MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
http://limings.muragon.com/tag/?q=2019%E5%B9%B49%E6%9C%88-10%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0&p=4 
をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
https://limings.muragon.com/tag/?q=2017%E5%B9%B412%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0
小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
http://limings.sweet.coocan.jp/

コロナでも福島。満開の桜の下、城を仰ぐ 15 - 感謝していただくということ(2021年4月10日/2日め)

2021年4月10日 日新館・楽故亭で。(福島県会津若松市)


4月10日


日新館を出て、
駐車場のとなりにある、
「ふるさとおこし館」
まで戻りました。


着いたときは、閉まっていましたが、このときには開いていました。

中には、お土産物が並んでいます。「八重の桜」は見たことがないのですが、綾瀬はるかちゃんはかっこいいですね。^^

赤べこと起き上がり小法師がいっぱい。

赤べこマスク。^^

そして絵ろうそく、大好きです。

自販機も、日新館バージョンでした。笑

「楽故亭」というレストランがあったので、ここでお昼ごはんにします。

広い店内。でも、今日も貸し切り状態です。お店の方がとても親切で、お客が私たちだけなのが申し訳ないくらいでした。

窓の外に広がる、飯豊山。こんなすばらしい景色を眺めながらいただきます。

醤油ラーメン(800円)と塩ラーメン(1000円)です。ペッパーの容器と比べてみてください。お気づきでしょうか。どんぶりが、か~なり大きいのです。笑

MIYOの顔よりはるかに大きいどんぶり。びっくりしましたよ~。🤣🤣 大きなどんぶりにたっぷりとはいった、ラーメンと具の量がすごい!笑


おいしい特大ラーメンをいただきながら、
先ほど、日新館で知った、
ある少年のことを、
思い出していました。


【郡長正(こおりながまさ)】
郡長正という少年は、優秀で、会津から福岡県(豊津藩校育徳館)に留学しました。そして、母に留学先での食事がおいしくないと、不満の手紙を書きました。それに対して母は、「会津武士の子が食べもののことを口にするなど見下げた根性だ」と厳しく叱責する返事を書きます。ところがその手紙を、少年は落としてしまい、他の人の目にふれることになってしまいました。そして、級友たちから罵られてしまいます。

その後まもなく、少年は剣道大会で勝利した後、切腹しました。自分を恥じ、会津藩の誇りを、命をかけて、かたくなに守ったのだそうです。その年、わずか15歳でした。
日新館における、箸の使い方から切腹の仕方まで、会津武士としての誇りを大切にする教育は、それは厳しいものでしたが、中でも彼の事件は、その厳しさを語る貴重なエピソードとなっていて、「幕末・明治記念室」に、その詳細が展示されています。


日新館でこの話を読み、
暗澹たる思いになりました。
なんときつい母親だろう、と。
「食べ物の不満を言ったくらいで、
 ここまで叱責しなくても…。」
と、複雑な気持ちでした。


痛ましいばかりで、
あまり共感できなかったので、
このブログには、
彼の話は書かないつもりでした。


でも、最近になって、
この母親が伝えたかったことは、
他にもあったのではないか、
と思うようになりました。


それはつまり、
「留学先の食べ物をまずいというのは、
 お世話してくださる方々に対して
 失礼である。」
という配慮です。


例えば、友人の家に遊びに行き、
手料理をふるまわれたとしましょう。
「この料理には毒が入っているので、
 危なくて食べられない。
 私はこれを食べません。」
と言って、持参の弁当を食べたら、
もてなした側は、
どんな気持ちになるでしょうか。


「相手先でお世話になっているのだから、
 不満など言わず、感謝の気持ちで、
 おいしくいただきなさい。」


母親の真意は、それだったのではないかな、
と、最近になって、気がつきました。
痛ましい結果になってしまったものの、
母親が我が子に望んでいたのは、
そういうことだったのではないのでしょうか。


「出されたものは、黙って食う。」
これは、冗談半分ですが、
私が家族によく言うことばです。笑
出先では、出してもらったものに感謝して、
おいしくいただく。
それは、作った人に対しての思いやりであり、
そして、人としての礼儀なのだと思うのです。


そのことを、東京オリンピックで、
韓国の人たちが私たちに、あらためて
教えてくれたように思います。


日新館はすばらしいスポットでしたが、コロナ禍で、訪れる人はほとんどいません。駐車場もがらがらでした。


日新館を後にして、
次の場所へ向かいます。


車を降りると、美しい桜が…。

わあ。婚礼の写真を撮っています。すてきです。^^

お堀にかかる桜も、満開でした。

そして、歩いても歩いても、桜。すごいことになっています。

鶴ヶ城の入り口です。


次回は、鶴ヶ城(会津若松城)の
城内を歩きます。


(つづく)

×

非ログインユーザーとして返信する