定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 185 - 最後の日曜日/線路すれすれカフェ(2019年10月27日/57日め)
2019年10月27日 フンフン(Phung Hung)通りちかくの踏み切りを走る列車。
10月27日
アイスコーヒーを飲みながら、
街歩きを続けます。
おしゃれなエステサロンの前を通り過ぎました。
看板には、
「ネイル、フェイシャル、まつげエクステ」
と書いてあります。
ちょうどお昼時だったので、
お昼ごはんを食べているエステティシャンたちを
見かけました。
ただ、ですね…。
その食べてる場所が…。笑
お店の前の、階段なんですよ…。爆
お店の中で食べればいいのに、
なぜか、わざわざお店の前で。
それも、階段に腰かけてますよ。笑
どんぶり抱えて、お箸を握って。
しゃべりながら食べているようすが
なんだかおかしくて、
つい、まじまじと眺めてしまいました。笑
さらに歩いていたら、
また別の踏み切りに遭遇しました。
当分、電車は来ないらしく、
道路も遮断されていません。
線路沿いの一番手前のお店は、なんとカフェです。
あれ?
ここはもしかして…。
そう。
ハノイ名物、「線路すれすれカフェ」です。
このあたりでは、レール幅1mの線路が
住宅街を通っているのですが、
100年以上前に敷設されて以来、
現在も柵がないままです。
前回の記事でご紹介したように、
線路から住宅までの距離も、
驚くほどの近さなのです。
そのため、昨今では、
走行する列車を間近で見物しようと、
欧米人を中心に、多くの人が訪れる、
観光スポットとなっていました。
観光客の増加を受けて、線路脇には、
カフェやお土産物屋が、
軒を連ねるようにもなっています。
が、人が増えて混雑すれば、
事故も起こりやすくなります。
現実に、線路内に立ち入って
写真を撮っていた人を避けるために、
列車が急停車する事例も起きています。
そこで、交通運輸省は、ハノイ市に対して、
鉄道の交通安全規定の周知活動と
店の一掃を行うよう、指示しました。
これを受け、10月に入り、
突然、このあたりが封鎖されてしまいました。
「その結果、このエリアには、
観光客が誰も入れなくなってしまった…」
という記事を、少し前に読んだばかりでした。
「しまった。
封鎖される前に、行っておけばよかった。」
と、残念がっていたのですが、
それからわずか2週間で、
ご覧の通りです。笑
「線路脇の住民も立ち退かされるもよう」
ということだったのに、
すっかりなかったことになるとは。
また、わいろが活躍したのかな…(苦笑)。
なんにせよ、おかげで私も、
ハノイ名物、「線路すれすれカフェ」を
見ることができました。
あきらめていただけに、
ちょっとトクした気分でした。^^
踏み切りのすぐ隣りにある、「A99」というカフェ。
入り口には、担ぎ売りのお花が飾ってあります。
ここでコーヒーを飲んでいると、すぐ目の前を通る電車を見ることができる、という趣向です。お店と線路の間は、人がひとり通れるくらいしかありません。
取り締まる人もいないので、線路を自由に歩きまわることができました。
私も、線路の上を歩いてみました。
両側には、お店や民家が、あたりまえのように並んでいます。
おや、もう一軒、オシャレなカフェがありますね。
これは普通の住宅です。「玄関を開けたら2歩で線路」という、すばらしい立地。笑 おじさん、めちゃめちゃくつろいでます。爆
再び、元来た方向へと歩きました。観光客が、思い思いにくつろぎながら、のんびりと楽しんでいるようすが、いいですね。^^
電車が通っているときも面白いけど、電車がないときも、これまたおもしろい。^^ 今日は、その両方が見られてよかったです。
この線路の先に、ついさっき見た、もうひとつの踏切があります。おそらく、線路伝いに歩いていくこともできるのでしょう。なんかもう、線路なんだか路地なんだか、って感じです。
次は、ル・ズアン (Le Duan) 通りを歩きます。
この通りですね。^^
あ! あんなところに、MON HUE が。フエ料理のレストランですね。ハノイにいる間に、行ってみたかったなあ…。^^
樹木が生い茂った街路。遠くを歩いている人のノンラー姿も、とてもいい。^^ ハノイのこんな風景が、大好きでした。
目的地までは、あともう少しです。
(つづく)