コロナでも福島。満開の桜の下、城を仰ぐ 14 - 天文台から、日新館を臨む(2021年4月10日/2日め)
2021年4月10日 日新館・戟門前の池で。(福島県会津若松市)
4月10日
日新館の天文台に来ました。
【天文台】
天文観測施設として、実際に使用されていました。冬至には、ここで天体を観測し、暦をつくりました。日新館の他に天文台があった藩校は、水戸藩の弘道館、薩摩藩の造士館だけと言われています。
天文台の上から、今来た道を見下ろしました。遠く、会津若松の町の向こうに、山々が連なっています。この山々のさらに右の方に、飯盛山があります。
そして、左の方には、日新館の全景が見渡せました。
当時、ここでは、1000名を超える生徒たちが学んでいました。往時はにぎやかであったと思われますが、今では、完全復元された建物だけが、静かに佇んでいました。
さらに左手には、磐梯山が見えました。こんな美しい土地で、多くの人々が犠牲となったことが、哀れでした。
さて、帰ります。戟門まで戻ってきて、池をのぞいたところ…、
鯉がいました。^^
「鯉が、いっぱい集まってきたよ!」
MIYOのところに、どんどんやってきます。
「ごはんちょうだい! ごはんちょうだい!」って、鯉と目が合ってしまいました。笑
夫が持っていたおせんべいを細かくくだいて、投げてみると…、
「わあい」って、鯉が大喜び。笑
おせんべいはちょっとしかなかったのに、申し訳ないくらいに集まってきて、奪い合いです。
もうワケがわからないくらい、鯉がもみくちゃです。すごいことになってしまいました。爆
しばし、鯉に遊んでもらったあと、
先賢堂(康煕文殊菩薩)から、
南門まで続く道を歩きました。
先賢堂と書いてあります。康煕文殊菩薩は、このお堂の中にあります。
会津藩校日新館の開学を祝い、中国より贈られた国宝級の文殊菩薩です。約300年前の康熙帝時代の作で、獅子に乗り、青蓮華を持っています。参拝者に知恵と勇気を授けるものとされています。
先賢堂から南門まで、白壁が続く道を歩いて戻りました。
あまりにも広かった、日新館。
朝早く着いたはずでしたが、
すべての見学を終えたときには、
お昼を過ぎていました。
(つづく)