コロナでも雛旅。古(いにしえ)の雛を訪ねる、4泊5日の長野・岐阜・愛知 38 - 114年前の土雛(2021年3月29日/4日め)
2021年3月29日 二番町通りから一番町通りへと歩きました。桜の向こうに、うだつのある家が見えます。(岐阜県美濃市)
3月29日
美濃市の二番町通りを、
まっすぐ、まっすぐ、歩きました。
古い家屋が続きます。
山田家住宅が見えてきました。写真では3軒並んでいますが、中央の、門構えの家が山田家です。
もとは、江戸時代に建てられた町医者の家でした。現在は、改修して、ギャラリーになっています。美濃和紙のちぎり絵など、美濃和紙の特性をいかした作品が多く展示されているそうです。
このあたりから、商店が増えてきました。
扱っているものは様々です。
いくつかをご紹介します。
「山本屋 豆吉本舗」。1901年に創業しました。ワインと地酒、そして豆菓子の専門店で、朝早かったので、まだ開店していなかったのが残念。
まちの駅 にわか茶屋
「肉の喜楽」。うだつコロッケ(100円)を食べながら町を散策するのがおすすめのようです。^^
とてもそんなふうに見えませんが、ここは美容室です。笑
そして楽しかったのが、「ヤマタカ」という看板の食料品店。正式には、「ファラールヤマタカ 山高菓子舗」という名前の、パン屋さんです。
一見すると、どこにでもある、
普通のパン屋さん。
それでも中に入ってしまったのは、
入り口に貼った紙に、
「店内では、
明治40年生まれのお雛さまが
お待ちしています。」
と書いてあったからです。
この頃、美濃市では、
「うだつの町家のお雛様」
というイベントを開催しており、
各商店では、
様々なお雛さまを展示していました。
(開催期間は、2月6日から4月3日まででした。)
おそらく、その一環として、
飾っておられたのだと思います。
1907年(明治40年)生まれのお雛さま(右側)です。お店の一番奥の商品棚に、飾ってありました。当時、農山村部では、土雛が一般的でした。
こちらは、長野県須坂市・田中本家博物館のお雛さま。1894年(明治27年)のものですから、ほぼ、同じころのものになります。
その他にも、古そうな土人形が、カップラーメンやピカチュウといっしょに並んでいます。笑
奥からおじいちゃんが出てきて、
「お雛さまの灯りをつけましょうか?」
と、言ってくださいました。^^
三色だんご 50円。うわ、安い~。笑
この旅の初日に、金精軒(山梨県北杜市)で買ったお花見だんごは、150円でした。(こっちの価格が普通ですよね。)
そして笑えた、「もったいないので、半額にします。(期限切れ)」のビスケット。いいなあ…。こういう店、家の近所にあるといいのに…。笑
二番町通りのつきあたりまで来ました。ここにあるのが、日本料理店「八幡屋」です。明治30年代の日本家屋です。左側のピンクの壁があるところが、料理店の入り口です。
「八幡屋」の玄関です。四季の庭園と伝統的な手法で仕上げた岐阜の料理を楽しめるお店だそうです。ミニ懐石が2200円から。(以下3枚、画像をお借りしました)
二番町通りはこれでおしまいです。
つきあたりを右に曲がり、
一番町通りの方向へ歩きました。
このあたりから、
町の様相が少し変わりますが、
それは次回にご紹介します。
(つづく)