4年ぶりのベトナム。北部から中部へと歩いた18日間 62 - 王宮③ 五鳳凰樓・輿に乗る皇帝(2023年6月19日/6日め)
(2023/09/26 17:40記)
2023年6月19日 フエの王宮・五鳳凰樓で。屋根の美しい装飾を、間近に見ることができました。
6月19日(月)
午門の2階部分にある、
五鳳凰樓に来ています。
五鳳凰樓の中心に据えられた玉座です。前回も掲載しましたが、これは外の通路から撮ったものです。
玉座の脇を通り、さらに進みました。
この部屋の周囲には、かつて使用されていた金印が展示されています。
皇太后や皇后も、金印を持っていたようです。
これは午門の表側ですが、もう少し近づいて、手すりの内側を見てみます。
玉座のある部屋と手すりの間に、通路が設けられています。
石段のひとつひとつに、美しい彫刻が施されています。そして、通路脇の手すりもすてきです。陶製なのですが、竹を模して作られています。
屋根瓦も、竹を敷きつめているかのように見えます。
この通路を、さらに奥へ向かって歩きました。つきあたりに見えているのは、午門の右側に当たる部分です。屋根瓦が、青竹を敷きつめたかのように見えます。
こちらは、午門の左側です。やはり青竹風の瓦で、左部分と右部分がきれいな対称になっています。
大きな鐘が置かれていました。午門左側の太鼓と右側の鐘は、共に、王宮の儀式で使われたものだそうです。
午門右側のいちばん奥まで来ました。濠がずっと続いています。奥のつきあたりは、私たちがタクシーから降ろされた場所です。笑
これは午門の左側から見た景色。やはり左右対称ですね。
竹を模して作られている、手すり部分です。
屋根飾り、壁、窓、建具、そして竹を模した瓦が、しっくりと合わさって、得も言われぬ美しさ。
庇の内側まで、このとおり。
午門の上にはこんな世界があったとは、想像していませんでした。ただただ圧倒されて、首が痛くなるまで、眺めていました。
多動夫は大興奮で、五鳳凰樓のまわりをウロウロし、写真を撮りまくっていました。笑
どこから見てもすごいです…。
1924年の写真です。皇帝が載った輿が午門から出ていくところで、輿の前には多くの従者、そして後ろには兵士を従えています。
1924年のことなので、輿の中には、12代皇帝だったカイディン帝(啓定帝/Khải Ðịnh)がいたと思われます。
ふと気づくと、王宮に着いてから、
すでに40分が経過していました。
いくら時間がたっぷりあるとは言え、
午門だけで40分も滞留していては、
王宮全部を見る時間がなくなってしまいます。
あわてて、どこかに行ってしまった多動夫を
電話で呼び戻しました。笑
次回は、午門をくぐった先にある、
太和殿へと歩きます。
(つづく)