2019年10月18日 ハノイ駅へと歩く、母と娘。

10月18日

タムさん、ローさんの家で夕食をいただいたあと、
タクシーでイージーステイに向かいました。

ここは、日本人向けの安宿なのですが、
イージートラベルという旅行会社も兼ねていて、
各種旅行手配もやっています。

今回のSAPAツアーについては、
MIYOがまだ日本にいる頃に、
チケットやホテルを、
ここで手配してもらっていて、
イージートラベルからは、
「当日、夜9時に、この宿に来るように」
と言われていました。

なぜ、こんな安宿に手配をお願いしたかというと、
理由は簡単で、
安いからです。笑

夫の希望は、
「寝台列車で行きたい。」
「中国国境まで行きたい。」
「少数民族の村にみっつ行きたい。」
ということでした。

これらの希望に沿ったツアーを、
私がまだ日本にいた頃に、
ネットでいろいろ調べたのですが、
日本で、日本の旅行会社に申し込むと、
3泊4日で、ひとり8万円くらいかかるようなのです。

バスで行くツアーだと、
もっとお安いのもあるのかもしれませんが、
夫の希望は、「とにかく寝台列車」。
家族3人で、24万円。
いくら夫が、「SAPAに行くのはオレの夢」とほざこうと、
この金額は、あまりに高い。

ところが、このイージートラベルで申し込むと、
ひとり140ドルから。笑
いきなり、ハードルが低くなります。

どうしてこんなに安いかというと、
ベトナムの旅行会社に直接申し込むから、なのです。
日本の会社のマージンがありません。
それともうひとつ、最大の理由は、
各国混載の、英語ツアーであること。

海外現地ツアーって、多くの場合、
日本語ガイドが同行しないと、
いきなりお安くなります。

「英語ができるから大丈夫」とか、
「英語がわからなくてもなんとかなる」とか、
まあ、そんなふうに思える人でないと、
ちょっと躊躇するところはあるかもしれません。
うちの場合は、後者ですかね。笑

現地に着いてから申し込めば、
まあ、大体、ツアーはお安くなるのですが、
昔は、空席があるかどうかは、
着いてからでないとわかりませんでした。

でも最近は、ネットのおかげで、
現地に着いてからでなくても、
日本に居ながらにして、
こういうツアーに申し込めるようになってきました。

「ツアー代金は、140ドルから。
　ホテルのクラスに応じて、価格が変わります。」
と言われたのですが、
ここで、今度はMIYOが、
夫にリクエストしました。

「ただの寝台車に乗るんじゃなくて、
　ヴィクトリア・エクスプレスに乗りたい。」と。

「ヴィクトリア・エクスプレス」は、
ハノイからサパへ送客する寝台列車で、
1999年にスタートしました。
ベトナムの有名ホテルグループである、
Victoriaが運営しています。
寝台列車の車両を、一両まるごと、
ホテルが貸し切りで運行する、という趣向です。

ヴィクトリア・エクスプレスのゲストは、
サパに到着後、そのまま、
ヴィクトリア・サパ・リゾートに宿泊します。

つまり、この列車に乗れるのは、
ヴィクトリア・サパ・リゾートに宿泊する客だけ、
という、プレミア感あふれる列車なのです。笑

ネットでこれを知ったとき、MIYOは、
「どうせなら、こういう、
　なかなか乗れないのに乗ってみたい」
と思ってしまいました。

イージートラベルにツアー価格を調べてもらうと、
ひとり320ドルとのことでした。
普通クラスのホテルであれば、
140ドルですむのですから、
一気に180ドルも高くなります。

でも、ヴィクトリア・サパ・リゾートは、
格安ホテルサイトで予約しても、
一泊が13000円くらいかかります。
それを考えると、それほど法外な料金とは言えないようです。

それになにより、日本から申し込んだらひとり8万円、
というのを考えれば、320ドルでも、
日本の会社に申し込むよりは全然お安い。
夫も、
「せっかくなら、そういうのに乗ってみたい。」
と。

ということで、ひとり320ドルで、
ヴィクトリア・エクスプレス利用の、
（ちょっと）豪華なサパ・ツアーとあいなりました。^^

イージーステイの女性スタッフ（ベトナム人）に案内されて、徒歩15分。ハノイ駅に着きました。

構内には、一応、電光掲示板があるのですが、ベトナム語が多くてわかりにくい（苦笑）。

女性スタッフの案内で、奥へ奥へと歩きます。

そして、ありましたよ～。「ヴィクトリア・ラウンジ」！　やっぱりね。プレミア感がある列車という触れ込みですから、こう来なくっちゃ。笑　ここから先は、ヴィクトリア・エクスプレスの乗客しか入れません。

ヴィクトリア・ラウンジ内部です。フランス植民地時代の雰囲気で作ってあるようです。お茶のサービスがありました。

フロントで名前を告げると、予約してあったチケットが入った封筒を渡されました。

「ハノイ→ラオカイ」と「ラオカイ→ハノイ」の両方のチケットです。

イージーステイのふたりのスタッフとは、ここでお別れです。

ここから歩いて、
ヴィクトリア・エクスプレスのホームに行くのですが、
写真担当の夫は、
夢に見ていたサパに行ける、ということで、
そうとう、頭がくるっていたようです。
このときに夫がスマホで撮った多数の写真は、
残念ながら、ほぼ全数がぼけていて、
掲載することができません。

かろうじて写っていた、ヴィクトリア・エクスプレスの写真です。

ピンぼけ写真撮りまくりの夫。笑

ホームからのぞくと、中はこんな感じです。（画像をお借りしました。）

車内の通路。右側がコンパートメントです。（これはMIYOが撮りました。夫を信用して、自分があまり写真を撮っていなかったのが、悔やまれます。苦笑）

コンパートメントの中です。ベッドが４つあります。（画像をお借りしました。）

どのベッドにも、ひとつずつ、かわいいアメニティポーチが置いてありました。

サパの少数民族の衣装のもようが刺繍されています。

ミニタオル、歯ブラシセット、ミネラルウォーターがはいっています。（画像をお借りしました。）

頭の中は、もうサパのことしかないのであろうと思われる、夫。

妻の写真も、撮り損ねています（怒）。

MIYOのベッドの天井部分。少数民族デザインの刺繍とアップリケがいっぱい。

これは、長女のベッドの天井。手づくりなので、ベッドごとにデザインが異なります。

ヴィクトリア・エクスプレスのパーサーが、各部屋を回り、翌日の朝食の飲み物の希望をきいてくれました。朝ごはんがでるんですね。^^

かくして夜10時。時間ぴったりに、ハノイ駅を出発しました。（画像をお借りしました。）

列車は、夜のハノイの街を、
走り抜けていきます。

明日の朝、目がさめたら、
そこは、サパ。
もう、楽しすぎます。^^

（つづく）