MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
http://limings.sweet.coocan.jp/

骨折でも信州。8回めの須坂へ 4 - 山村集落「青鬼」④ 棚田と石垣(2024年10月16日/1日め)

2024年10月16日 山村集落「青鬼」で。(長野県北安曇郡白馬村)


10月16日(水)- 1日め


長野県の山村集落「青鬼(あおに)」
に来ています。


民家が並ぶエリアを抜け、山に向かって歩くと、
やがて、周囲の様相が変わってきます。
棚田エリアです。




【青鬼の棚田】
集落の東側、小高い傾斜地には、石垣によって形成された、小規模な棚田が広がっています。石垣は、大小様々な石で積み上げられており、文化財として指定されています。この石は、幕末から明治期にかけて、水田が開かれたときに出てきた野面石を使用したものと伝えられています。石垣の総延長は4kmを越え、高さ3mを超えるものもあります。
青鬼の棚田は、1999年(平成11年)に「日本の棚田百選」に認定され、2020年(令和2年)には棚田地域振興法の指定棚田地域に指定され、地元組織を中心とした保全活動が行われています。
青鬼集落では、伝統的建造物だけでなく、棚田や石垣もまた、先人の偉業を伝える貴重な財産であり、集落の景観を形成する大きな要素になっています。


石垣が見えてきました。

これが、棚田を形成している石垣です。

江戸時代、この石垣をひとつひとつ組みながら、棚田を開いていったことを思うと、「先人の偉業」と言うほかありません。

石垣の上には、棚田や集落を見守るかのように、仏様が置かれていました。

そして麓に向かって、眼前に広がる、この景色。言葉になりません。

石垣を眺めながら、さらに道を進むと…、

道は、深い森の中へと続いていました。棚田は、ここで終わります。

木立の美しいこと。


このころ東京では、
今だに夏日が続いていました。
けれど青鬼の棚田では、あちこちで、
秋が始まっていました。


いまここ。😄


(つづく)

骨折でも信州。8回めの須坂へ 3 - 山村集落「青鬼」③ 青鬼堰と棚田(2024年10月16日/1日め)

2024年10月16日 山村集落「青鬼」で。(長野県北安曇郡白馬村)


10月16日(水)- 1日め


長野県の山村集落「青鬼(あおに)」
に来ています。


「お善鬼の館」を見学したあと、古い農機具「ガッタリ」や現在も使用されている納屋を見ながら、緩やかな斜面を上がりました。

現在地はここ。

大きな家屋が2軒、並んでいます。

2軒の間を流れているのは、「青鬼下堰」。


【青鬼堰】
幕末から明治期に岩盤をくりぬいて開掘された、全長約3キロの農業用水路です。主要部分は、江戸時代末期、万延・文久年間に、4年の歳月をかけて造られました。堰は現在も使用されており、祖先の偉業を現在に伝える貴重な存在です。約290mにわたり急な岩盤をノミで削って水路を開削した箇所があるほか、一部は粘土で堰の底を突き固められています。集落の東側の水田を潤し、青鬼神社の一段上を迂回するように流れ、集落の外れで沢に落とされています。
青鬼堰はふたつあり、始めに作られたのが青鬼上堰です。青鬼下堰は、青鬼上堰が完成した後、間もなく設けられたものと考えられています。青鬼上堰と平行して設けられており、東側農地の下半分の水田に給水しています。規模は、青鬼上堰の水路幅が約50cm~100cmであるのに対し、青鬼下堰の幅は約30cm~50cm。小規模ではあるものの、一部、急な岩盤をくり抜いて造られた場所もあり、青鬼上堰とともに貴重な存在となっています。


家屋のすぐ隣りを流れている、青鬼下堰。

集落内の家を、一軒ずつ眺めながら歩きました。

これは土蔵です。


【土蔵】
土蔵は、多くの場合、火災を考慮して主屋から少し離れた場所に建てられています。こうした配置も青鬼集落の特色と言われています。
土蔵の屋根は、板葺(現在は鉄板葺)の置屋根形式で、外回りに柱を立て、貫を5段ほど入れてあります。秋になると、そこに藁を架けて雪囲いを造ります。これは、晩秋から冬季に見られる特徴的な景観となっています。


この4か月前に訪れた「牛方宿」でも、土蔵の周囲に外枠が造られていました。あれは「雪囲い」をするためだったのか、と、今頃になって初めて気がつきました。
このときの日記です。
新緑の長野へ。塩の道から群馬の秘湯へと歩いた4日間 9 - 牛方宿④ かんじき、唐箕、そして土蔵へ。(2024年6月12日/1日め)

青鬼集落から牛方宿までは、わずか10キロ。土蔵の造りが似ているのもうなずけます。

青鬼集落の農地と山々。集落には、穏やかな景色が広がっています。緩やかな斜面を、棚田がある方向に向かって歩いてみました。


やがて、柵をめぐらしたエリアにでくわしました。
これは、イノシシなどの動物よけです。
道路上

の柵は手で開けることができるので、
人間は、柵の向こう側に行くことができます。


しかし、道路以外にめぐらされた柵には
電流が流れているので、
動物は、ここから先には
入れないようになっていました。


柵を抜けて、反対側にエリアに入ったところです。

さらに歩きながら後ろをってみると、穏やかな風景が視界いっぱいに広がっていました。

棚田に向かって、さらに歩きます。

道は緩やかな上り坂になっています。その道に沿って、左側には、澄んだ水が流れていました。これが、江戸時代から続く「青鬼堰」です。(ここは青鬼上堰)


棚田への引水として開掘された青鬼堰は、
ここで田に水を与えたあと、
下流で、人々の生活用水となりました。


坂道を上がるにつれ、棚田が顔を見せはじめます。

青鬼堰のおかげで、長い年月、豊かな実りに恵まれて来た棚田です。

目の前に広がる、棚田。今は刈り取りを終え、土のみとなっています。

そして、棚田の向こうに見える、伝統的家屋群。


集落はひっそりとしていて、
村の人々を、誰ひとり、
見かけることはありませんでした。
村には一軒のお店すらなく、
ただ、穏やかな時間が流れていました。
まるで別世界にいるような気がしながら、
夫とふたり、のんびりと、
緩やかな坂道を歩き続けました。


いまここ。😄


(つづく)

骨折でも信州。8回めの須坂へ 2 - 山村集落「青鬼」② お善鬼の館とガッタリ(2024年10月16日/1日め)

2024年10月16日 山村集落「青鬼」で。(長野県北安曇郡白馬村)


10月16日(水)- 1日め


長野県の山村集落「青鬼(あおに)」
に来ています。


車を降りて歩き始めたら、いきなりそこは、「にほんむかし話」の世界。😮


【山村集落「青鬼(あおに)」】
長野県北安曇郡白馬村の北東部、標高約760mの山腹にあり、伝統的な民家群で形成された小さな集落です。集落では現在も、住民が日常の生活を営んでいます。集落内の伝統的家屋は14戸で、江戸時代末期から明治時代にかけて建築されたものです。家々は、鉄板で覆われた茅葺きの寄棟造りで、14棟が等高線に沿う形で並び、昔ながらの農村風景を形成しています。屋根の端には「鶏衾(とりぶすま)」を立ててあり、家ごとに、「寿」「水」などの文字が書かれています。
集落の東側には、幕末から明治期に岩盤をくりぬいて開掘された水路「青鬼堰」から引水する棚田と石垣が広がり、伝統的建造物群と一体になった歴史的風景が、現在も維持されています。
2000年(平成12年)に、集落全体が、文化庁より「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されました。また、集落の上部に広がる棚田は、棚田百選に選定されています。


道端に咲く愛らしい花を愛でながら、先へと進みました。

ほどなく、道しるべに遭遇。ここで右に曲がり、小径を進むと、「お善鬼の館」に着くようです。

ほどなく、見えてきました。

どっしりとした構えの、大きな家屋。

「お善鬼(ぜんき)の館」です。


【お善鬼の館】
お善鬼の館は、集落内で一般に公開されている、地区唯一の施設です。空き家となった建物の修理を行い、公衆トイレを併設して、交流・体験施設として、2005年(平成17年)に完成しました。内部を自由に見学でき、休憩などをしながら、集落の暮らしを知ることができます。建物内には、囲炉裏や当時の厩(うまや)を再現してあります。現在は、地区の集会場として利用されています。現在は、青鬼集落保存会の方々により年間を通して管理されています。
施設の名前である「お善鬼の館」は、この地区に昔から伝わる「青鬼のお善鬼様」の民話が基となっています。


青鬼集落の特色
青鬼集落では、現存する主屋のうち14棟が茅葺屋根(現在は鉄板被覆)の建物で、平屋の建物と表側に中二階を造る建物の2種類があります。等高線に沿って
棟を連ねている点が青鬼集落の特色で、同じ形態の建築が規則的に建って並ぶ様子は、極めて特徴的で、印象的な農村景観を形成しています。
主屋は、正面の軒をせがい造りとし、特に中二階の建物では屋根の正面をかぶと造りにして、二階の壁面を白壁と化粧貫の意匠で統一しています。また、主屋の間取りは、部屋の並ぶ形式によって「三間づくり」、「四間づくり」と呼ばれ、太い柱が部屋境に2列あるいは3列に並んでいるのが特徴です。
集落に現存する建物の多くは江戸時代末期から明治時代に建てられたもので、最も古いとみられるものは19世紀前期に遡ると推定されています。


すぐ隣りにも伝統的家屋があるのですが、こちらには現在も、土地の方が住んでおられます。

周囲には、伝統的家屋がいくつも建ち並んでいて、堂々たる佇まいです。

山村集落「青鬼」。山を背にした風景の、美しいこと。


4年前に訪れた、群馬県の
「かやぶきの郷 薬師温泉 旅籠」
にも、伝統的建造物が建ち並んでいました。


それはそれですばらしかったのですが、
「かやぶきの郷」の家屋は、あくまで見学の対象。
日本各地から、伝統的家屋を移築してきたものです
そのときの日記です。
コロナでも上州。週末にのんびり歩く群馬 1泊2日のおトク旅 1 - なにもしない旅(2020年11月13日/1日め)


それに対して、ここ「青鬼」は、
伝統的集落
「集落」なのです。
それぞれの家屋には、現在も人々が住み、
日々の暮らしを営んでおられるということに
驚かされます。


実際に人々が暮らしておられるので、

基本、家の中に入ることはできません。
なので、
この「お善鬼の館」は、集落内で、
家の内部を見学できる、唯一の家屋です。
さっそく、引き戸を開いて、
中に入ってみました。

玄関の土間に立つと、目の前に広間がありました

中に常駐している人はいないのですが、靴を脱いで上がり、内部を自由に見学できるようになっています。

火棚が吊るされた囲炉裏。

天井が高いですね。広間の隣りに設けられた長い廊下も、ピカピカに磨かれていました。大切に維持されていることがうかがえ、頭が下がりました。

土間の奥には、かつての厩(うまや)が再現されています。

農具や民具が置かれ、そのひとつひとつに、名札がついていました。^^

家の外に出てみると、中庭に何かが置かれていました。

米搗きに使った「ガッタリ」という器具です。


【ガッタリ】

水力を利用して米を搗く道具です。「ししおどし」と同じ原理で動き、添水唐臼とも呼ばれます。青鬼地区では、お善鬼の館の横にあり、地域のシンボルとして保存されています。


ガッタリは、下の写真のようにして使われていました。堰の水を引き込み、ガッタリの中に水がたまると、ガッタリが右側に倒れ、水を吐きだします。カラになったガッタリは、再び左側に倒れるのですが、このときに米を搗きます。まさしく、「ししおどし」と同じ動きです。(画像をお借りしました)

青鬼では、このガッタリが昭和初期まで使われていたそうです。

ガッタリを通り過ぎ、さらに斜面を上がると、納屋が見えてきました。ですが、これは展示用ではなくて、現在も使われているもののようです。集落内には、過去の遺物と現在の暮らしが混在していました。


江戸時代から続く伝統的建造物と、
現在も営まれている、人々の暮らし。


今まで、日本各地で古民家を見てきましたが、
それらはすべて、現在は使われておらず、
見学するためのものでした。
それらの家屋と一線を画しているのが、
この山村集落「青鬼」でした。


そう。
ここは、人々の生活が今も息づいている、
「集落」なのです。


青鬼集落の全景です。(画像をお借りしました)

ここまで、集落の入口にある駐車場から、こんなふうに歩いてきました。


青鬼集落の散策は、次回に続きます。


(つづく)

骨折でも信州。8回めの須坂へ 1 - 信州プレミアム牛肉サンドと、山村集落「青鬼」①(2024年10月16日/1日め)

2024年10月16日 山村集落「青鬼」で。(長野県北安曇郡白馬村)


10月16日(水)- 1日め


かつては海外旅行ばかりしていましたが、
コロナ禍が始まってからの5年間は、
国内を頻繁に旅するようになりました。
中でも、10回近く訪れているのは、
北海道、沖縄、そして長野です。


長野県に何度も訪れているのは、
田中本家博物館があるからです。
今回は、その田中本家博物館から、
「秋の江戸時代料理再現食事会」
のご案内をいただき、
参加させていただきました。


出発直前になって、
MIYOが右手首を骨折するという
情けないハプニングもあったのですが、
なにしろ、2019年の右ひざ骨折では、
松葉づえで台湾、イタリアと、
海外旅行を決行した実績があるので(アホ)、
今回も、まあなんとかなるだろう、と、
安易に出発してしまいました。😓


2019年の骨折旅日記はこちらです。(アホ)
4泊7日の台湾:2018年12月31日から2019年1月6日
台湾の旅日記(全45回)
家族で出かけた台湾。新幹線にも乗りました。
骨折でも台湾。家族で食べ歩いた、4泊7日のおトク旅 27 - 新幹線で台中へ。(2019年1月3日/4日め)

9泊10日のイタリア:2019年1月18日から27日
シチリア島と南イタリアの旅日記(全66回)
320段階段を上がって、サン・ピエトロ大聖堂のてっぺんまで行きました。
骨折でもイタリア。シチリアを歩く、9泊10日のおトク旅 63 - 320段だそうです(2019年1月26日/9日め)


さて。
そんなこんなで、長野の旅日記です。😄


朝7時に自宅を出発し、夫はひたすら運転、MIYOは爆睡するなか、横川SAに着きました。

本当は、「峠の釜めし」を食べるところなんでしょうけど、MIYOが気になったのは、なんとドトールコーヒー。笑

「店舗限定・信州プレミアム牛肉サンド」ですよ~。信州牛を使用していて、長野県でしか食べられません! すごい値段ですが、これはやっぱり食べてみたい。笑

けっこうなお値段だったので、少し迷いましたが、現在、ドトールでは、モバイルVカードを提示すると、ポイント5倍のキャンペーン中。

さらに、三井住友NLカードのスマホタッチ決済で、8%が還元されるので、まあいいか、と…。😄

ということで、まだ10時半でしたが、早めのランチにしました。

信州プレミアム牛肉サンドとミラノサンドをひとつずつ買って、夫とはんぶんこしました。

おいしかったです!^^

ドトールコーヒーの隣りには、「YOKOKAWAハイウェイガーデン」という、きれいなお庭がありました。夫は花が好きなので、ランチもそこそこに、ガーデンに入り浸っておりました。^^


そして車に戻り、
再び夫の運転で先へ進んだのですが…。


午後1時半。ふと気づくと、こんなところに連れてこられていました。


「にほんむかし話」の世界みたいだな…。😮


み「ここ、どこ?」
夫「あおに。」
み「はい?」
夫「青鬼(あおに)っていう、
  古い家がたくさんある村。」
み「それはそれとして、今日はこれから、
  ロープウェイに乗って、
  紅葉を見に行くはずだったでしょ?」
夫「天気が悪いから、山の上に行っても、
  紅葉は見えないんだよ。
  だから、今日はこっちね。」


それならそれでいいのですが、
予定を変更するのなら、そう言ってほしい。
ロープウェイでお山に行くと思っていたのに、
いきなりこんなところに連れてこられたら、
びっくりします。
まあ…、MIYOは車の中でずっと寝ていたので、
相談できる状況ではなかったかも、ですが。😔


連れてこられちゃったからには、しかたないので、
車を降り、村の中を歩くことにしました。


山村集落「青鬼」の地図がありました。

ここには14戸の民家があります。そのどれもが、江戸時代末期から明治時代にかけて建てられたものなのだそうです。

少し歩くと、民家が見えてきました。


家々の屋根は、現在は鉄板葺きですが、
かつてはすべて茅葺きだったそうです。
山に囲まれた小さな集落は、
ひっそりとしていて、
まるで、絵本の中の世界に
迷い込んだかのようでした。


(つづく)

全盲難聴・のんたん S園のバザー②(2024年10月14日)

2024年10月14日 S園のバザーで。(長男 29歳)


10月14日(土)


大盛況のバザー会場を後にして、
長男、長女といっしょに、
豊田駅まで歩きました。


まずは、カラオケ店で食べるために、
お昼ごはんを購入しました。
ローソンに行き、長男に食べたいものを訊くと、
「スパゲティ」
と、即答。


最近のボランティアさんからのメールで、
長男がスパゲティを選んでいることが、
いつも書かれていたので、
「なるほど。ほんとうに、
 スパゲティがマイブームなんだな。😄」
と、納得しました。


長男に、スパゲティの種類をひとつずつ教え、
「どれがいい?」
と訊くと、
「ナポリタン。」
と…。
こんなふうに、長男と会話ができるだけで、
うれしい親バカ母です。😊
(小さい頃は、会話ができなかったのです。)


でも、長男の関心事は、
「どのスパゲティを食べるか」よりも、
「電子レンジ」だったようです。😄
レジで会計をしているときから、
「でんしれんじ、やります。」
と言っておりました。^^


電子レンジのコーナーに移動し、長男といっしょに、庫内にスパゲティを入れてスイッチを押しました。

「電子レンジ、終わったよ~。ドアを開けようね。^^」

温かいスパゲティを取り出して、満足そうな長男。「ドアを閉めてね~。」

スパゲティを持って、いつものように、駅前のカラオケBanBanに行きました。

前回、長男とここに来たのは、1年半前。桜まつりに長男が出演し、演奏したあとのことでした。
そのときの日記です。
全盲難聴・のんたん 4年ぶりの「桜まつり」② カラオケBanBanで熱唱。(2023年4月1日)

長男は、ドリンクコーナーでジュースのボタンを押して、楽しそうでした。^^


カラオケBanBanはいつ行っても空いていて、
気軽に利用できたのですが、
この日は連休だったせいか、
「午後1時まで、予約でいっぱい。」
とのこと。
2時間も待ってはいられません…。
しかたないので、やはり駅前にある、
他のカラオケ屋さんへ行くことにしました。


せっかくカラオケ屋さんに入って、
長男はワクワクしているのに、
そのままお店を出たら、
長男にはわけがわかりません。
がっかりすると思うので、まずは説明を。


長男の耳元で、
「『カラオケBanBan』は、いっぱいだったので、
 今日は入れないんだって。
 ほかのカラオケ屋さんに行ってみようね。」
と言うと、
長男、わかってくれたようで、
すんなりと歩き始めてくれました。
ことばが通じるってすごいなあ…。😄
(小さい頃には、こういうとき、
 ことばで説明できなかったので、
 長男は泣いたり怒ったり、まあ、いろいろありました…。😅)


2軒めに行ったカラオケ屋さんは、「まねきねこ」。7年前、「たき火祭」のあとで行ったお店です。このときは、長男がステージで演奏したので、ボランティアのヤグチさんとヨリさんも応援に来てくれました。^^
このときの日記です。

日野市たきび祭③ - やっぱり最後はカラオケ(2017年12月9日)(長男 22歳)


このお店も、予約でいっぱいだったのですが、
45分後に部屋が空くとのことだったので、
とりあえず予約を入れました。


コンビニのスパゲティは、
カラオケ店で食べるつもりでしたが、予定変更。
長女の提案で、
まずはイオンモールのフードコートに行き、
食べながら、予約時間を待つことに。


スパゲティのフタを外して長男に渡すと、長男、すごい勢いでもりもり食べ始めたので、びっくりしました。

口の中にたくさんほおばって、モグモグ…。


麺類は、長男には食べづらいはずなのですが、
そんなことはものともせず、
ガンガン食べていました。


のんたん、食べるのが上手になったね。^^
ボランティアさんといっしょに、
いつもこんなふうに食べているのかな。
…などと考えながら、うれしく、うれしく、
長男が食べるのを見守りました。


食事中、台ふきんとかお水とか、
なにか必要になると、
長女がすぐに取りに行って、
なにかと手伝ってくれました。^^
長男ひとりを残してテーブルを離れるのは
短い時間でも心配なのですが、この日は、
長女がいっしょだったので、
MIYOは長男の隣りに
ずっとついていることができて、助かりました。


そして予約していた11時45分。ようやく、長男待望の、カラオケ屋さんへ。😄

長男、うれしそう。^^

ドリンクバーも、自分でできるよ!😊

この日は、小島よしおの「そんなの関係ねぇ」を20回くらい歌っていました。笑

「ダイアモンド」も数回。

MIYOがペク・ジヨンの「クヨジャ」を歌うと、長男はじっと耳を澄ませて聞いていました。


2時間、3人で歌いまくって、
長男は大満足。^^
再び、S園に戻りました。


S園の職員室で、唐揚げ(200円)とたこ焼き(250円)を受け取りました。


バザー当日の混雑緩和のため、S園では、
園生の事前注文を受け付けています。
中には、注文票に書かれたメニューを
全部注文するツワモノもいるそうです。🤣


事前に注文しておき、
代金を自分のお小遣いから支払うと、
バザー当日は、模擬店で待つことなく、
食べ物が受け取れるので、
園生さんたちは助かります。
が、長男が食べ物を事前注文していたことは、
当日まで知りませんでした。


長男をお迎えに行ったとき、
先生から注文品の引換券をいただいたので、
「え? 長男に事前注文ができたの?😮」
と、驚きました。


長男に、バザーのことを説明し、
食べ物が事前に注文できることを伝え、
ひとつひとつのメニューを教えたあとで、
長男から、注文したいものを聞き取る、
…というのは、
とても時間がかかり、手間もかかることです。


でも、S園の先生方は、
それをやってくださったんだなあ…。😥
長男が注文したのは、唐揚げとたこ焼き。
どちらも、長男が大好きなものです。


長男、先生の説明を理解し、ちゃんと、
自分の食べたいものを選んでいました。
すごい。😄


長男が買ってくれた唐揚げとたこ焼きを、みんなで少しずつ食べました。ありがとう、長男。^^

たこ焼きを食べながらも、長男はボイスレコーダーで、ついさっきカラオケで録音した曲を、熱心に聴いていました。^^


バザーで買い物していた長女が戻ってきたので、
長男を見ていてもらって、
今度はMIYOがお買い物。
バザーは終了間際だったので、もう、
品物はあまり残っていませんでした。
少しですが、この日に買ったものです。


ミチコ・コシノのタンブラーセット。5個で300円。

菖蒲が描かれたどんぶり。2個セットで20円。1個10円です~。笑


タンブラーとどんぶりは、
普段使いのものが割れてしまって、
補充したいと思っていました。
ちょうどいいのが見つかってよかった~。^^


終了時間の3時に近くなって、
売れ残ったペットボトル飲料が、
一律50円に値下がりしました。
あわててドリンクコーナーに向かう、
長女と夫。🤣
ふたりして、メーカー品のお茶のボトルを、
たくさん買い込んでいました。笑


カラオケに行ったり、イオンモールに行ったり、なんだかウロウロと忙しかったけど、長男が楽しく過ごせたから、これでOK。^^

バザーが終了し、宿泊棟の前まで、長男といっしょに戻りました。

「次は26日だね。ウクレレ発表会、がんばってね。また会おうね。」と言ってお別れしました。

17時30分。自宅近くのはま寿司に到着。

はま寿司では、10%が還元されるキャンペーン中です。


還元の条件は、
・モバイルVカードを提示して、
・三井住友NLカードでスマホタッチ決済
です。
最近は、スマホタッチ決済すると
オトクになるキャンペーンが多く、
家計が助かっています。^^


朝7時に自宅を出発して、
帰宅したのは、夜7時過ぎ。
あちこち歩き回って忙しかったけど、
長男の楽しそうな顔を見ることができたし、
長女とはいっぱいおしゃべりできたし。


久しぶりに家族4人がそろって、
楽しい一日でした。


(おわり)