MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
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定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 37 - ホーチミンルート博物館へ④ ロックアウト(2019年9月14日/14日め)

2019年9月14日 ホーチミンルート博物館で。戦死した兵士の慰霊碑。


9月14日


私一人のために、館内の電気をつけてもらい、
全部の扇風機まで回り始めて(苦笑)、
なんだか申し訳ない気持ちになりながら、
館内を歩きました。


ご存じの方が多いと思いますが、
ここで、ホーチミンルートについて、
簡単にご説明しておきます。


【ホーチミンルート】
ベトナム戦争において、北ベトナムが、南ベトナム国内の反政府ゲリラ(ベトミン)へ支援物資を輸送するために通った道のことです。戦時下の困難な状況で、トラックなどの車両が通れる道路から徒歩でしか通過できないような道までを使い、ラオス領、カンボジア領までをも通過しつつ、物資、兵力の投入が行われました。直線距離は1400km。

ラオス領とカンボジア領内のルートに関しては、北ベトナムが勝手に使用しており、国境侵犯していたことになりますが、両国はこれを黙認しました。山岳地帯では、多くの少数民族からも支援を受けたそうです。


輸送中の兵士たちが使用していた品。

医療器具。

武器と、共に戦う女性兵士の写真。

基地を再現したもの。筵のようなものの奥が、地下トンネルになっています。こんなもので、アメリカと戦えると思ったんですね。こんなもので、アメリカに勝てると思ったんですね。そして、勝ってしまったんですね。

武器と、少数民族の子どもたちの写真。

新潟のたらい舟のようですが、竹で編んだ舟です。こんなものまで使って、物資を運びました。現在でも、中部ベトナムのお祭りで使用しているようです。

車両が通れないジャングルの中も、背負って運びます。南へ、南へ…。


ここまで見たところで、11時15分。
閉館時間です。
「また午後に来ますね。」
と言って、建物を出ました。


どうせヒマなので、建物の裏手に回ってみました。
ここには、ホーチミンルートで亡くなった兵士の慰霊碑があります。


両側に、板のような、柱のようなものが林立しています。

近寄ってみると、それらのすべてに、兵士たちの名前が刻んでありました。

一人一人の名前と、亡くなった日、場所が刻まれています。

さらに、慰霊碑の裏側では、地下トンネルを再現してあります。

階段を上がって、丘の上まで行くと…、

当時の北ベトナム軍の基地が再現されていました。部屋が二つあり、階段を降りて部屋の中に入ることができます。

中は真っ暗です。

ふたつの部屋のどちらからも、階段を降りると、ここに着きます。この左手に、さらに長いトンネルが続くそうです。あとで、係の女性に訊いたら、「雨で浸水していて、今はトンネルを閉鎖している」とのことで、案内すらしてもらえませんでした。でも、勝手に来てしまったおかげで、一部だけでも見ることができました。笑


とりあえず、慰霊碑とトンネルは見ることができたし、
お昼ごはんでも食べに行こうかな、と
博物館の入り口まで戻りました。
すると…。



なんと、扉が閉ざされ、
でっかい鍵が取り付けられています。


ふたりの女性は、お昼ごはんを食べに、
帰宅してしまったようです。
門はしっかりと施錠され、
外から誰も入れないようになっていました。
もちろん、中からも、誰も出ることができません。笑


博物館の裏側で、
私が散歩していることなどつゆ知らず、
彼女たちは、施錠して帰ってしまった、
というわけです。爆


あ~あ。閉じ込められちゃったよ…。


まったく、今日は、思いがけないことの連続です。
どうなる? 私の旅日記。(苦笑)


(つづく)

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