MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
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コロナでも雛旅。古(いにしえ)の雛を訪ねる、4泊5日の長野・岐阜・愛知 37 - 「むくり屋根」の造り酒屋 小坂酒造場(2021年3月29日/4日め)

2021年3月29日 みごとな「むくり屋根」の小坂酒造場。(岐阜県美濃市)


3月29日


千百有余年の歴史がある、美濃市。
ここには、江戸情緒を伝える街並みが、
今も残されていました。


いくつもの「うだつ」を眺めながら、
二番町通りを、さらに歩きます。


いま来た道を振り返ったところです。山を背にした「うだつ」の風景がとてもいい。^^

次は、1772年(安永元年)創業の小坂酒造場です。「うだつのあがる酒屋」と言われる、造り酒屋です。りっぱな「うだつ」がありますね。^^ 現在も、「百春」の蔵元として知られています。町並みの中でもひと際目を引く存在である小坂酒造場は、美濃の市街地で、唯一、国の重要文化財に指定されています。

代々、造り酒屋を営んできた、小坂酒造場。母屋から後ろに続く酒蔵まで、総てが、江戸時代の貴重な建築です。特に注目していただきたいのが、「むくり屋根」です。屋根の、ふんわりとした曲線が、おわかりでしょうか。かまぼこ状のふくらみ「起り(むくり)」を持たせていることから、「起り(むくり)屋根」と呼ばれています。むくり屋根の町家は珍しいのですが、この建物は、上方の影響を受けたものなのだそうです。

ここに今も住み、造り酒屋を営んでいるなんて、すごいですね。

正面から見たところです。むくり屋根の曲線がうつくしいですね。

杉玉の吊るされた入り口をのぞいてみました。

まだ営業時間になっていませんでしたが、快く、中を見せてくださいました。柱が古そうですね。^^


美しいむくり屋根に見とれました。
ここ二番町通りには、
むくり屋根の建物が、他にもあります。
つい先ほど通り過ぎた、
「割烹 朝田屋」です。


「割烹 朝田屋」。玄関の上の部分に、格調高いむくり屋根が見られます。 大正八年の創業だそうです。中でお食事したかったなあ…。^^


この「むくり屋根」ですが、
実は、以前にも見ています。
愛知県犬山市の「旧磯部家住宅」です。


旧磯部家住宅。江戸期の建築様式を持つ木造家屋です。主屋は幕末に建てられたと伝わっています。緩やかなふくらみのある「むくり屋根」が見られます。犬山で残っているのは、ここだけだそうです。(2020年9月22日)



古い家屋が立ち並ぶ、二番町通り。
ほんとうにすごいです。


二番町通りに立ち並ぶ、古い家屋。一般の住宅として使われているものも多く、歩いているだけでおもしろい。^^

こちらも古そう。看板がいいですね。^^ 「丸栄食料品店」となっていますが、実は、中はおしゃれなケーキ屋さんになっています。うそみたいですね。笑 店名の「Abeille S」は、フランス語で蜂蜜だそうです。カフェがあり、ケーキをいただくこともできます。

今廣酒販店。岐阜と全国の地酒を販売する、地酒専門店です。

大垣共立銀行。銀行ですらも、こんな佇まいになります。^^

二番町通りの一角にあった、一般住宅です。中から、「こんにちは~!こんにちは~!」という、元気な声が聞こえました。振り向くと、3人の兄弟が仲良く遊んでいて、こちらに手を振ってくれていました。「こんにちは~。笑」と答えて、カメラを向けると、いい笑顔を見せてくれました。^^


歴史があって、格式がある。
けれど、商人の町だったからでしょうか。
町を歩いていても、
なんだか、温かみを感じます。


ただ歩いているだけで、楽しい。
美濃は、そんな町でした。


(つづく)

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