MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
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コロナでもウポポイ3。札幌2週間ホテル暮らし 52 - 北海道開拓の村㉔(旧信濃神社)/ 「七福神」で祝杯(2021年11月6日/4日め)

2021年11月6日 北海道開拓の村・旧ソーケシュオマベツ駅逓所で。引馬のオウラです。(北海道札幌市)


11月6日(土)


閉館時間の7分前になって、
旧信濃神社に行きそびれたことに気がつき、
ぼうぜんと立ち尽くしすMIYOでした。


「さ、じゃあこれで帰るか。」
と言って、
夫は出入り口に向かって歩き始めました。
迷っているヒマはありません。
夫の顔を見ることなく、
その背中に向かって、こう言いました。


「私、やっぱり今から行ってくる。
 無理に来なくていいよ。
 出入り口で待ってて。
 私一人で行ってくるから!」


言うと同時に駆け出していました。
夫は、反対するに決まっています。
そのやりとりをする時間が惜しかったのです。
このときの夫の顔はと言えば、
(見てませんが)たぶん、あきれかえって、
😵こんな感じだったと思います。爆


あたまの中はまっしろでした。
あとひとつだけ残して帰るなんて、
ありえない。
まだ7分ある。
それだけでした。🤣🤣


とにかく走りました。
閉館時間まで、あと6分。
ソーケシュオマベツ駅逓所まで続く
メインストリートを、全力で走りました。


まずはここ(ソーケシュオマベツ駅逓所)をめざして、一気に走ります。走って、走って…、

ソーケシュオマベツ駅逓所に着いたら、右に曲がって、走って、走って…、

丘の斜面を駆け下りながら、さらに走って、走って…。私、なにやってるんだろ、と笑いがこみあげてきました。なんだか楽しい。笑


走って、走って、走って、走って…。


52番目のスポット、旧信濃神社に到着。


はあはあはあはあはあ…。
すぐに石段を上がることができず、
息を整えながら、写真を撮りました。


「結局、来ちゃったね…。」


え?
ふりかえると、そこに、夫がいました。爆
なんだ、結局、私の後をついて、
ここまで走ってきたんだ。
「オレはもういい」とか言っておいて…。
だったら反対しないで、はじめから、
いっしょに来ればよかったのに。🤣🤣


その上、ちゃっかりと、お参りまでしてました。🤣🤣🤣


【旧信濃神社】
明治30年ごろに建てられました。農村群の一隅にあります。木立が茂る森の中に、静かに佇んでいる神社です。社殿は鳥居の奥深くに鎮座して、道路から見ることができません。この神社の所在地は、長野県諏訪地方の出身者が多かったため、信濃開墾地と呼ばれたところでした。神社を建設するにあたっては、郷里の諏訪大明神のご分霊を頂いたので、信濃神社と命名しました。


これで、ようやく気がすみました。笑
出入り口まで戻ります。
斜面を上がりきったところで、
夫が言いました。


「あのさ。
 『来ちゃったからには、トコトン』
 っていうのは、オレじゃなくて、
 あなたのことだと思うよ…。」
『来ちゃったからには、トコトン』っていうのは、以前、Bonneさんが私たちに命名してくださいました。それ以来、我が家のお気に入りフレーズになっています。笑)


いや、ついてきたあなたも同類です。
(きっぱり)


ということで…。
北海道開拓の村、
全52スポットを、制覇しました。

こんなすごい博物館、いったい誰が考えたんだ…と思ったら、泣けてきました。

ソーケシュオマベツ駅逓所まで戻ると、引馬のオウラがいました。

夕陽を浴びて、街路樹が燃えるように赤くなっています。

車掌さんがやってきました。最終便が出発します。


このまま、馬車鉄道に乗って行けば、
すんなりと帰れるのですが、
あえて乗りませんでした。
最後に、オウラが走って行くところを、
写真に撮りたかったから…。^^


「それ!」。出発です。オウラ、ありがとう。^^


オウラの後を追いかけるように、
私たちも、出入り口まで走りました。笑


開拓使札幌本庁舎の前まで戻りました。北海道開拓の村。これが最後の一枚です。仕事を終えたオウラ。おつかれさまでした。


「あら、おふたりは、もしかして…。」
と、声をかけられました。
今日一日、馬車鉄道に乗務した、車掌さんです。
不思議そうな顔をしています。


「もしかして、今日の朝いちばんに
 乗っておられませんでしたか…?」
「はい。そうです。
 あれからずっと、閉館時間まで、
 一日中、村の中を歩いていました。
 おかげさまで、全部のスポットを
 見学できました。^^」


車掌さん、驚きのあまり、ことばがでないようです。
こんなに長いこと居続ける人って、
あんまりいないんでしょうね。😅


そして、深々と頭をさげて、
「ありがとうございました。」
と言ってくださいました。
「とんでもありません。
 私たちこそ、ありがとうございました。
 すばらしい博物館でした。」


ほんとうに、ありがとうございました…。
最高に楽しい一日でした。
閉館時間に数分遅れましたが、
ようやく、開拓の村を後にし、
帰路につきました。


この日の晩ごはんは、
すすきのの居酒屋さん、「焼肉 七福神」へ。


前日、歩いていて見つけたお店です。ホテルからすぐ近くのところにあります。

まずは、焼き鳥盛り合せ。

北海道だから、やっぱり焼きアスパラ。めちゃくちゃおいしい。^^

秋刀魚刺身。とろけました。

鮭と帆立のタルタルグラタン。

白老和牛炙り肉寿司は、テーブルで炙ってもらいます。

おいしくないわけがないです。笑


ほかにもいろいろ食べて、お酒もいっぱい飲んで、
9431円でした。
ホテルの宿泊費(ふたりぶん)よりも、
飲み代の方が高くなるという、私たちです。笑
最高に楽しい一日で、全スポット制覇できたし、
言うことなし、の祝杯になりました。


(つづく)

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