無料で行けた札幌。美味しいものを食べ歩いた3日間 4 - いしかり砂丘の風資料館と旧長野商店①(2023年11月29日/2日め)
2023年11月29日 いしかり砂丘の風資料館で。巨大なチョウザメのはく製といっしょに。(北海道石狩市)
11月29日(水)- 2日め
駐車場まで、夫が車を取りに行ったあと、
MIYOはお店に残り、
少しだけ、お買い物しました。
車を運転して戻ってきた夫と、北菓楼の前で合流し、出発です。
一時間あまりで、石狩市に到着しました。うわぁ、真っ白です。😄
降りしきる雪の中、いしかり砂丘の風資料館に入りました。(画像をお借りしました)
【いしかり砂丘の風資料館】
北海道一の大河、石狩川の河口地域の自然や歴史に関する資料館です。かつては石狩川でたくさん見られ、「石狩川の主」とされたチョウザメの剥製や、石狩紅葉山49号遺跡から出土した4000年前のサケ漁の漁具などが展示されています。また、明治時代の石狩で作られていたサケ缶を復元したラベルを使って、自分の宝物や浜辺で拾った貝殻などを入れた缶詰を作ることができるコーナーもあります(缶代は100円から)。
この日は開館日だったのですが、
雪もひどくなってきたし、
資料館は一時閉館していたようです。
でも、出発前に資料館に電話して、
「これから行きたいのですが、
本日は開館してますでしょうか。」
と確認してあったせいか、係の方が、
開館して待っていてくださいました。
降りしきる雪に凍えながらも、
資料館の自動ドアを抜けて、
温かい館内に入ったときは、ほっとしました。^^
まずは、自動販売機で入館券を購入します。ひとり300円でした。
いしかり砂丘の風資料館です。
いきなり、巨大なチョウザメのはく製にびっくり。
小規模の建物に見えましたが、中は意外と広く、様々な展示物が整然と並べられていました。
100万匹以上の鮭が獲れた石狩市では、1877年(明治10年)に、日本最初の缶詰工場である、開拓使石狩缶詰所が設置されました。その缶詰所は、1887年(明治20年)に、石狩町の高橋儀兵衛に貸与され、その後払い下げられました。儀兵衛は缶詰製造を続け、鮭缶のほか、塩引鮭、スモークサーモンなどの加工品も製造しました。写真は、設立時の石狩缶詰所の全景とその内部です。壁に、ぎっしりと缶詰が積み上げられています。^^
高橋儀兵衛缶詰工場の看板です。
左:当時の鮭缶のラベルを再現したサンプル。
右:館内では、自分が持参したもので、缶詰を作ることができます(有料)。
2階には、縄文時代のサケ漁と木製品をテーマに、石狩紅葉山49号遺跡で出土した、サケ漁の漁具などが展示されています。
サケなどをつかまえるときに使う漁具である、タモです。二股になった木で輪を作り、ブドウヅルの表皮で留めてあります。網の部分も、同じ材料で造られていました。縄文時代のほぼ完全な形のタモは、日本では唯一のものだそうです。
枝と枝を、ブドウヅルの表皮でしばって留めてある部分です。今でも残っていることに驚かされます。
圧巻は、4000年前の川の中から発見された、魞(えり)です。
【魞(えり)】
漁に使う道具の一つで、川や湖に定置性の竹簾や網をしかけ、魚を誘導して一箇所に集めます。「魚は障害物に当たると障害物に沿って泳ぐ」という性質を利用した漁法です。滋賀県の琵琶湖では古来より伝統的な魞(えり)漁が行われてきました。ちなみに、魚が罠に入って行く事から、「魞」という漢字ができたそうです。
魞(えり)は、こんなふうに利用されていました。
さて。
興味深い展示品はまだまだあったのですが、
割愛いたします。
私たちが石狩までやってきた理由は、
実は、「いしかり砂丘の風資料館」ではなく、
資料館の隣りにある、
「旧長野商店」を見学したかったからでした。
旧長野商店です。雪の中、ひっそりと建つ姿が、なにかいじらしいですね。^^
1894年(明治27年)に建てられた、石狩市内最古の木骨石造建築物です。
これは、到着したときの写真です。
雪まじりの冷たい風が吹きすさんでいて、
それはもう寒かったのですが、私も夫も、
まずは資料館で受付するのすらももどかしく、
建物の写真を夢中で撮りまくりました。😄
北菓楼でお茶しているときに、
たまたまスマホで見つけた、旧長野商店。
「どうせヒマだし、行ってみようよ。」
と、軽い気持ちで夫を誘ったのですが、
実物を見ると、
「すごいところに来ちゃったな…。」
と、ワクワクしてきました。^^
次回は、旧長野商店の内部をご紹介します。
(つづく)