MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 34 - ベトナムの朝ごはん、「とうもろこしのおこわ(Xoi Ngo:ソイ・ンゴー)」/ホーチミンルート博物館へ①(2019年9月14日/14日め)

2019年9月14日 とうもろこしのおこわ(Xoi Ngo:ソイ・ンゴー)。


9月14日


ベトナムに来て、2週間がたちました。
早いものです。
えっ? もう、1/4が終わってしまったの?
と、ちょっとあせります。笑


前日、タムさんから、
「明日、おやすみね。
 MIYOさんはなにをしますか?」
と訊かれました。


土日はお休みです。
今までは、いつも、
こちらのご家族といっしょに行動していました。
なにも考えることなく、
ただついていけばいいのだから、ラクなことでした。
が、とうとう、特に予定がはいってない、
初めての週末がやってきました。


困った。
なにも考えていない。
考えてみれば、出発前日にばたばたと荷造りしてきたので、
ベトナムのガイドブックすら、持っておりません。笑


しょうがないので、
私の「(元夫になりそこねた)現夫」に訊いてみました。
すると、すぐに返事のメールが。


下記ではいかがでしょうか?
自分だったらハノイ市内ならこういうとこに行ってみたいです:


1. ベトナム民族学博物館 Vietnam Museum of Ethnology 
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g293924-d447352-Reviews-Vietnam_Museum_of_Ethnology-Hanoi.html
2.ベトナム国立歴史博物館 Vietnam National Museum of History
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g293924-d311071-Reviews-Vietnam_National_Museum_of_History-Hanoi.html
3. Ho Chi Minh Trail Museum ベトナム戦争時のいわゆる「ホーチミンルート」の博物館のようです。これは面白そう!
https://www.tripadvisor.jp/ShowUserReviews-g293924-d8141204-r344704464-Ho_Chi_Minh_Trail_Museum-Hanoi.html
4.鎮国寺  Chua Tran Quoc  ここは機会があったらいってみたいです。ハノイで一番古いお寺。
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g293924-d2067946-Reviews-Chua_Tran_Quoc-Hanoi.html
5.ハノイ美術博物館 Fine Arts Museum (Bao Tang My Thuat)
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g293924-d311048-Reviews-Fine_Arts_Museum_Bao_Tang_My_Thuat-Hanoi.html
6.ショッピングセンター各種
https://4travel.jp/overseas/area/asia/vietnam/hanoi/malls
7.ハノイ旧市街   もう行きましたかね・・・
https://4travel.jp/overseas/area/asia/vietnam/hanoi/kankospot/10007044/pict/#each_tab
8.ベトナム女性博物館 アオザイや民族衣装の展示があるそうです。なかなか面白そうです。
http://www.baotangphunu.org.vn/


とりあえず、こんだけあれば今週末は大丈夫でしょ(^_^)Y


ありがと、助かるよ。(→夫)
ほんとにね…。
遊ぶことにかけては、あなたはいいパートナーだったよ。
ほかのことでも、そうしてほしかった。(苦笑)


…ってことで、夫によると、
出かける先はいくらでもある、と。
この中で、私が特に興味をもったのは、
コレでした。


3. Ho Chi Minh Trail Museum 
ベトナム戦争時の「ホーチミンルート」の博物館


場所が不便なところにあり、
訪れる人がほとんどいないそうです。
パックツアーでここに行くことは、100%ないでしょう。
そういうところに行ってこそ、
ベトナムに住んでいる甲斐があるというものです。


この博物館、ハノイの中心からは遠く、
ハノイ旧市街からタクシーで一時間くらいかかるようです。
でも、グーグルで調べたところ、
なんと、私が今住んでいる家から、3キロくらいのところです。
(つまり、私の住んでいる家が不便なところにある。笑)


これなら、歩いて行ける。
なんてすてき。


タムさんに言ったところ、
「そんな博物館があるの、聞いたこともないよ。」
と。
ツアーガイド経験11年のローさんですら、
知りませんでした。
「MIYOさんは、私たちよりも
 ベトナムを知っているね。笑」


それはそうかもしれません。
「ホーチミンルート」なんて、
ベトナムの人にとっては、常識です。
小学生ですら知っています。
いまさら、博物館でもないでしょう。


この博物館に行った人の口コミを読んでみると、
評価は良いようです。
(ただし、日本人で行った人は、あまりいません。)
ネットで調べれば調べるほど、
行きたくなってきました。


タ「家から近いからね。
  タクシーで行けばいいよ。
  たぶん、150円くらい。」
み「わあ、安いねえ!」


と、喜んでみせたけれど、
本当は、タクシーなんかに乗る気はありません。
たった3キロですもの。
もちろん、歩いていきます。
でも、「きっと反対される」と思ったので、
その計画は黙っていました。笑


そして、当日の朝になりました。
同僚のハイさんがやってきました。
ハイさんとタムさんは、隔週休二日で働いています。
私は、週休二日という条件なので、
この日は、私だけがお休みということになります。


ハイさんといっしょに。

今日の朝ごはんは、おこわのようです。りんごとベトナムコーヒー(アイス)を添えて。

蓮の葉に包まれたおこわ。でもこのおこわ、お米の色が白いままです。(いつも食べるのは、黄色)

緑豆のマッシュ、揚げた小玉ねぎのチップス、そして豚肉のでんぶふりかけがかかっています。

よく見ると、おこわの中に、白いとうもろこしが。「とうもろこしのおこわ(Xoi Ngo:ソイ・ンゴー)」です。

そして、包装紙は、何かの契約書?笑


朝ごはんを食べているあいだ、
タムさんはずっと話し続けていました。


「帽子はかぶってね?」
「お金はあるの?」
「道路、気をつけて。あぶないよ。」


…などと、もう、うるさい、うるさい。(苦笑)
めんどうくさいので、全部、
「はい。大丈夫です。」と言ってやりすごし、
ここはもう、さっさとでかけてしまおう、
と立ち上がったら、


「あ、お菓子持ってってぇ~!!」爆


「い、いりません。」
と言ってでかけようとしたら、
「あと5分待って。」
と。


なぜ…?
なぜ待たせるの?
はっ もしかして、私のためにタクシーを呼んだ?


うなづくタムさん。


「やめて、やめて~。
 タクシーに乗りません!
 歩いていくんです!
 すぐにキャンセルしてください!!!!」


ぎりぎりセーフで、タクシーに乗らずにすみました。(爆笑)
もう、油断も隙もありません…(苦笑)。
おかげで、歩いていくのがばれてしまいました。


こうして、ようやく家の玄関をでられるはこびとなったのですが、
このとき、タムさんが渡してくれたメモがありました。
そのメモには、ここの家の住所が書いてあり、
「ここまで連れて行ってください。」
と、ベトナム語で書いてあります。



ドライバーに騙されないように、という配慮で、
(大体の目安は)30000ドン
と書いてありました。


帰りは、このメモをタクシードライバーに見せなさい、
というわけです。
「住所のメモなら、私も持っているよ」と思ったけど、
断るのがめんどうなので、
素直に受け取りました。


このことが、あとで問題となるのですが、
それはまた後ほどお話します。


ベトナムで生活を始めて、2週間。
これまでずうっと、
ご家族に守られながら、暮らしてきました。


それはそれで楽しかったのですが、
せっかくハノイにいるんですもの。
あちこちにでかけてみなければ、もったいない。


家を出て、ご家族から離れて、
そろそろ、行動を起こしましょう。
戦闘、開始です。


まずは、大通りまで歩きます。相変わらず、すごい交通量です。笑

この通りを横断して左手方向に歩きました。まもなく、看板の日本語が目に入りました。「TADASHI人材株式会社」「日本語教育センター」と書いてあります。日本向けの、実習生送り出し機関です。

少し歩くと、また別の送り出し機関が。「株式会社貿易生産・総合サービス」「TRASESCO人材育成センター」とあります。この手の機関、ほんとうに多いです。

オシャレなカフェ。帰りに寄りたいな。

道路の中央を走っている高架鉄道は、「ハノイ都市鉄道2A号線」です。今年の12月に開業予定だそうです。これができると、ハノイの中心部までの移動が劇的に便利になります。(現在は、バスで一時間かかります。)開業が楽しみです。って、そのとき、私はいないんですけど。笑

駅舎は、もう完成しています。

ヴァンケー駅(Ga Văn Khê)。漢字で書くと、文溪駅。

さらに歩くと、線路が。こんな近くを鉄道が走ってるなんて。もう、楽しくてしかたがありません。テンション上がりっぱなしです。

ちっぽけな標識?信号?

日産自動車の販売店です。これはグーグルマップにも載っていたので、道は間違っていないようです。

人通りもあまりないというのに、炎天下、スーツを売っているおじさん。なぜこんなところで?笑 子供用から大人用まで、多種そろっていました。

右手に、広い道路が。今思うと、この道を直進していれば、博物館まですぐだったと思います。が、グーグルマップにはこの道路がなく、代わりにグーグルに指定されたのは、次の角の道でした。

グーグルマップに従って歩きました。あまりに歩くので不安になりかけたころ、マップ上にもある、「HYUNNDAI」の販売店を、通りの反対側に発見。ほっとしました。このときばかりは、韓国があってよかった、と(苦笑)。


次の角を右に曲がれば、
めざす博物館までは歩いて10分もかからないはず。
グーグルマップでは、そういうことになっています。


このとき、すでに、家を出発してから
一時間が経過していました。
全部で30分ちょっとで到着できるはず、と思っていたのに、
意外と時間がかかっています。


でも、グーグルマップでは、現在地は合っています。
けっして、道を間違えているわけではありません。
たいして気にもとめることなく、
どんどん歩き続けたのでした。


(つづく)

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