ベトナム・カンボジアを歩いた14日間 59 - アンコールトム⑫ 象のテラス、プラサットスープラ、王宮跡(東楼門、ピミアナカス、沐浴池)(2024年1月17日/6日め)
2010年7月26日 アンコールトム・ピミアナカスで。(長男と長女・14歳/中3)
1月17日(日)- 6日め
アンコールトムの、象のテラスに来ています。
以下は、2010年の写真です。
階段を上がり、テラスの上に行ってみます。
「象のテラス」は、この先にある「ライ王のテラス」まで、南北に300メートルも続いています。
テラス中央部分の壁面です。地面でテラスを支えているのは、神鳥ガルーダとライオン。交互に並んでいます。
その雄姿は、今もきれいに残っていました。
ライオンとガルーダが、交互に掘られています。ガルーダは神鳥。そして手前のライオンは、シヴァ神の妻・パールヴァティーの乗り物でした。
ライオンに乗ったパールヴァティーです。その手に抱いているのは、息子のガネーシャ。ガネーシャは、こんなに幼い頃から右の牙がないし、ヒンドゥーの世界は荒唐無稽すぎて、コメントのしようがありません。😂
ちなみに、大人になったガネーシャはこちらです。🤣
4年ぶりのタイ。バンコクを歩き続けた9日間 12 - チャチューンサオ③ ピンクガネーシャとネズミさんたち(2023年11月12日/5日め)
ずらりと並ぶガルーダやライオンたちと。
象のテラスから見える景色です。道路の向こうに見えているのは、プラサットスープラです。
【プラサットスープラ(Prasat Suor Prat/ប្រាសាទសួព្រ័ត)】
アンコール・トムにある象のテラスの前方で連なっている、12基の塔です。12世紀末に、ジャヤーヴァルマン7世(在位1181-1220年)によって建造されたバイヨン様式の塔群であるとされています。祭典の際に綱渡りを行って、テラスにいる王に見せたという伝説があるため、「綱渡りの塔(Towers of Cord Dancers)」とも呼ばれています。これらの塔の目的については、諸説あります。
塔は、上下の基壇とその上の基座とともにラテライトで築かれており、開口部枠や破風(ペディメント)などの装飾部には砂岩が使用されています。どの塔も主塔1室構成で、正面入口に前室を備える方形の3層構造になっています。塔本体の両側および背面の3壁面には窓が大きく設けられています。前室の左右にも窓が備えられており、それらはすべて連子窓でした。
2024年の旅でも、バイヨンを出発した後、トゥクトゥクでプラサットスープラの前を駆け抜けています。(2024年1月17日)
プラサットスープラです。こんな塔が12基並んでいるのは壮観です。^^(画像をお借りしました)
ほんとうは、トゥクトゥクを降りて、
ひとつひとつの塔を
歩いてみたいところなのですが、
そんなことやってると、
それだけで半日が終わってしまいます。
なので、ここはぐっと我慢。笑
さて。
象のテラスに入って西方向へ。
王宮へ向かって歩きました。
途中に、王宮の塔門(東楼門)があります。
この門を抜けたところに、王宮があります。
東楼門をくぐり抜けたところです。これは王宮側。この門の反対側が象のテラスになります。
ここからさらに歩きます。
夫はここで、10m以上も続く蟻の行列なんて撮ってました。(←なにやってんだか。😔)
ここから、王宮跡になります。
王宮は、東西約600m、南北約300m高さ5mの
周壁で囲まれていました。
とはいえ、王宮そのものは残っていません。
現在は、周壁とピミアナカス寺院、
そしていくつかの池と門が残っているのみです。
ピミアナカスです。
【ピミアナカス】
象のテラスを西方向に歩いたところにあります。ピミアナカスは王宮内にある王族専用の寺院でした。3層のピラミッド型寺院で、10世紀末から11世紀前半にかけて、ジャヤヴァルマン5世など、何代かの王によって建設されました。第1階層は東西に35m、南北に28m、最上層は東西30m、南北23mほどの大きさで、最上層までの高さは12mに上ります。ピミアナカスとは「天井の宮殿」という意味で、王は毎夜、ここに住む9つの頭を持つ蛇の聖霊と交わったという伝説が残っています。
ピミアナカスのすぐ近くには、巨大なプールのような池があります。ここはかつて、宮廷の人々の沐浴場でした。
男女が別になって沐浴したので、「男池」と「女池」が造られていました。
沐浴場はふたつで、それぞれ、
男性用と女性用でした。
大きいのと小さいの。
なぜか、大きい方が女性用だったそうです。
宮廷の中には、
女官がたくさんいたからでしょうか。🙂
見どころがありすぎて、全部見ていたら1日はかかりそうな、アンコールトム。
いまここ。😄
次回は、ライ王のテラスを歩きます。
(つづく)