MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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のんたんのGW日記 7 - 熱海「おまぜ」でランチ(8日め)

2019年5月3日 小田原駅のホームで。(のんたんとあみちゃん 23歳)


前回、「長男の食事介助を夫が手伝わない」と書いたところ、
くろたかさんから、
>23年目にしてとは感慨深いですね。
>見てられない部分が多々あったのでは(笑)
という、するどいコメントをいただきました。笑


そのとおりです。爆


リクエストをいただいたところで(いや、いただいていないですね)、
「見てられない部分」を書いた過去ブログを見つけましたので、
ご紹介します。


ベトナム日記 怒りのブン・ボー・フエ


我が家が4人で食事するとき、
長男は必ず、私の隣りに座ります。
そして私は、長男の食事を介助しながら、
その片手間で自分も食べます。
夫が長男と座ることは、ありません。
このブログの過去の写真でも、すべて、そうなっています。


ムイントボンさんがおっしゃるように、
「先に食べ終わったら、交替する」
ということだって、いいと思うのです。
でも、夫の頭の中では、
「俺は、お風呂担当。妻は食事担当」
と切り分けているようです。


「自分の担当は食事ではない」
=「早く食べ終わっても、オレは手伝わない。」
という考えは、23年間、変わることはありませんでした。


なので。
私の怒りも、23年分、積もり積もっています。(爆)


以下、5月4日の日記です。


5月4日


宿泊していたサンダンス・リゾート熱海をチェックアウトし、
熱海の駅前を歩きました。


シチリアで買った、おそろいのTシャツを着る、夫と長男です。^^


適当なお店にはいってお昼ごはんを、と思っていたのですが、
よさそうなお店は、どこも長い行列待ちです。
まだ11時だというのに、このありさま。
それでも、以前行ったことのあるお店に並んでみました。


私たちがもらったカードの待ち順は、「3」。
3テーブル待ちならすぐに入れるだろう、と思ったのですが、
30分待っても、いっこうに空きがでません。
その30分のあいだに、カードの待ち順は、
なんと、「43」まで増えていました。


こんなにも大勢のお客が押しかけるなんて、
いったいどうしたことかと思いました。
が、タクシーのドライバーさんによると、
ここ2年くらいの間に、すごい勢いで、
熱海に来る人が増えているのだそうです。


いや~ しっぱい、しっぱい。笑
こんなに大勢の人(私もそのひとりなのですが)が
押しかけるような観光地は、疲れるので、
私たちは、まず、出かけることはありません。


でも、この10年くらい、熱海には、
1、2年に一回は必ず、家族で訪れていました。
それは、熱海がさびれていたからなのです。(爆)
(熱海の皆様、すみません。)


かつての人気温泉街だった熱海は、すっかりさびれていて、
GWや年末年始に訪れても、いつも閑散としていました。
レストランなども、まあそこそこの混み具合だったので、
家族でのんびりと、快適に旅行できたのです。


でも、そんなにさびれていた熱海が、
今や、食事ひとつもままならないくらい、
すごい人出の観光地になっていました。


この日、ランチのあとは、東京に戻り、
家族でカラオケに行くことになっていました。
「このままだと、カラオケの予約時間に間に合わないよ。」
と、私に言われ、夫も、熱海での昼食を断念。
コンビニでおにぎりでも買って、
さっさと東京に戻ろう、ということになりました。


お店を出て、駅へ向かって歩き始めたのですが、
それにしても、すごい人です。
道路は観光客であふれていて、
まっすぐになんて、とうてい歩けません。


エラいところに来てしまったなあ。
熱海に来たのは失敗だった、と思いながら、
長男の手を引いて歩いていると、
目の前に小さな食堂が。
来る途中で、ちょっと気になっていたお店です。


「おまぜ」 間口はたったこれだけの、小さなお店です。


「でも、どうせここも一杯だろうな」
と思いながら、看板を眺めていたら、
お店のおじさんが、
「どうですか? 今、開店したばかりですよ。」
と、声をかけてくれました。


えっ 今開店した?


店内には、お客がひとりもいません。
ってことは、一番に入れるってことです。
待ち時間、ゼロです。
それなら、さくっと食べて、東京に戻れるよね、と考え、
ふらふらと、お客が誰もいないお店に入ってしまいました。笑


「おまぜ」という名のその食堂は、
ちらし寿司のお店でした。
2人用のテーブルが6個のほかには、
カウンターがあるだけの、小さなお店です。


ちなみに、私たちがお店に入ったあと、
通りがかった人が次々と後に続き、
3分もしないうちに、お店は満席になりました。
ラッキーでした。^^


お店の名前にもなっている、「おまぜ」というばらちらしが、
メニューの中心です。
味付けされた、ひじきご飯のようなシャリに、
マグロ、カンパチ、エビ、イクラ、とびっこ、玉子、きゅうりの、
7種類のネタが載せられています。


おまぜ 1500円(画像をお借りしました。)


これともうひとつ、生しらすを載せたおまぜ、
それから、金目鯛の干物を注文してみました。


生しらすのせのおまぜ 2000円(ちょっと食べちゃっています。すみません・・・。)

今回も、きれいに食べ尽くされた、金目鯛。^^


おまぜひとつを、女性がひとりで食べるとしたら、
少し多めだと思います。
私たちは、取り分け用の器を4個お借りして、
おまぜをふたつと金目鯛を、
家族4人で分け合っていただきました。


夫には、少し物足りなかったようですが、
私や長女は、これで十分でした。
電車の時間を気にしながら、
少し急ぎめに食事を終え、
駅に向かいました。


熱海駅から12時50分発の普通電車に、
なんとか乗ることができました。
これなら、この後に行く予定のカラオケ店の、
予約時間ぎりぎりに、到着できます。


なんとか電車に間に合って、ほっとしました。


来たときと同じように、車内は空いていました。
4人用のボックス席に、家族で腰をおろしたときには、
ほっとしました。
熱海の人混みにもまれて、すっかり気疲れしたようです。


このとき私は、「もう二度と、熱海には来たくない。」と、
夫に宣言してしまいました。(苦笑)
もともと、こんな、人にもまれながら歩くようなところに、
来たつもりはなかったのです。


「さびれてるからこそ、熱海がよかったのに。」
と、私。
「そうだよな・・・。
 少なくとも、GWとか、人が押し寄せるときには、
 もう熱海はやめた方がいいな。」
と、夫。


さて、それなら、来年からはどこへ行こう?
と、一瞬考えましたが、
まあ、そのときはそのときです。
温泉があって、さびれてて、ゆっくりできるところを、
また、探してみたいと思います。^^


こうして、慌ただしく、熱海一泊旅行が終わりました。
でも、この日のイベントは、まだまだ続きます。
東京に着いてから、行く予定になっているところが、
まだふたつもあるのです。


このあと、東京に着いてから、
思いがけないことも起こったのですが、
長くなりましたので、この続きは、次回にお話したいと思います。


(つづく)

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