MIYO'S WEBSITE-全盲難聴のんたんの育児記録と卵巣ガンで思ったこと

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは21歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。

全盲難聴・のんたん - 長男が投票するということ

2010年夏のベトナム・カンボジア旅行。ホーチミンの遊園地で。
ディスプレイがいかにもアジア的です。^^
これ、なにかのおまつりではなくて、「普通の」遊園地です。
(のんたんとあみちゃん 14歳)




5月29日の読売新聞に、こんな記事が載っていました。


知的障害者の投票支援
知的障害者が選挙で投票するためのノウハウを紹介するDVDを、東京都狛江市の知的障害者の親たちが作成した。
(後略)
2013年の公職選挙法改正
旧公職選挙法は、財産管理などをする成年後見人が付いた人は選挙権を失うと規定。この規定で選挙権を失った茨城県の知的障害者の女性が選挙権の確認を求めた訴訟で、東京地裁は13年3月、後見人が付いても選挙権を行使できる人はおり、一律に選挙権を奪う規定は違憲と判断。法改正でこの規定は削除された。


恥ずかしながら、この記事を読んで初めて、
障害者の中には選挙権を失う人がいたのだということを知りました。
そして、失った選挙権を取り戻そうと戦った人たちがいたのだ、と。


我が家の長男には障害があるけれど、
彼にも選挙権があるのは当然のことだ、と思っていたのです。
でもそれは、誰かが戦って、守ってくれたのだと。
そして今、障害者がもっと容易に投票できるよう、
がんばっておられる方々がいらっしゃるのだと。



長男がS園に入所したときの、私達と園との会話を思い出しました。
今から3年くらい前のことなので、あれは、2014年の春だったでしょうか。


私「長男の住民票は、現住所のままでよいのでしょうか。
  それとも、園に移したほうがよいのでしょうか。」
園「別に無理に移す必要はありません。
  住民票を移さないことで、なにか不利益が生じることはないです。
  けれど…。のぞみさんが20歳になったら、選挙権があるため、
  選挙のときに、投票用紙が送られてくることになります。
  住民票が園にないと、その投票用紙が送られてきません。」


まあ、それはそうですね。
長男が投票に行くわけではないので、
別に、たいしたことでないし、と思いました。


園「選挙のとき、園では、園生全員を引率して、投票に行きます。
  そのとき、投票用紙が届いていない園生は、投票には行きません。
  『みんなが行くのに、なんで自分は行かないのかな』と、
  のぞみさんが思われるかもしれませんね。」


びっくりしました。
えっ みんなで投票に行くの? と。


当時、長男は18歳でしたが、
私達は、長男の選挙権なんて、考えたこともありませんでした。


もしも、そのまま長男が自宅にいたら、
たとえ投票用紙が届いても、
長男を投票に連れて行くことなど、なかったかな、と思います。


けれど、新聞記事を見て、知りました。
その「投票権」のために、戦った人がいた。
「投票する」ために、尽力した方々がいらした。
頭がさがりました。


「投票なんて、別に、無理に行かなくてもいいし。」
と思っていました。
でも、投票権をきちんと行使することは、
障害者であっても、たいせつな権利なのだ、と
この記事を読んで初めて、実感しました。


長男があたりまえのように持っている選挙権は、
過去、誰かが戦って、勝ち取ってくれたものなのだ、と、
ようやく気がついたのです。


いや、意識の低い母でした。
親はこんなですが、S園のおかげで、
長男は投票に行くことができるんだな…。


2年前、長男の住民票を、S園に移しました。
なので、次の選挙では、長男の投票用紙が、S園に届けられます。
長男が投票している姿を想像して、ちょっとうれしくなりました。^^



その他の記録は、
のんたん日記18
http://limings.sweet.coocan.jp/nontan18/nontan1800.html
をご覧ください。
ガンになって
http://limings.sweet.coocan.jp/miyo01/miyo1703.html
MIYO'S WEBSITE(全盲難聴の、のんたんの育児記録)
http://limings.sweet.coocan.jp/
も、少しずつ更新しています。

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