2019年6月30日 ウクレレ発表会で。コロナ禍で中断する前の、最後の発表会でした。(全盲難聴・のんたん 23歳)
このときの日記です。
全盲難聴・のんたん ウクレレ発表会 1 - 前日レッスン+カラオケ+鮮や一夜(2019年6月29日)
全盲難聴・のんたん ウクレレ発表会 2 - 6人のボランティアさん(2019年6月30日)
11月23日(土)
11月3回めのウクレレレッスンの日記です。
この日、いらしてくださったのは、
タケダさん、キドノさん、ホリイさんです。
本日のコース:
S園でお迎え(9:00)→ウクレレ教室(11:00)→昼食(12:00)→S園に帰園(15:00)
*全6時間です。全コースを、おふたり体制で担当していただきました。
朝のお迎えからウクレレレッスンまでは、
タケダさんとキドノさんに、
そしてレッスン終了後は、
キドノさんとホリイさんに担当していただきました。
みなさまからいただいた、レポートと写真です。
【タケダさんからのメールです】
ノゾミくんをS園にお迎えに行くと、朝食後の歯磨き中とのこと。20分ほど待っていたら、スタッフと一緒に下りてきました。豊田駅近くまでは、いつもと違っておしゃべりもせず歩いていました。「今日は静かだね」とキドノさんと話していたら、途中から、いつものように「カラオケ12月28日」「そんなの関係ねぇ」の連発でした。電車の中でもおしゃべりが続き、新宿駅近くになると眠そうなようすでした。
この日はS園を出るのが少し遅かったのですが、新宿駅まで乗り換えなしの電車に乗ったので、高田馬場駅でお手洗いに寄りましたが、ウクレレ教室に着いたのはギリギリの時間でした。
着いて早々に、ノゾミくんはご自分のウクレレで「そんなの関係ねぇ」を叩き始めたので、先生も私たちも思わず動画を撮ってしまいました。
それが終わると「歩いて帰ろう」のレッスンが始まりました。「メロディから」と、先生がノゾミくんの左手の指の持ちながら、弦の押さえる場所を教えたり、右手はダウン(ジャーンと鳴らす)などと言葉で伝えたり。ノゾミくんは、先生が弾く音に耳を傾けて、しっかりと聴きながら、教わった内容を覚えていました。この時に、ノゾミくんの身体がだんだん傾いていくので、先生が何度も身体を起こしていて、ノゾミくんの熱心さが伝わってきました。
20分ほどでこの日のレッスン分を覚えたようで、11:50頃まで、教わった内容を繰り返し弾いていました。ノゾミくんが新しい曲を覚えていくようすが見られて、そしてすぐに覚えてしまうので、音楽音痴の私は感動でした。
また、ご一緒する日を楽しみにしております。
【キドノさんからのメールです】
今日は、「歩いて帰ろう」の練習をしました。最初はハイスピードで弾いていたので、先生からゆっくり弾こうと促されていました。
先生は、新しいコードを教える時にどうしたら押さえやすいかを試しておられましたが、だいたい決まったようです。最初から最後までの流しを先生が演奏し、のぞみ君はそれを録音していました。あとで、それを聴きながら覚えるのだと思います。
それから、ウクレレの調子が悪いようです。先生が、「音がおかしいから」と何度か調整をしましたが、ちゃんと直るには至らなかったようです。壊れる前に調整が必要とのことです。先生からそちらに連絡が行くと思いますのでよろしくお願いします。
昼ごはんは、サイゼリヤでハンバーグをたべました。最初はスパゲティと言っていましたが途中でハンバーグと変わりました。サイゼリヤは普段はそんなに混んでいないようですが、今日は混んでいて少し待ちました。ドリンクバーを飲みつつ完食し、ゆっくり帰りましたが3時に充分間に合って、S園に到着しました。
【ホリイさんからのメールです】
少し早めに着いたので、のんたんのウクレレ教室が終わるのを、ビルの1階のフロアで待ちました。2階の教室では、ドアをいつも少し開けてあるので、のんたんのウクレレが良く聞こえて来ました♪ 先生とのんたんのウクレレのメロディと、おふたりが歌う歌(ドレミ)が響いて、とても楽しそうでした。
レッスンが終わって、エレベーターから出て来たのんたんは、いつものようにおしゃべりしていました。朝のお迎えから担当されていたタケダさんとはここでお別れして、私と交代です。キドノさんが、「お昼ご飯は何食べたいですか?」と尋ねました。このところスパゲティが続いていますが、のんたんはいつものように「スパゲッティ」とのこと。ということで、今日もサイゼリヤに行きました。道すがら、私に「カラオケ、12月28日」と、繰り返していました。
サイゼリヤでは、いつもは、土曜日でもすぐに席に着けるのですが、祭日だったせいか並んでいました。席についてから、のんたんにもう一度、「何が食べたいですか?」と聞くと、珍しく「ハンバーグ」と、聞こえました。キドノさんと、「あれっ!」と顔を見合わせました。せっかくなので、たまにはハンバーグにしようと、メニューから一番シンプルなハンバーグと、ライスの小を注文しました。ドリンクバーは、オレンジジュースを2杯飲みました🥤
ハンバーグを細かくして小皿にのせ、ご飯や目玉焼きや、コーンと混ぜて食べてもらおうと思いましたが、のんたんは最初、「?」と言う表情でした🙃 私たちが「ハンバーグ」と聞こえたのは間違いだったかな?と反省しましたが、のんたんの食べる速さがどんどん早くなって、アッと言う間に小皿の中身をぺろっと食べ終わりました。ハンバーグも気に入ってもらえたようで、ホッとしました🙆♀️
S園までの電車では、ボイスレコーダーを耳に当てて、ずーっと聴きながら大人しく帰りました。豊田駅からは、「歩いて帰ろう」を少し歌いながら歩きました。そしてまた、冬休みのカラオケのことを何度も聞いてくるので、「今度お母さんに聞いてみるからね」と、答えておきました。3時前には、S園に着きました。
追伸
時々、補聴器が耳に付いていないときがあります。確認すると、自分でリュックサックにしまっているようですね☝️補聴器が煩わしいのか、聞こえにくいのか良く分かりません。電池が切れているわけではないようです。
みなさまがそれぞれに、
長男のようすをおしえてくださり、
とてもうれしく読ませていただきました。
「今日はいつもより口数が少ないね。」
「ウクレレに不具合がありそう。」
「補聴器を落としたのではないか。」
「ハンバーグでよかったのか?」
…などと、長男の小さなことにも
心をくだいてくださっていることがわかります。
みなさまからの報告メールを読むと、いつも、
ありがたい気持ちでいっぱいになります。
タケダさん、キドノさん、ホリイさん。
長男といっしょに歩いてくださり、
ありがとうございました。
(おわり)
(おまけのお話)
ウクレレ発表会も終わり、
来年度に向けてのレッスンが始まりました。
新しい曲は、「歩いて帰ろう」。
新しいコードもありますが、
長男はがんばって挑戦しています。
曲を果敢に覚えて演奏する長男にも
驚くのですが、
長男にどんどん教えてしまわれるナオ先生にも
びっくりです。
ナオ先生は魔法が使えるのではないか、
と思ってしまうくらいです。^^
(10月8日の、ナオ先生のブログです。
4年ぶりにレッスンを再開し、「ダイアモンド」を練習していた頃です。)
ウクレレな毎日♪:2024年10月08日
ダイアモンド♪
新宿区 高田馬場 NAOウクレレスクール
マンツーマンでウクレレを習える
初心者向けのウクレレ教室。
出会いは、15歳。
視覚と聴覚に障害がある
「のぞみ君」
新型コロナウイルスが始まったことで会えなくなって4年。
コロナは決して落ち着いたわけではなく、
それどころか、この夏からインフルエンザ、マイコプラズマ肺炎、
結核まで流行ってしまっています。
マスク着用、ドアと窓開け換気。
一人一人の心がけで予防できる感染症。
この大切な時間は宝物。守りたい。
NAOがのぞみ君のレッスン曲に選んだのは、
プリンセスプリンセス「Diamonds ダイアモンド」
Diamonds ウクレレはキーをFに移調すれば、
押さえるコードは5フレットまでで弾ける。
そして、歌詞。
のぞみ君に、ダイアモンド歌詞の意味
わかるかな~♪
ドドレミファソラドー (ダイアモンドだねー)
NAOがのぞみ君の耳元でダイアモンドのサビを音階で歌ったら、
「レドー レドシラド ドーシッシー (ああ、いくつかの場面)」
すぐ続きがかえってきた!
これが本物のダイアモンド♪
レッスンを再開して4回目のレッスンは、
補聴器があった。
(先生のブログから、画像をお借りしました)
9月28日のレッスンの時、
長男の耳に補聴器がないことに、
ボランティアのヤグチさんが気づきました。
このときは、「落としたのではないか?」と、
みなさんで心配してくださり、
S園にも電話してくださったようです。
そのときの日記です。
全盲難聴・のんたん ボランティアさんと外出(S園→ウクレレ教室→ガスト→自宅)(2024年9月28日-29日)
結局、補聴器の電池が切れてしまったため、
長男が自分でリュックにしまっていたことが
あとになってわかりました。
前回のレッスン時にそんなことがあったので、
NAO先生も、長男の耳に補聴器があるかと、
気にかけてくださっていたようです。^^
長男の小さな変化にも気づき、
みなさんが気にかけてくださることが、
ただただ、ありがたく、感謝でいっぱいです。