コロナでもウポポイ2。札幌を拠点に3人で歩いた、3泊4日の北海道 21 - 北海道立北方民族博物館②(樹の皮の民)(2021年6月27日/3日め)
(2021/12/08 12:50記)
2021年6月27日 北海道立北方民族博物館で。(北海道網走市)
6月27日
北方民族博物館に来ています。
ガラスケースに守られ、大切に展示されている、衣装の数々。
前回の日記では、腸製衣(主にアザラシの腸で作った衣服)を見ました。次は「樹皮衣」です。
【樹皮衣】
北アメリカ北西海岸は、高緯度にありながらも比較的温暖な気候で、樹木が多い地帯です。ここでは、木の内皮を割いて織った衣服である「樹皮衣」が用いられました。素材はヒノキ科の針葉樹が多く、ケープや巻きスカートのような、単純な形をしています。また、アイヌには、オヒョウなどの木の内皮やイラクサなどの草から織った服があり、「アツシ」と呼ばれています。
北海道アイヌでは、刀掛帯を樹皮で作りました。刀掛帯とは、アイヌの男性が、儀礼の正装時に刀を提げるために使用した帯です。オヒョウやツルウメモドキなどの樹皮繊維を経糸(たていと)に、紺や藍などに染めた木綿糸を緯糸(よこいと)にして、美しい文様で編み上げました。ちなみに、長老が着ていたチャンチャンコは、和人の陣羽織だったそうです。
このエリアだけでも、十分見ごたえがありました。^^
パイプやたばこ入れです。こういう、小さな展示コーナーがあちこちにあるので、そのたびに見入ってしまい、なかなか次に進めません。笑
次に行ったのは、
「精神世界」のエリアです。
大きなトーテムポールの存在感にたじろぎます。笑 北西海岸インディアン・クワキウトル(カナダ)のものです。これは、住居内に据えられた「ハウス・ポスト(家柱)」でした。柱に彫られた動物の表情がすばらしいですね。一番上はハイイログマで、その下がワタリガラス、一番下にあるのが、ツォネクァと呼ばれる人喰い女だそうです。(1972年)
まずは、「北方の音と儀礼・芸能」
がテーマのコーナーを歩きます。
口琴です。左の2点はサハ(ロシア)のもので、エベンキ(中国)、ナーナイ(ロシア)と並んでいます。
ムックリがありました。上がサハリンアイヌ、下が北海道アイヌのものです。
そして呪術の世界に入ります。シャーマンですね。
その隣りには、ハマツァの仮面が3つも展示してありました。
ハマツァの仮面は、冬の儀礼で使用されました。(北アメリカ北西海岸)
夫、ハマツァの仮面がよっぽど気に入ったようで、三連発。しかもこんなアングルですよ。こんなでかい写真、普通は撮らんだろ、と思うのですが。😅
クワキウトル・ハマツァの冠と衣装(北アメリカ北西海岸 1940年ごろ)
上:婚礼用に使われた額。
右:木製の笛
木製まじない具やお守り。
呪術用のお守りと木偶。
木を削りだして作る装飾。アイヌの祭具のひとつである、「イナウ」ですね。
こういうところに来ると、
私はただ、ぼけーっと見ています。^^
まあ、写真は撮っても数枚ですね。
ところが、多動夫ときたら、
「写真を撮りに来たのか?」
と思うくらい、撮りまくります。
「これだけ撮ってたら、逆に、
きちんと見てないだろ?」
と言いたいところですが、
なにがどこにあったか、
そういうことだけは、覚えてるんですよね…。
(シャッターアイか?🤣🤣)
家では、ゴミの日も覚えられません。
ポイントカードは、3枚以上になると、
わけがわからなくなります。🤣🤣
ってことで。
北方民族博物館で、
多動夫が撮りまくった写真、ざっと100枚。
これをどう選んで掲載すればいいのか。
頭を悩ませています。
(つづく)