MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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コロナでもウポポイ2。札幌を拠点に3人で歩いた、3泊4日の北海道 19 - 北海道立北方民族博物館①(魚の皮の民)(2021年6月27日/3日め)

2021年6月27日 北海道立北方民族博物館です。(北海道網走市)


6月27日


博物館網走監獄から数キロの距離にある、
北海道立北方民族博物館にやってきました。


女満別空港から網走監獄まで、網走湖沿いに車で走って約20分。北方民族博物館は、さらにその隣りです。


【北海道立北方民族博物館】
日本で唯一の、北方民族文化を専門に紹介する博物館です。北方地域の諸民族に関する文化の伝承保存及び文化交流の推進を図ることを目的としています。グリーンランドから北欧、アイヌ文化も含めた北方民族とオホーツク文化を、ビデオやマジックビジョンなどで解説しています。


このとんがり帽子が入り口です。

中に入ってすぐのところに、北方民族の住居のジオラマが飾ってありました。

博物館の観覧料はひとり550円なのですが、ここで思いがけず、係の方から、「割引券はお持ちでしょうか」と尋ねられました。以下の会員証を提示すると、50円割引になる、と…。よく見たら、「ベネフィットステーション会員証」とあるではないですか!笑


「ど、ど、どこだっけ、ベネステの会員証…。」
と汗をかきながら、スマホと格闘。
これと同じことがどっかでもあったなあ、
と思ったら、「徳川美術館」でした。🤣🤣


徳川美術館で、「ベネフィットステーションの会員さんは、200円割引になります。」と言われ、大あわて

コロナでも雛旅。古(いにしえ)の雛を訪ねる、4泊5日の長野・岐阜・愛知 51 - 徳川美術館とベネフィットステーション(2021年3月30日/5日め) - MIYO'S WEBSITE-全盲難聴のんたんの育児記録と卵巣ガンで思ったこと


あのとき、苦労して、
スマホ上の会員証を探し当てました。
でも、その操作法をすっかり忘れていて
(←情けない…)、
今回も、10分以上かけて、
電子会員証を探し出しました。


コレですよ…。^^


このとき以降、旅行中は、
ベネステの会員証を、常にバッグの中に
入れておくようにしています。笑


旅行していると、たまに、
ベネステの会員証で割引になる施設を
見かけます。
Delightカードというクレカを持っていると、
だれでもベネステに入会できるので、
入っておくとオトクですよ…。
(クレカもベネステも、会費は無料です。)


50円割引にしていただいた、観覧券です。^^

それでは、施設の奥の「常設展示場」に向かいます。

北方民族の住むエリアを中心にしている世界地図。

北方民族が住むエリアを、自然、民族、言語別に色分けしてありました。


まずは、
「生活に適した衣類」
のエリアです。


寒冷地で生きていくためには、動物の毛皮を身に着ける必要がありました。毛皮はその性質によって使い分けられ、防寒着としてはトナカイの毛皮、靴底などには、防水性が高く丈夫なアザラシの皮が用いられました。

「『衣』を通してみる、民族の広がり」
動物植物資源の特性を活かし、北方の寒さに適応すると共に、その用途は、装飾、動物への敬意、魔除けなどに広がって行きました。


このコーナーには、
北方民族の美しい衣類が
多数展示してありました。


左:サミ男性用衣装。教会行事やトナカイの屠殺など、重要な年中行事に着る晴れ着です。(ノルウェー)

左:ナーナイの花嫁衣裳。背中には、氏族の繁栄を願う「氏族の木」と呼ばれる文様がついており、ケープを身に着けます。(沿海州)
右:北海道アイヌ男性用衣装。礼冠と飾り刀を身につけるのが男性の正装です。刀掛帯は、オヒョウの木の繊維を編んで作ります。(日本)

巨大なフードは、背中に背負った赤ちゃんのためのものでした。

北西海岸インディアン儀礼用衣装。首長が身に着けるチルカットブランケットはトリンギットのもので、帽子はハイダのもの。(アメリカ合衆国)

グリーンランドのカリブー・イヌイト女性用衣装。背負った子どもと共有する大きなフードは、防寒着としての機能性も高いものです。(カナダ)

次は、腸製衣という衣服のコーナーです。


【腸製衣】
水上での狩猟や舟旅の際に着用される、防水性に富んだ衣服です。主たる材料は、アザラシの腸です。チュクチやアリュート、イヌイトなど、北太平洋から北極海沿岸で海獣狩猟を行う民族に多く見られ、腸の継ぎ目は、水の侵入を防ぐように、厳重に縫い合わせられています。


エスキモーのパーカーです。これも腸製衣で、セイウチの腸皮を使っています。

左:アリュートの羽根飾り付きバッグ。腸皮でできています。(アメリカ合衆国)
右:ナーナイの靴。魚皮でできています。(ロシア・ハバロフスク地方)


40年くらい前に、NHKの番組で、
鮭の皮で衣服を作る「ニブヒ族」の話を、
見たことがあります。
この、ナーナイの魚皮靴を見て、
そのことを思い出しました。


魚の皮を利用した衣服や靴は、
ニブヒ族、ナーナイ族、樺太アイヌで、
作られていましたが、
特に、アムール川流域のナーナイ族では
盛んに用いられていました。
そのため、漢族や満族からは、
「魚皮韃子Yupidazi」(魚の皮の民)
と呼ばれていたそうです。
(サーモンミュージアム・「鮭の民」より)


「韃子」という呼び方は、
中国では蔑称だったそうです。
が、日本語で、
「魚の皮の民」と訳してみると、
なんだか素朴で、
とてもいい響きだなあ、と感じます。^^


ちなみに、この「サーモンミュージアム」では、
魚皮製衣類だけにとどまらず、
鮭と北方民族文化との関りが、
詳細に説明されています。
サーモンミュージアム(鮭のバーチャル博物館)|マルハニチロ株式会社


サイトを運営しているのは、
マルハニチロさんです。
単なる水産会社だと思っていましたが、
とんでもない。
その内容たるや、詳細ですごいです。
おみそれしました…。^^


(つづく)

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