただでさえデコボコしている石畳。そのうえ雨で濡れています。長男が転ばないよう、気を遣いました。それでも長男は、最後まできげんよく歩いてくれました。😄
第二回廊と、そこにそびえる四面塔。
観音菩薩がごろごろ並んでいます。笑
その表情は、歩くごとに、そして見る角度によって、違って見えます。(←気のせいですが。😅)
2010年に訪れたときは、こんなに近くから、バイヨンの微笑を見ることができました。その四面塔を下で支えているのは、ガルーダでしょうか。
遠くにも近くにも、観音菩薩。バイヨンの微笑だらけです。
優し気な菩薩さまの微笑に囲まれながら、さらに歩きました。
寺院内には、200もの菩薩様が彫られているそうです。林立する「バイヨンの微笑」に囲まれて歩くのが、アンコールトムの醍醐味です。
第二層から第三層に向かって、
さらに歩きます。
(つづく)