MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
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コロナでも金沢。3人で歩いた、3泊4日のおトク旅 3 - 高岡市・金屋町を歩く(2020年7月24日/1日め)

2020年7月24日 富山県高岡市・金屋町で。


7月24日


高岡山瑞龍寺をあとにして、
お昼ごはんも食べることなく、
夫は、次の場所へと、
車を走らせました。


高岡市中心の市街地に近いところにある、金屋町。「千本格子の家並み」とあります。


ちなみに、瑞龍寺では、
コロナのせいか、連休だというのに、
観光客はほとんどいませんでした。
そしてここ、金屋町にいたっては、
地元の方の姿すら、見えません。


駐車場で車を停めて、数分歩くと、
金屋町に到着しました。


古い家並みが続く、金屋町。


金屋町(かなやまち)は、かつて、
高岡銅器産業の中心として栄えた場所です。


1609年(慶長16年)、
加賀藩主・前田利長が高岡城を築城し、
高岡の町を開いたとき、
金森弥右衛門ほか7名の鋳物師を、
現在の金屋町に移住させました。
以来この町は、高岡銅器産業の中心となりました。


前田利長が、城下町高岡の繁栄策として、
鋳物造りを奨励したことから、
金屋町は大いに栄えました。
現在も、千本格子造りの街並みが残り、
石畳の道と相まって、
高岡市の観光地のひとつになっています。


2012年には、
国の重要伝統的建造物群保存地区として
選定されました。
「鋳物師町」というカテゴリーで選ばれたのは、
金屋町が初めてでした。


千本格子造りの街並みが続きます。地元では、「さまのこ」と言うそうです。

高岡市鋳物資料館。高岡鋳物の歴史と伝統を紹介する、小さな博物館です。

このような街並みが、およそ500mにわたって続きます。石畳の道と格子造りの古い家並みが、見事に調和しています。


金屋町通りでは、1989年から1991年度まで、
2億3千万円をかけて路面が整備され、
御影石を使った石畳の道路に生まれ変わりました。
この石畳には、銅がちりばめられているそうです。
さすが、「金屋町」です。^^
このときに、無電柱化を実現し、
ガス灯風の街灯の設置も行われました。


ガス灯風の街灯は、随所に設置されています。写真をよく見ると、いくつも写っているのですが、よく見ないと気がつきません。それくらいに、街に溶け込んでいるのです。

古い家屋を利用した、カフェ。

万延元年(1860)創業の鋳物商店「大寺幸八郎商店」。ここでは、錫(すず)アクセサリー作りが体験できます。格子戸をくぐって、中に入ってみました。

ひとつひとつの商品を、若旦那らしき方が、ていねいに説明しておられました。


お店に、錫のグラスが置いてありました。
「ピューターのビールグラスだ。
 うちにも、これがあるよ。
 30年以上前、
 マレーシアに行ったときに買ったんだけどね。
 ピューターの特性で、
 冷たいビールがおいしく飲めるんだって。」
と、長女に話していると、
「そうそう。それと同じものですよ。
 よくご存じですね。」
と、若旦那。
しばし、錫のお話を聞かせてくださいました。^^


金屋町にあるのは、お店やカフェだけではありません。住民の方が暮らしている民家もたくさんあります。


お店と民家が混在しながら、
整然と立ち並び、
通りが一体となって、明治や大正の雰囲気を、
さりげなく醸し出しています。
それが、金屋町でした。



古い家並みが続く金屋町ですが、
なにより特筆すべきなのは、
ここが、「鋳物の町」であったということです。
そのため、それぞれのお店の前には、
銅像が置いてあります。
ひとつひとつを見ながら歩くのも、
楽しみのひとつです。^^


大寺幸八郎商店の店先にある、「体操ぼうや」。

鉄瓶の駅 鐡瓶屋

たたら庵 喜泉


金屋町。
静かで落ち着いた雰囲気があり、
それでいて、なにかあたたかい、
すてきなところでした。


それにしても…。


人っ子ひとり、いません。


これほどの、すばらしい観光スポットを、
まるで「独り占め」状態。
石畳を、私たち3人だけで、歩きました。
それはそれで、落ち着いて観光ができて、
まあよかったのですが…。


これでいいの?
日本は、ほんとうに大丈夫なの…?


そんな、かすかな不安を感じながら、
金屋町をあとにしました。


(つづく)


13歳(中1)の長男です。
ドラム教室で、カホンを叩いているところです。

カホンは、大きな箱の形をしていて、そこに腰かけてたたく楽器です。
この時以来、長男は今でも、カホンが大好きです。^^(2009年1月25日)

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