2025年2月13日 ショッピングモール「スーク・アル・ジャミー」で。(アラブ首長国連邦・アブダビ)
2月13日(木)- 2日め
エティハド・タワーズ(高層ビル群)に行き、
コンラッドホテル74階の展望フロアから
アブダビの眺望を楽しんだあと、
バスは次の場所へ向かいました。
バスの窓越しに、美しいモスクが見えてきました。シェイク・ザイード・グランド・モスクです。
シェイク・ザイード・グランド・モスク
に行くのかな…
と思ったら、ちょっと違ってました。
私たちがバスを降りたのは、
スーク・アル・ジャミー(Souq Al Jami’)
というショッピングモールでした。
すぐ目の前に、シェイク・ザイード・グランド・モスクも見えています。
地上に突如現れたような青いドーム。ここから入場すると、その地下に広大なショッピングモールが造られています。さらに地下道を進んで、15分くらい歩くと、シェイク・ザイード・グランド・モスクに到着します。
このドームは、夜になると光を放ち、こんな幻想的な光景を見せてくれるのだそうです。(画像をお借りしました)
このショッピングモールは、
シェイク・ザイード・グランド・モスク
を訪れる人々のために造られたのだそうです。
モスクには、年間600万人以上が訪れるので、
まさに、
「門前市をなす」
ということなのでしょう。^^
それでは、中に入ってみます。
エスカレーターに乗って、ドームの内側を降りて行きました。見上げると、ドームの内側が見えました。ここもすばらしいです。^^
スーク・アル・ジャミーです。このモールには、51のアウトレットがあるそうです。右手に英国系のコスタコーヒーが見えますが、お店の外観は、やっぱりアラビア風ですね。笑
モールの中央にあったディスプレイ。大きなラクダさんがうずくまっていました。笑
このあとは、ガイドさんに、
「ご婦人のみなさんだけ集まってください。」
と言われ、全員でぞろぞろと、
ガイドさんのあとについていきました。
残った男性陣は、とりあえず、
お土産物屋さんで待っていることに…。
そのお土産物屋さんで並んでいたものが、
なかなか楽しかったので、掲載します。
あー、やっぱりこうなるんですね。文字が読めませんが、これを鍋敷きに使ったら、さすがに怒られるんでしょうね…。笑
アブダビの有名スポットをモチーフにした置物。
MIYOが小さい頃に絵本で見た、アラブのイメージそのままの人形。笑
どこの国に行っても必ず置いてある、マグネット類。
この、色柄のセンス。トルコの器と通じるものがあると思います。
これは、MIYOがトルコのエジプシャンバザールで買ったものです。(2025年1月16日)
左に写っている緑の器とか手前の灰皿なんて、上の写真の器と柄がそっくりですよね。🤣
美しいランプたち。
「アラジンと魔法のランプ」なんてのもありましたね。^^
さて。
男性陣がお土産物屋さんで遊んでいるあいだ、
私たちはガイドさんに集められ、
全員そろって、人通りの少ない通路に。
大きなトートバッグから、
おもむろにガイドさんが出してきたのは、
女性のための「アバヤ」でした。
このあとに、
シェイク・ザイード・グランド・モスク
に行くことになっていましたが、
モスクには、アバヤを着用していないと、
入ることができません。
そもそも、このツアーの説明文には、
「ご希望の方には、衣装をお貸しします。」
と書いてありました。
つまりガイドさんは、その、
「モスクに入るためのアバヤ」を
持ってきてくれたわけです。
この一か月前、トルコ・イスタンブールで、
ブルーモスクに行ったのですが、
トルコでも、スカーフを着用していないと、
モスクには入れませんでした。
一応、モスクの入り口には、
スカーフを持っていない女性のための
「貸出スカーフ」が置いてありました。
でも、そのスカーフがけっこう使い古されていて、
それを見た私たちは、一同、
思わず引いてしまったくらいでした。笑
なのでMIYOは、今回の「貸出アバヤ」も、
その清潔さを懸念していました。
でもガイドさんが持ってきたものは、
一着ずつがきれいにたたまれ、
ビニール袋で梱包されていました。
クリーニング済みのようで、ぱりっとしていて、
袋から取り出すと、石鹸の香りがしました。^^
MIYOがスカーフを持参しているのを、
ガイドさんは知っていたので、
「MIYOさんは、
ムリにアバヤを着なくてもいいですよ。」
と言ってくれました。
いいえ、とんでもない。😊
アバヤなんてめったに着られないし、
タダで貸してくださるのなら、いい経験です。
それに、こんな清潔なアバヤなら、
安心して着られます。^^
ということで。
それぞれが一着ずつ、アバヤの袋を受け取り、
全員そろって、女性用トイレへ。
着ている服の上からかぶるだけなので、
あまり人目を気にすることもないのですが、
一応、各自が、トイレの個室内で、
着替え(かぶり)ました。
かくしてこうなりました。本当は裾が長くて、床を引きずりそうなくらいあります。たぶん、その方がかっこいいのですが、それはあまりしたくないので、MIYOは自分で勝手に裾上げしちゃいました。笑
MIYOの後ろに写っているのは、
女性用のアパレルショップです。
(お土産物屋さんではありません。笑)
色は黒以外もあるようですが、
売っているものは、大体こんな感じ。
…っていうか、こんなのしかありません。笑
イスラム女性の服装とひと口に言っても、
国ごとにさまざまで、
たとえばトルコとUAEでも、全然異なります。
その種類と名前を、ここに掲載しておきます。
(出典:FUJIYO Photography )
①ヒジャブ:一般的に「ヴェール」「スカーフ」と言われるものです。頭髪を首までしっかり隠すもので、顔は隠しません。トルコはこんな感じですね。
②ブルカ:顔や体を含め全身を覆いかくすもの。目の部分だけがメッシュ状になっていて、そこから外が見えるようになっています。
③ニカブ:目だけ出して顔を隠すもの。主にサウジアラビア女性などが身につけていますが、他のアラブ・イスラム圏(エジプトやモロッコ、インド、インドネシアなど)などでも見られ、主に保守的な層の女性に好まれています。
④アバヤ:黒いガウン(長衣)です。主にサウジアラビアなど湾岸諸国の女性が身につけていますが、他のアラブ・イスラム圏でも着用されています。丈はくるぶしまであり、これと黒いヒジャブを身につけるのが一般的です。
⑤チャドル:大きな1枚布で全身を覆うもの。主にイラン女性が羽織る衣服で、アバヤと似ていますが、アバヤは長衣で、チャドルは1枚の布です。布を体に巻いているだけなので、手で持っていないとずり落ちてしまいます。
夫は40年前、ヨルダンに駐在していたのですが、
「国によっていろんな種類があるみたいだけど、
どう違うの?」
と訊いても、
「女性の服はワカラン。」
というばかりでした。
この日記を書くにあたって、ネットで調べてみて、
ようやく、長年の疑問が解消できました。笑
(つづく)