MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 117 - フォーのかたまり(2019年10月16日/46日め)

2019年10月12日 路上理髪店。歩道にイスを置き、塀に鏡やタオルをひっかけて、今日も元気に営業中。


10月16日


ベトナムでは、月~金は、仕事をしておりましたが、
3食(そのうえ時々)昼寝付き、という、
恵まれた生活をおくっておりました。^^


タムさんが作ってくれるごはんは、
どれもとてもおいしくて、
それについては、感謝しています。


でも、唯一の難点は、
ごはんを多めに作ってしまうこと。
そしてそれを、MIYOのお皿にどんどん盛ってしまうこと。
…でした。(苦笑)


なかでも忘れられないのが、この日の昼食です。


まずは朝ごはんです。きゅうりのサラダ、ゆでたまご、ヨーグルト、ハス茶。「少なくしてください。」と何度も言い続けたおかげで、このころには、朝ごはんだけは、量が少なめになっていました。

お昼ごはんは、タムさん、ハイさん、MIYOの3人でいただきます。鶏肉のフォー、チキンカツ、サラダ。


上の写真で、左端にある、
タムさんのフォーの少なさに、ご注目ください。
手前がMIYO、そして右端がハイさんです。
タムさんは、「3人で食べるから」と、
インスタント袋麺のフォーを3個使います。
そこに具をいっぱい入れるので、量が4人分になってしまいます。


それでも、自分の器には、
「痩せたいから」と、0.5人分しか入れません。
そして、残った3.5人分のフォーを、
MIYOとハイさんの器に、全部入れてしまうのです。
これは、毎回くりかえされたことでした。


その結果、私とハイさんは、
1.75人分のフォーを食べることになります(カンベンしてください)。


MIYOのフォー。スープの上に、山のように具が盛り上がっています。

ちなみに、こちらは、10月11日に、街で食べた鶏肉のフォー。具は、表面に少し置いてある程度。さらに、フォーは、スープの中でふんわりと泳ぐように入れられています。


この日、MIYOが食べたフォーは、すごかった(苦笑)。
盛り上がった鶏肉の下で、
フォーが、おにぎりのように固まっていたのです。


大量のフォーは、器の中に納まりきらず、
それをなんとか入れてしまおうと、
汁気をきった麺をぎゅっとかためて、
器の中に無理に詰め込んだのでしょうか…。


スープは、表面に少し見えているだけで、
その水面下は、ほとんどが、フォーの塊、でした。
その塊を、箸でつかんで引っ張って、
ほぐしながら食べる、というありさま。


もたもたと食べているうちに、
麺はどんどん増えていくので、
食べても食べても、減りません。
だんだん腹がたってきて(苦笑)、
途中から、食べるのがいやになってしまいました。


結局、ごはんを残すことが苦手のMIYOが、
半分くらいしか食べられず、ギブアップしてしまった、
という、忘れられないフォーになりました。


こうなってしまうのがイヤだから、
「3袋使うと、4人分できてしまいます。
 そのうえ、タムさんは、0.5人分しか食べないから、
 さらに食事が残ってしまいます。
 食べる人が3人でも、麺はふた袋にしてください。」
と、以前、絵にまで描いて、説明しました。
そのときタムさんは、
「私はこれから、麺はひと袋だけにします。」
と豪語したのですが…。


あまりにも多いので、一応、確認しました。
「タムさん、今日、袋麺はいくつ使った?」
「…みっつ。」


あれだけ言ったのに、なぜみっつ…?(怒)
だからね~。
それはやめてね、って言ったでしょう。
…と、げんなりしてしまいました。


昨日も書きましたが、
どこまでが仕事なのか、またはそうでないのか、
わからないような働き方への、息苦しさ。
そして、自分の食べる量くらいは、
自分の思いどおりにしたい、と思う、もどかしさ。


そんな、重苦しい気持ちが、
自分の中で少しずつ溜まっていたのが、
この頃でした。
どうにも言いようのない、
自分の気持ちを持て余していたころ、
救いとなったのは、週末の街歩きでした。


朝早く家を出て、旧市街を歩く。
とにかく歩く。
一日に、10キロから15キロくらい、歩いたと思います。


ハノイの街は、歩いているだけで楽しかったし、
ひたすら歩いている間は、
自分の中のわりきれない気持ちを、
とりあえず忘れることができました。
まあ、気分転換です。^^


タムさんにたくさん食べさせられて(苦笑)、
太ってしまっていたので、
その意味でも、歩いたのはよかったと思います。


自分では、あまり意識していなかったのですが、
2か月間で、ハノイで歩き続けた距離というのは、
けっこうなものだったようです。
帰国して、以前通っていたエステに行ったら、
言われちゃいました。


「どうしたんですか?
 体が変わってますよ。
 足が、なんだかひきしまってるし、
 背中なんて、ぜい肉がずいぶんなくなってますよ。笑


そうだったんですね…。
歩くのって、ほんと、体にいいんですね…。
エステに行くより、ずっと効果があったかも。笑
ほんの「ストレス解消」みたいなつもりだったのですが、
思いがけず、「ケガの功名」となったようです。笑


晩ごはんです。

魚のから揚げ、フライドチキン、ほうれん草のガーリック炒め、ピーナッツ、ごはん、トマトとキャベツのスープ。


(つづく)


(おまけ)
掲載しきれなかった写真です。


10月12日の、街歩きの写真です。ほとんどの通りには標識が出ているので、その名前を地図でチェックしながら歩きます。おかげで、迷うことはありませんでした。バスを降りて、革命博物館まで歩きました。

途中にある、チャンティエンプラザ。高級ブランドのお店ばかりが入っています。お店はどうでもいいのですが、ビルや各店舗の入り口に控えている黒服が、とにかく全員、イケメン。笑 このビルの前に来ると、用もないのに中にはいって、イケメンめぐりをしました。笑

ヒルトンホテルの前に必ず停まっている、ダブルデッカーの観光バス。

このあたりには、おしゃれなレストランが点在しています。ニャー・ハン・ゴンも、Maison Vie も、このすぐ近くにあります。

自宅の近所にあった墓石屋さんです。墓石の表面に取り付けるプレートを作っています。個人の顔写真付きが多いですね。(2019年9月24日)

そして、街を歩くと必ず見かけた、ノンラーに天秤棒の女性。(2019年9月22日)

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