2008年11月14日 社会見学の授業で、江東区住吉の「福どら」さんに行きました。（全盲難聴・のんたん 13歳/中1）

よ～くさわって、どら焼きを観察。

どら焼き製造体験もさせていただきました。^^

（「下町で愛される手作りのこだわり 菓子工房 福どら」さんで。）

9月8日

腹壁瘢痕ヘルニアの手術から5日後の、
思いがけない、発熱。
「卵巣嚢腫のような気がします。」
という、私のひとことで、
急遽、院内の婦人科の診察室で
診ていただきました。

超音波診断の結果、
やはり、右の卵巣が腫れていました。
ふつうは数センチの卵巣が、
８センチを超えていました。
いつ破裂してもおかしくない状態で、
通常は、手術で全摘を勧められるレベルです。

やはり、再発していました…。
手術したことによって抵抗力が落ち、
その結果、
6年前に手術した卵巣のう腫が
再発してしまったようです。

婦人科では、卵巣の全摘を勧められました。
が、5日前にお腹を切ったばかりなのに、
またすぐに手術、というのは、
正直言って、気が進みません。
そもそも、どこの病院で
手術すればいいのでしょう。

ガンではないので、
G研では、受け入れてもらえません。
また、どこかの知らない病院を訪ねて、
これまでのことを全部説明するのは、
考えただけで、疲れます。

あれこれと考えこんでいたら、
「卵巣を取るだけなら、
　ボクでもできるけどね。」
という、H医師のひとことが…。^^

そうでした。
H医師は、私にとっては、
「ヘルニアの先生」ですが、
本当は、「外科　部長」です。^^

H医師が執刀してくださるなら、
それがいちばんです。
私の状態を、誰よりも
知ってくださっているのだから。

その場で、
「先生、お願いします。」
と言ってしまいました。

H医師からは、
　・術後間もないこと。
　・癒着が考えられ、大きな手術になるかもしれない。
　　その場合、2か月程度の入院が必要になること。
の理由により、
「卵巣手術のスケジュールは、後で決めるとして、
　さしあたっては、抗生剤によって、
　状態を安定させましょう。」
と、説明していただきました。

その日から、抗生剤の投与が始まりました。
幸い、今回はよく効き、
翌日には、熱も下がっていました。
おかげで、発熱から二日後には、
無事、T病院を退院することができました。

次は、卵巣の手術です。
いつ破裂するかわからないというのに、
ここで私は、またも、
わがままを言ってしまいます。

「先生、またすぐにお腹を切るのはつらいし、
　そんなに仕事を休めないので、
　次の手術は、一年後の9月頃にしたいです。」

優しいH医師は、
「うん、わかった。」
と。

その代わり、退院後は、
ヘルニアの傷が治ったあとも、
毎月、診察に来ること。
…というのが、条件でした。^^

9月10日。
退院しても、一週間は自宅療養。
家事は一切禁止。
腹圧をかけるようなことはしない。
重い物は絶対に持たない…。
などなど、様々なご注意をいただきながら、
私は、T病院を退院しました。

ヘルニアの手術は成功で、
もう、お腹のでっぱりはありません。
数年ぶりに、ぺちゃんこになった、
私のお腹…。
率直に、うれしかったです。^^

けれど、
「手術は一年後にしたい。」
などと、今思うと、のんきなものでした…。
実は、私に、
そんな時間は、残されていなかったのです。

（つづく）

どら焼き体験は、楽しかったようです。
長男のうれしそうな顔。^^
「福どら」さん、ありがとうございました。