MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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ベトナム・カンボジアを歩いた14日間 14 - プノンペン国立博物館① 横たわるヴィシュヌ神(2024年1月15日/4日め)

2024年1月15日 プノンペン国立博物館で。


1月15日(日)- 4日め


ホテルにチェックインしたのは、
15時半頃でした。
朝からずっと移動し続けたし、
このあとはホテルで、
のんびり過ごしたいところなのですが…。


多動夫は、とにかく、
おでかけがしたいんですよね。😂


プノンペンには、14年前にも家族で来ていて、主な観光スポットにはほぼ行っています。これは王宮の即位殿。王室行事が執り行われるところです。クメール様式の屋根は豪華絢爛で、風格があります。(2010年7月30日 のんたんとあみちゃん・14歳/中3)


み「もう午後も遅い時間だし、
  もうすぐ日が暮れるんだけど…。
  いったいどこに行きたいの?」


夫「プノンペン国立博物館!」


また博物館か…。😔


夫「前に来た時に、
  ここに行ってないんだよ。
  だから、今回はぜひ行きたい!
  アンコールワットとか、
  遺跡にあった仏像なんかの実物が
  この中に展示してあるんだよ!」
み「遺跡にあるのは、レプリカってこと?」
夫「全部ではないけどね。」


チカパシ、どうしても行きたいようです。😂
グーグルマップで調べると、
博物館はホテルから歩いて10分ほどのところ。
博物館は5時に閉館してしまいますが、
今すぐに出発すれば、
1時間くらいは見学できそうです。


まあ、しかたないか…。


ってことで、荷解きもせず、
ホテルの部屋にかばんを投げ捨てて、
そこから博物館まで、
ふたりして、とにかく走る走る…。🤣


トンレサップ川のほとりに建つ、「プノンペン国立博物館」に到着。はあはあはあ…。

クメール様式で建てられた、赤い博物館。すばらしい外観です。^^


さすが、国立博物館だけあって、
建物もすばらしいですね。^^
…と、ここまではよかったのですが。


この日記を書くにあたって、
2010年に家族で訪れたときの、
「ベトナム・カンボジア旅行」
の写真を見てみました。
すると…。


あれ? これは、もしかしたら…。(2010年7月30日)

国立博物館?

14年前に、行ってるじゃないかーーーーー!!


夫にはいつも、こうやって騙されてます。😔
国立博物館、今回が2回めですよ…。
(私もすっかり忘れておりましたが。笑)


まあ、夫本人には、騙しているつもりはなくて、
「いつも本気でそう思ってる」のです。
つまり、
14年前に行ったことをすっかり忘れていて、
「まだ訪れたことがない。
 だからぜひ行きたい。」
と、気持ちを募らせていたんですね。


夫は、記憶力がとても悪い。
昨日のことどころか、1時間前のことすら、
忘れていることがよくあります。
っていうか、自分の都合のいいように、
記憶を書き換えてしまいます。
そして、それが事実であると信じ込みます。😮


だから夫はこのとき、本当に、
「国立博物館には行ったことがない。」
と思い込んでいて、
「行きたい。行きたい。」
と訴えていたわけです。


博物館だけでなく、映画なんかでも、
夫は内容を忘れてしまうことが多いです。
いっしょに見に行った映画なのに、
夫は見たことすら忘れてしまいます。
私がストーリーを話して、
思い出させようとしても、
全然思い出せず、
「あなたは記憶力がいいねえ。笑」
と、他人事のようなコメント。
(いや、あなたの記憶力が悪いだけです。)
この不思議な脳に、
30年以上、振り回されてきました。
だからこれまでにも、夫に何度も言ってきました。


み「映画を見たって、すぐに忘れるのなら、
  見なくていいよね。
  博物館も、せっかく行っても忘れるんだから、
  行く意味がないじゃん?
  初めから行かなくてもいいんじゃない?」
と…。


冗談で、ちょっと意地悪を言いました。笑
すると夫は、


夫「いや、いいんだよ。
  忘れてしまうからこそ、何度行っても、
  新鮮な気持ちで感動できるんだ。

  同じものを何回でも楽しめる。
  オトクだね。♪」


こういうのを、「へらず口」と言います…。😔


ちなみに、この国立博物館については、
私自身も、14年前に行ったことを、
すっかり忘れていました。
14年もたったら、記憶なんてほんと霧の中状態。


でも、ブログに書いた旅行は、
(ブログが)鮮明に覚えていてくれるので、
後で読み返すと、
当時のことがまざまざと蘇ります。
ほんと、
「旅行の思い出は、
 覚えているうちに書き残しておかなくては。」
と、切実に思います。


…ということで、14年前から現代に戻ります。門を入って右手にある建物で、まずは入場料を支払いました。

入場料はひとり5ドル。バッグなどの持ち込みはできません。オフィスの奥のロッカーに、荷物をすべて預けるシステムです。

そして、博物館の中央部にある、入口に向かって歩きました。


【プノンペン国立博物館】
王宮のやや北にある歴史博物館です。1913年に建てられ、1920年に開館しました。外観は、赤いクメール様式が印象的な建物で、6世紀から15世紀までの彫刻、漆器、青銅器、陶磁器、木彫りなどが収集・展示されています。展示品は、アンコール遺跡から発見された彫刻を中心にしており、その数は5000点以上にのぼると言われています。展示物は年代順に並べられていて、クメール芸術や仏像の様式などが時代とともに移り変わっていく様子がわかりやすくなっています。また、手入れの行き届いた中庭も見どころです。
ほとんどの展示品はケースに入っておらず、展示物を近くで細部まで見ることができます。国宝級の遺物である「ライ王の像」や、高さが1mを越える「横たわるヴィシュヌ神」、腕のない「ジャヤヴァルマン7世」像、バンテアイチュマールの盗掘から助け出された「千手観音」の彫刻、そして入ってすぐにあるコミカルなスタイルの「神鳥ガルーダの彫像」など、国宝級の彫刻が展示されていて、とても見ごたえのある博物館です。
館内の撮影は禁止となっていますが、中庭は、撮影が可能です(有料)。


このときの夫、MIYOのことはもう、存在すら忘れています。頭の中は、遺跡でいっぱい。写真を撮っていたMIYOを残して、さっさと入り口を入っていってしまいました。(←中を見ても、どうせまた忘れるのにね。🤣🤣)

それはさておき、閉館まであと1時間しかありません。MIYOも、急いで中に入ります。

入ってすぐのところにある、「神鳥ガルーダの彫像」。なんか愛嬌があって、カワイイ。MIYOは、このガルーダが気になって、その後も何度もここに来て、眺めていました。^^


【神鳥ガルーダ】
インド神話に登場する神鳥、ガルダの別名です。カルラ、あるいはスパルナとも言われます。仏教では、迦楼羅(かるら)あるいは金翅鳥(こんじちょう)と呼ばれ、仏を背負って三世、宇宙、世界を飛ぶとされています。タイ王国の国章であり、インドネシアの国営航空会社である、「ガルーダ・インドネシア航空」という名の由来ともなっています。


ここでMIYOは右方向に進み、夫とは生き別れになりました。

こんなにたくさんの仏像が、各地の遺跡の中で、最近までごろごろしていたというのがすごい。

このとき夫は、左方向へと歩いていきました。たぶん、夫が歩いた順路の方が本来のルートだったのだと思います。

高さが1mを越える「横たわるヴィシュヌ神」(11世紀頃)。近くで見ると、すごい迫力でした。


【横たわるヴィシュヌ神】
ヴィシュヌ神の青銅像(ブロンズ像)です。1296年から1297年にかけてクメール王朝(アンコール王朝)に滞在した、中国元代の漢人・周達観が著した書物「真臘風土記(しんろうふどき)」に、「仏陀像」という記述があります。それがこの像でした。彼が見た像は、実際には仏陀像ではなく、ヴィシュヌ神像だったのですが、その像が、1938年、アンコール地域貯水池の中央にある、西メボン寺院から発見されました。

この、横たわるヴィシュヌ神像は、高さが6メートル以上もあった青銅像で、東南アジアでは最大級です。青銅像は部分的に鋳造され、眉、目、口ひげは貴金属で象嵌されていました。


写真撮影禁止と聞いていたのですが、
なぜか、みなさん、普通に撮っていました。
フラッシュは、もちろん使いませんが。
係員から注意されることもなかったので、
私たちも撮らせていただきました。


このときに撮った写真。
150枚くらいあります。😂😂(アホ)
とうてい掲載しきれませんが、その中から、
選んで選んで、ご紹介したいと思います。
(ほんとうは、全部載せたい。笑)


(つづく)

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