無料で行けた札幌。美味しいものを食べ歩いた3日間 8 - 「おたる政寿司」でお昼ごはん② / 和光荘①(2023年11月30日/3日め)
2023年11月30日 おたる政寿司で。(北海道小樽市)
11月30日(水)- 3日め
さて、「おたる政寿司」の続きです。^^
一年前にも訪れた、なつかしいお店。前回と違うのは、道路が一面、雪で覆われていること。
でも、入り口を一歩入ると、雪は全くありません。お客さんが歩きやすいように、雪がきれいに取り除かれていました。さすがです。^^
予約なしで来店した前回は、1階のカウンターで食事しました。今回は、入口で予約してあることを告げると、3階に案内されました。3階には個室(和室)が並んでいて、その先に、簾で仕切ったテーブルが並んでいました。
今回夫が選んだのは、「北の勝」。根室のお酒です。
…と言っても、飲むのはMIYOなんですけどね。🤣
湯飲みだけでなく、箸置きにも、店名が入っています。
今回いただいたのは、「匠-TAKUMI-」というセットです。…っていうか、お店のサイトからネット予約する場合、ランチのメニューはコレ一択になっていました。
さて、お寿司が運ばれてきました。
美しいお寿司が並んでいます。
驚いたのは、中列左端にある、ニシンです。
「そうそう。生ニシンのお寿司は、
昨日も、根室花まる回転寿司で食べたね。
おいしかったよね。^^」
…なんて話しながら口に入れたら、
驚きのあまり、話せなくなりました。
ただただ、黙って味わいます。
おいしいのです。
いえ、花まるのだって、
とってもおいしかったのです。
けれど、政寿司の生ニシンときたら…。
とろりと柔らかいのに、歯ごたえがある。
…不思議な食感でした。
おいしすぎて、泣けます。T_T
まあ、花まるの数倍のお値段ですからね…。😅
同じ土俵で論じてはいけませんが。
花まるは花まる。
そして政寿司は政寿司。
どちらもピカイチだと思います。^^
感動の美味しさでした。札幌から車を走らせてきてよかったです。^^
お会計は、全部で13365円。
でも、セゾンアメックスカードで支払ったので、
1336円がキャッシュバックされます。😄
それを思うと、ただでさえおいしいお寿司が、
さらにおいしく感じられます。🤣
ちなみにこちらは、「根室花まる回転寿司」でいただいた生ニシンです。この時期が旬なのでしょうか。アブラがのっていて、口の中でとろけるようでした。
無料で行けた札幌。美味しいものを食べ歩いた3日間 2 - 「根室花まる回転寿司」でお昼ごはん(2023年11月29日/2日め)
さて。
東京に戻るフライトの時間は、今夜の20時半。
お寿司をいただいたあとも、
まだまだ時間があるのですが、
MIYOには、行ってみたいところがありました。
それは、「和光荘」です。
2019年ごろの「和光荘」です。(画像をお借りしました)
【北の誉・野口家の和光荘】
かつて、小樽市には、北の誉酒造という酒造会社(1890年/明治23年創業)がありました。その2代目社長である野口喜一郎の自邸だったのが、和光荘です。野口自らが佐立忠雄の助言のもとに設計し、7年がかりで建設し、1922年(大正11年)に竣工しました。
ちなみに、「北の誉ご三家(野口家、西尾家、岡田家)」というものがあるそうで、セイコーマートを経営するなど、現在も北海道における華麗なる一族のようです。
和光荘は個人の邸宅なので、中を見ることはできません。が、2015年ごろには、予約制・有料で公開されていた時期があり、当時はたくさんの見学者がおしよせました。しかしその後、中国系企業に売却され、以来閉鎖されています。
たまたま、ネットで和光荘のことを知り、
詳細を調べてみました。
が、検索して出てくるのは、
有料で公開されていた頃の記録ばかりです。
中国系企業に売却されたあとの、
和光荘の写真はありません。
最後に訪れた人のブログ(一年前)を見ると、
敷地入口に「立ち入り禁止」の札があり、
中に入ることはできなかった、と…。
気になります。
かつて、小樽の豪邸と言われた和光荘は、
中国系企業に売却されたあと、
どうなっているのでしょうか。
「せっかく小樽まで来たのだから、
その、誰も訪れることができない和光荘を、
自分の目で確かめてみたい。」
と思いました。
「え~、そんなとこまで行ってなにしたいの?」
「別になにも。
ただ行って、見てみたいだけ。」
という会話のあと、
夫があれこれと言い続けました。
「だって、すごい雪だよ。
この雪の中、歩くの?」
「山の中なんでしょ。
道がわかりにくいみたいだし。
雪の中で迷ったらたいへんじゃん。」
「入口で立ち入り禁止になってるなら、
中には入れないし。」
夫は、基本、私の言うことにはまず反対する人。
このときも、ぐだぐだとネガティブな繰り言を
言い続けたあげく、
「やめた方がいいと思うなあ。」
ですと。
このときまで黙って聞いていたMIYOが、
反撃します。
「迷ったら迷ったときだよ。
わからなくなったら、そこで、
あきらめて帰ってくればいいだけだし。」
「立ち入り禁止だっていいんだよ。
『前まで行ってみたけど、入れませんでした』
ってことなら、それもしょうがない。
とにかく、建物の敷地まで行って、
和光荘がどうなってるのか、見たいのよ。」
「この何年か、誰も和光荘を見てないんだよ。
ネットを探しても出てこないんだよ。
気にならない?」
「ほかに予定もないし、
どうせヒマなんだからさ。
ダメもとで、
ちょっと行ってみるくらい、
いいんじゃないの?」
…と、ここまで言われて、
夫はしぶしぶ車をスタートさせました。
でも、行きたくない感がありあり。爆
やがて車は、小樽の中心地から高台に。住宅街を抜けて、和光荘がある方向へと、ひたすら走りました。雪はさらに積もっていて、こんな道を運転する夫はいやだろうなあ、と思っていました。笑
やがて夫は、山の中で車を停めました。
「着いたよ。」と…。
「この先に和光荘があるみたいだけど、
道がないから、
車で行けるのはここまで。
どうするの?
引き返すの?」
この雪だし、山の中だし。
夫は、帰りたい一心だったと思います。
でも、夫のそんな気持ちを、
わざと気がつかないふりをしました。
「ちょっとね。歩いてみるよ。
この先にあるんでしょ?
行けるところまで行ってみる。
そしたら気がすむから。」
我ながら、おかしい。🤣
さっきは、政寿司から日本銀行旧小樽支店まで
ほんの少し歩くだけでもお断りだったのに。
ここはもっとすごい雪だったけど、
歩いてみたい気持ちになっていました。笑
「あなたは、車に残ってていいよ。
私だけで行ってくるから。」
と言い残して、MIYOはひとりで歩き始めました。
ズボッ、ズボッと、雪に足が入ります。😅
しかたなく、夫も車を降りてきて、いっしょに歩き始めました。雪にあるのは、私たちの足跡と、なにかのケモノの足跡だけ。ほんとうに、誰もここには来ていないようです。先の方に小さな橋が見えます。
橋には、人の足跡が全くなく、ふんわりとした雪が積もっているだけでした。この橋を渡ったところに、和光荘があるはず。夫が先に歩き、MIYOは、その足跡に自分の足を入れながら、注意深く歩きました。
そして、橋を渡り終えたとき…。
雪の中に、美しい建物が見えました…。
ネットの写真で見た、あの和光荘が、
雪に覆われた姿で、
今たしかに、目の前にありました。
(つづく)

















