MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
http://limings.muragon.com/tag/?q=2019%E5%B9%B49%E6%9C%88-10%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0&p=4 
をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
http://limings.sweet.coocan.jp/

4年ぶりのベトナム。北部から中部へと歩いた18日間 40 - ATMの500000ドン札と、KATINAT で靴みがき(2023年6月17日/4日め)

2023年6月17日 サイゴン発のオサレなカフェ、KATINAT で。


6月17日(土)


クルーズが終わり、ツアーのバスが、
Mango Hotel まで送ってくれました。


このホテルは、agoda で予約しました。
当初の予約は、
6月14日、15日、16日の3泊でした。
ところが、予約したあとになって、多動夫が、
「ハロン湾で泊まりたい。」
と言い出しました。


そこで、ネットでお安いところをさがし、
16日出発のワンナイトクルーズを
予約したのですが、その日は、
Mango Hotelの部屋を予約済みだったため、
そのキャンセルには苦労しました。


agodaを利用して3連泊で予約した場合、
その一部だけを変更することは
できないのだそうです。
agoda に問い合わせると、
「3泊分を全部キャンセルして、
 希望する日を予約しなおしてください。」
と…。
直前の変更だったので、
3泊分のキャンセル料もかかるそうです。
1泊分だけをキャンセルしたいのに、
3泊分のキャンセル料がかかるとは
思いませんでした。


agodaではどうにもならないとわかったので、
やむをえず、Mango Hotelにメールし、
直談判しました。
「6月14日、15日、16日を予約していますが、
 6月14日、15日、17日に
 変更してもらえませんか?
 agodaでは、システム上できないそうで、
 困っています。」


すると、ホテルからすぐに返事があり、
あっさりOKが出ました。
よかった、よかった…。^^
予約サイトのシステム上ではムリでも、
結局最後になんとかしてくれるのは、
現場の人間だなあ…、と実感しました。


…ということで、この日の夜も、Mango Hotel に泊まります。となりのハノイ駅までは、徒歩10秒ですね。爆 翌日の夜は夜行列車に乗るので、すぐ隣りに駅があるというのは便利です。^^


とりあえずチェックインし、
ホテルの部屋に荷物を置いて、
街歩きを開始しました。
まずは、ATMを探して歩きます。


ハロン湾クルーズのふたり分の代金、
4700000ドン(約24000円)を
全部ベトナムドンで支払ったので、
手持ちのお金がほとんどありません。
(クレカだと3%増しになると言われました。)


5分ほど歩いて、Vietnam International Bank (VIB)を発見。コロニアル風のオサレな建物です。

建物の前にあるATMコーナーに入り、2000000ドン(約10000円)を引き出しました。


ATMでクレジットカードを挿入して、
希望の金額を入力すると、
ベトナムドンが出てきます。
手数料もわずかで、とっても便利。^^
(画面の表示はベトナム語なのですが、
 "English"をタッチすると
 英語に変わるので、なんとかなります。)


これは、日本で言うところのキャッシングです。
金利は年利18%くらいですが、
翌月に全部返せば、金利は1か月分の1.5%。
両替所で両替する場合の手数料よりも、
だんぜんオトクです。
(注意点は、絶対にリボ払いにせず、
 翌月に全額返済してしまうことです。)


500000ドン(約2500円)札が4枚出てきました。しまった…。


この500000ドン札。
あちこちのお店で断られるんです。
「おつりがない。」って…。
「ウソだろ。たった2500円なのに、
 なんでおつりがないの?」
と、夫も驚いていましたが、
ほんとです。😅😅


この旅のあいだでも、
いったい何回、
500000ドンを断られたことか…。


このお札をもらったら、なんでもいいから、
できるだけ早く使って、少額紙幣に
代えておかなければなりません。
(でも、何度も断られます。笑)


「まるで、ババ抜きみたいなお札だな。」


はい。
残念ながら、そのとおりです。🤣🤣


そう言えば、これを書いていて思い出しました。ユーロ紙幣でも、似たようなことがありました。(画像をお借りしました)

ユーロ紙幣では
5ユーロ、10ユーロ、20ユーロ、
50ユーロ、100ユーロ、200ユーロ、
500ユーロの紙幣があります。
(大体、500円札から5万円札ですね。)


ところが、ヨーロッパの生活で、
100ユーロ札以上を目にすることは、
ほとんどないのだそうです。


たまに、100ユーロ札(10000円ちょっとくらい)
を使おうとすると、お店でとても嫌がられます。
なので、100ユーロ札ですらも、
使うシーンが限られます。
(相当高いものを買うときとか、
 高級な、ホテルやレストランならOK。)


さらに、200ユーロや500ユーロ紙幣となると、
実物を目にしたことがない人も
かなり多いようで、
一般にはほとんど流通していないそうです。


10年くらい前の話ですが、
あるとき私たちも、
500ユーロ紙幣を受け取ってしまいました。
(日本円で、50000円余りの額のお札です。)
夫の妹(ドイツ在住)からの、たぶん、
子どもたちの出産祝いだったと思います。
(子どもたちは、その頃すでに高校生くらいでしたが。笑)


「500ユーロ紙幣の色は何色?」というクイズが成立するくらい、ヨーロッパに住んでいる人でも見たことがない人が多い、500ユーロ札です。笑(画像をお借りしました)


この500ユーロ札、日本では使えないし、
銀行で円に両替すると目減りするので、
夫がドイツに出張したときに、
これを現地で使うことにしました。
ところが。


使えないんですよ…。🤣


出張先のドイツで、夫は、
支払い時に500ユーロ札を出しては、
あちこちのお店で断られたそうです。
最後に、ホテルのチェックアウトのときに、
宿泊代金の支払いで、
ようやく使えたみたいですが。


たとえば日本のスーパーで、
支払い時に50000円札を出して、
「おつりがないから受け取れません。」
という店舗は、どれくらいあるかな、
と考えました。
(日本に50000円札はありませんが。)


日本ならば、スタッフの方が、
他のレジを回ってでも、おつりをかき集めて、
なんとか対応するだろうと思います。
「高額紙幣はメンドウだからいらない。」
なんて言うお店はないですよね…。
こういうところが、
日本と他の国との違いなんでしょうね…。😅


さて。
話をハノイ街歩きに戻します。^^


とにかく、暑くて暑くて、
ベトナムのアイスコーヒーが飲みたくて、
なつかしの「コン・カフェ」
探して歩いたのですが、見当たりません。
市内には何軒もあるはずなのですが…。


そのかわりに、KATINATという、こじゃれたカフェの前に来ました。入り口の前では、店内でドリンクを買った女の子が、写真を撮ってもらっていました。どうやら人気店みたいなので、入ってみることにしました。

おススメは、ハイビスカスティーと…、

ストロベリー烏龍茶。🤣 う~む、ベトナムでもこんな店が増えてきたんですね…。

ケーキもおいしそう。ひとつ170円から230円くらいです。

ストロベリー烏龍茶は遠慮して、とりあえず普通のアイスコーヒーを注文しました。ふたつで70000ドン(約350円)。クレジットカードで支払うと、無線呼出機を渡されました。できあがったら、これで呼ぶそうです。


実は、35年前、この無線呼出システムの、
営業マンでした。笑
デモ機を持って、日本中を出張しました。


総合病院で、同時に1000人以上の患者の
呼出を管理する大規模システムを
日本で初めて開発した頃でした。
当時は、画期的な製品として、
あちこちで驚かれました。
「病院でこんなこと、できるわけがない。」
とバカにされることもあったけど、
営業の仕事は、楽しかったです。笑


けれどその後、
「この製品ではもうからない。」
と会社が判断し、ディスコンが決定。
私の営業マン生活も終わりました。😅


その呼出システムが、
35年もたって、ベトナムのカフェで、
あたりまえに使われているとは…。
感慨深いものがありました。
(この呼出機は、その後、ベトナムの
 あちこちの店舗で見かけました。
 日本でも、フードコートなどで、
 よく見かけますよね。^^)


カウンターで、日本で言うUberにあたる方が、デリバリー品を受け取っていました。


庶民のお昼ごはんなら、
300円くらいで食べられる国です。
ベトナムの物価で考えると、
あまりお安くないお店の、
こじゃれた飲み物。
これをデリバリーで注文するのが
あたりまえになっているんですね。
ベトナムの(若い人の)生活は、
どんどんオサレになっているようです。


…なんて考えてると、私たちのアイスコーヒーができあがりました。^^ KATINAT と書いてあります。


【KATINAT SAIGON KAFE】
ホーチミン発祥で、ベトナム人に人気のおしゃれなカフェチェーンです。ホーチミンでは、目抜き通りであるドンコイ(Dong Khoi)通りに点在しています。 ドンコイ通りは、かつて、カティナ(17世紀のフランス陸軍総司令官の名前)通りと呼ばれていました。「KATINAT」の店名は、それにちなんで名付けられたのかもしれません。
最近はハノイにも出店しています。フレーバーティーやスムージーも販売しており、普通のカフェよりも高いのですが、お店のドリンクを持って店先で写真を撮るのが、若い女の子たちのトレンドになっています。


ドリンクを持ってお店の前で写真を撮るのが流行りだそうなので、マネして撮ってみましたが、あまり映えてませんね。(アホ)

とにかく暑いので、氷の入ったアイスコーヒーで生き返りました。

MIYOの席のすぐ隣りに窓ガラスがあります。その向こう側にもテーブルを置いてあるのが見えました。小さなテラスのようになっていて、若い女の子が二人でお茶していました。


オシャレでかっこいい、
ベトナムの女の子たち。
東京の銀座あたりと変わらないな…
と思って見ていたのですが、
歩道の反対側に、おばあさんが
座っているのに気がつきました。


み「あのおばあさん、なにか売ってるの?」
夫「靴みがきだよ。
  ここに座ってる女の子に、
  『靴、磨かないかい?』
  って言ってたよ。」
み「え! そ、それで…?」
夫「だから今、この女の子の靴を、
  おばあさんが磨いてるところ。」


な、なるほど…。よく見るとたしかに、女性用の靴を、おばあさんが磨いていました。

後ろに写っているのは、子連れでカフェにやってきた、オサレな女性たち。手前のおばあさんとのコントラストがすごい…。😅

そして、おばあさんの反対側で、靴を磨いてもらってる女の子の足元をごらんください。おばあさんから借りたサンダルを履いてました。🤣🤣


み「こんなオサレなカフェで、
  あんなオサレなかっこしてる女の子が、
  コーヒー飲みながら、道端でおばあさんに
  靴磨いてもらってるの?🤣」
夫「いいんだよ。別に。
  どうせ長々おしゃべりしていて、
  足はヒマなんだから。


ま、まあ、それはそうですが…。😅😅
日本で、
「ちょうどよかったわ。
 おばあさん、この靴磨いて。」
と言う女の子は、たぶんいないと思う…。


このお店に来ている人たちを見て、
ベトナムも、もう日本と変わらないな。
って、ついさっき思ったのですが…。


テラスでコーヒーを飲んでいる最中に、
「その靴、磨かないかい?」
と話しかけるおばあさん。
「じゃあお願い。」
とフツーに答える、オサレな女の子…。
やっぱりここは、ベトナムでした。😄😄


お店を出て振り返ったら、なんと隣りにコン・カフェがありました。気がついていたらこちらに入ったのに…。

コン・カフェも、オサレなカフェとして有名なのですが…。


4年前は、コン・カフェがお気に入りでした。
軍服と同じ色(グリーン)を基調として、
レトロな雰囲気で統一しているお店です。
いつも満席の人気店だったのですが、
おとなりのオサレな KATINAT に
お客をとられたのかな…。
座っていたのは、男性ばかりでした。😅


4年前にコン・カフェに行ったときの日記です。コン・カフェは、ハノイ市内にたくさんあります。
定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 45 - ドンスアン市場からハノイ大教会へ(2019年9月15日/15日め)

定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 105 - ハノイ市内観光⑤ 水上人形劇とコン・カフェ(2019年10月11日/41日め)

定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 170 - コンカフェ/スーパー/水上人形劇(2019年10月21日/51日め)


再び、街を歩きます。


亜熱帯らしく、街路樹が生い茂った通りと、

奥へ奥へとのびている、昔ながらの町並み。

4年前は、こんな通りが続く街を、

胸をときめかせながら歩きました。

朝から晩まで、たったひとりで。

ただ歩いているだけで楽しかった。^^


大好きだったハノイの街を、

再びこうして、歩いています。


(つづく)

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