MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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埃まみれのビルマ。バックパッカーの10日間 12 - タビニュ寺院とゴドーパリィン寺院。そしてチリピサヤホテルへ。(1987年5月4日/4日め)

1987年5月4日 タビニュ寺院の最上層で。現在は、ここに上がることはできないそうです。(ビルマ・パガン)


1987年5月4日(日)- 4日め


ここまで、
 タラバー門
 アーナンダ寺院
 マヌーハ寺院
 シュエサンドー・パゴダ
 ダマヤンジー寺院
と見てきました。


このときに、
「あるものは『寺院』で、
 あるものは『パゴダ』って呼ぶよね。
 どう違うの?」
と夫に訊いたのですが、夫の答えは、
「わからん。」
でした。


パゴダとは「仏塔」という意味なので、
「寺院」とは違うのかもしれません。
でも、ぱっと見て、
「これはPagodaなのか? Templeなのか?」
と訊かれたら、
私もいまだに、よくわかりません。😅
まあ、とりあえずこのブログでは、
「ネット上で、一般にこう呼ばれている」
という名で、標記しています。


訪れたい寺院(またはパゴダ)については、
はじめに夫がモンモンさんに、
名前を全部伝えました。
でもどういう順番で周るかについては、
マンダレーのときと同じで、パガンでも、
モンモンさんにおまかせしていました。


この日の最後に、
モンモンさんが連れて行ってくれたのは、
タビニュ寺院でした。
私たちが訪れた時は「タッピンニュ寺院」
と呼んでいたので、
ほんとうはそう呼びたいのですが、
現在のネット上の表記は、
「タビニュ寺院」となっています。
ビルマでは、PとBの区別がつきにくいようです。
パガンも、現在はバガンと呼ぶことが多いです。


タビニュ寺院です。

シュエサンドー・パゴダの上でアホなことをやってるMIYOの、はるか向こうに、タビニュ寺院が写っています。

同じアングルから撮った、現在のタビニュ寺院です。シカラの尖塔部分がどれも金色に塗られていて、凄みを増していますね。^^


【タビニュ寺院(Thatbyinnyu Temple)】
パガンにおいて、最も早い時期に建立された二層構造の大型寺院の一つで、旧王城の城壁内に、他のモニュメントを見下ろすかのようにそびえ立っています。年代記には、12世紀半ば頃にアラウンスィードゥー王が建立したと記述されており、1140年創建と推定
されています。タビニュとは、仏陀の「無限の知恵」という意味です。全高は約60メートルと、バガンで一番の高さを誇り、広大な平原のどこからでも視認することができます。
寺院は東向きに造られています。東西南北の四面に入口部が設けられていますが、東側の入口部分だけが、寺院から突出しています。
仏像は上層に安置されています。中央階段から上層に上がることができ、上層のテラスには、各隅に小型の仏塔が設けられています。美しい装飾が現在も豊富に残されているのですが、現在は、保全の観点から、上層テラスへの参観者の立ち入りは禁止されています。


この、パガンで最も高いとされている、
タビニュ寺院。
ネットで調べてみて驚いたのですが、
現在は、1階部分しか、
入ることができないのだそうです。


私たちが訪れた時は、
自由に上層部まで上がっていけたのですが。
ほんとうに、旅というのは、
「行けるときに行かなければ」
という思いです。


ピンクの花ごしに見た、タビニュ寺院。夫はやたら、花を撮りたがります。笑

とりあえず、せっせと登りました。

タビニュ寺院の最上層です。MIYOの後ろに見えているのは、アーナンダ寺院。

そしてテラスに立つと…、

はるか地平線まで広がる平原に、どこまでも続く、無数のパゴダたち。

手前に見えるのはレンガのパゴダ群。その向こうには、白いパゴダが点在しています。

平原を見晴るかす夫の後ろにあるのは…、

イラワジ川でした。

雲が多くて残念でしたが、ほんの一瞬、太陽が顔を見せてくれて…、

すぐに見えなくなりました。わあ…、イラワジ川が、オレンジに染まっています。^^


現在は、エーヤワディー川と言うようですが、
この当時は、「イラワジ川」でした。
シュエサンドー・パゴダからは、
ほんの少ししか見えませんでしたが、
このタビニュ寺院の最上層からは、
イラワジ川を
しっかりと眺めることができました。^^


シュエサンドー・パゴダからの
景色に感動しましたが、
タビニュ寺院からの景色もすばらしい。^^
あれから37年たちましたが、
このときに感じた思いはずっと心に残り、
今も、消えることがありません。


今年1月。
アンコールワットの王のバルコニーから
下界を眺めたとき、
胸をよぎったのは、この日のパガンでのこと。
そして、MIYOの隣りで、夫もまた同じように、
この日のことを思い出していたようです。


アンコールワット・王のバルコニーから眺めた景色です。
このときの日記です。
ベトナム・カンボジアを歩いた14日間 46 - アンコールワット⑲ 第三回廊(王のバルコニー)(2024年1月17日/6日め)


これで、この日の寺院めぐりは終わりました。
このあと、ゴドーパリィン寺院に寄りますが、
この寺院は写真を撮っただけで、
中には入っていません。


ゴドーパリィン寺院です。


【ゴドーパリィン寺院(Gawdawpalin Temple)】
バカンで2番目に高くそびえ立つ寺院です。1183年にスラマニ寺院を建てたナラパティシートゥ王が、1174〜1211年にかけて建てた寺院です。建設途中にナラパティシートゥ王が亡くなりましたが、息子のナンダウンミヤー(1211~1234年)が王位を継ぎ、建設を続けました。美しい塔の高さは55mに達し、バガン遺跡を代表する寺院のひとつです。


イラワジ川のほとりにあるゴドーパリィン寺院は、タビニュ寺院の上からもきれいに見えました。

現在のゴドーパリィン寺院です。(画像をお借りしました)


この日のお宿をまだ決めていなかったので、
モンモンさんに、
「どこか知っているホテルに
 連れて行ってください。」
とお願いしてありました。
そのホテルまで行く途中に通ったのが、
このゴドーパリィン寺院でした。


「中に入りたいですか?」
とモンモンさんに訊かれました。
今思うと、中に入ればよかったのですが、
このときは、もう疲れきっていて、
そんな元気がありませんでした。😅


今と違って、アゴダなどはありません。笑
あらかじめネットで予約を入れておくとか、
ありえない時代だったので、
モンモンさんに連れて行ってもらうことで、
どうにかホテルに泊まることができました。


このときに泊まったホテルの名前は、
「チリピサヤホテル」でした。
ほとんど観光化されていない頃だったので、
当時、このあたりでは、
最も高級な部類のホテルだったと思います。


ホテルの名前だけは憶えていたのですが、
残念ながら、
ホテルの写真を全く撮っていません。
ネットで探しても、出てきません。


37年も前のことだから、
もうそんなホテルはないんだろうな、
…と思ったら、一件だけ、
「Thiripyitsaya」というワードで検索できました。
2018年に、チェコ人の旅行者が宿泊し、
インスタにあげていました。


そうそう。泊まったのは、こんなコテージでした。^^(以下4枚、画像をお借りしました)

当時のままです。目の前がイラワジ川。コテージのまわりは芝生で、コテージまでは、この写真のとおりに、細い通路がめぐらされていました。

部屋の広さもこんな感じでした。ベッドに天蓋とかはなく、インテリアはもっと素朴でしたが。

このホテル、現在は、Thiripyitsaya Sanctuary Resort Bagan と言い、こんな豪華なホテルになっています。


イラワジ川のほとりに位置する、
Thiripyitsaya Sanctuary Resort Bagan。
1996年に、日本の投資家によるプロジェクトで
こんなすごいホテルになったそうです。😮


ちなみに、アゴダで調べてみました。


一泊朝食付きで、定価は30276円。
ですが、アゴダセールで56%引きになり、
13373円(ふたり分)。


これなら、私たちでも泊まれそうです。^^
(また行くのか?🤣)


今日一日のルートです。


タラバー門から入り、
 アーナンダ寺院
 ダマヤンジー寺院
 マヌーハ寺院
 シュエサンドー・パゴダ
 タビニュ寺院
 ゴドーパリィン寺院
と訪れ、
(当時の)チリピサヤホテルへ。


私たちがチェックインしたのを見届けて、
モンモンさんも、家路につきました。
ビルマに着いて3日め。
この夜、初めてお風呂に入り、
ベッドで眠ることができました。😂


(つづく)

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