コロナでもウポポイ3。札幌2週間ホテル暮らし 26 - 旧三菱鉱業寮からサッポロファクトリーへ(2021年11月5日/3日め)
(2022/03/03 15:20記)
2021年11月5日 サッポロファクトリーで。札幌開拓使麦酒醸造所です。(北海道札幌市)
11月5日(土)
旧永山武四郎邸から
旧三菱鉱業寮へと移動しました。
ふたつの建物は、この渡り廊下でつながっています。
旧三菱鉱業寮です。永山武四郎邸の建築後、30年以上あとに建てられました。やはり、こちらの方がモダンな感じがしますね。
【旧三菱鉱業寮】
炭鉱経営、金属鉱業などを行っていた三菱鉱業株式会社によって、1937年(昭和12年)頃に建築されました。このような民間企業の倶楽部が現存する例は道内に少なく、高い産業・文化史的価値を有しています。妻破風のハーフティンバー・モチーフ、丸窓など、昭和前期のモダンな洋館デザインが見られます。
ハーフティンバー:外部と接する柱・梁(はり)・筋交(すじか)いなどのティンバー(木材)を露出させ、その間を煉瓦(れんが)や漆喰(しっくい)で埋めて外壁とするもの。イギリスをはじめ、北ヨーロッパに多い建築構造です。
廊下の突き当りの部屋は展示室になっています。ここでは、北海道の鉱山と三菱鉱業についての説明パネルが置いてあります。(画像をお借りしました)
この彫刻は、かつて三菱鉱業寮に設置されていたものだそうです。
電話室と呼ばれる小さな部屋。隔世の感がありますね。^^ さらにこの部屋の奥には、「ナガヤマレスト」というカフェがあります。
階段を上がって、2階に行ってみます。
階段を上ると、廊下の両側に4つの和室があります。
1室は、図書室として利用されており、他の3室は、有料スペースとして市民に貸出を行っています。
廊下の奥に見えているのは、「ホール」と呼ばれているところです。
すてきですね…。
こんな丸窓がありました。この部屋はもと納戸であったため、中から外を見るというよりは、採光用と建物の外観意匠のアクセントとしてデザインされたと思われるそうです。
このような丸窓は、昭和初期のモダン住宅でしばしば見られました。1930年代に流行したアール・デコ様式の影響とも考えられます。
どこを見てもすてきなデザインで、
「これが本当に社員寮なのか?」
と思ってしまいます。
私が勤務していた会社の独身寮とは大違い。笑
それともここは、社員寮なのではなく、
社交用のクラブラウンジだったのでしょうか。
いずれにしても、さすが、財閥系、
と思ってしまう建物でした…。
ふたつの見学を終え、外に出ました。
さて、ようやく晩ごはんです。
旧永山武四郎邸の隣りにある公園は、「永山記念公園」という名前でした。樹々の奥で灯りが灯っているのが、三菱鉱業寮です。
さきほどは通り過ぎたサッポロファクトリーの中に入りました。札幌開拓使麦酒醸造所と煙突が、おだやかな光を放っていました。
ここはですね…。
もう、デートにぴったりなスポットです。
私たちが来てもしょうがないのですが。爆
レンガ館の美しさに見とれ、
夫は夢中で写真を撮り始めました。
そしてふりかえると、そこは…。
巨大なアトリウムでした。ガラス窓越しに見える人の小さいことにご注目ください。このアトリウムがいかに大きいか、おわかりいただけるでしょうか。
わくわくしながら中に入ると、
さらに驚きます。
巨大なクリスマスツリーが、輝いていました…。
十勝・広尾町から運ばれてきた木が、
巨大なクリスマスツリーとなって
飾られていました。
毎年、11月から12月下旬までの
期間限定で見ることができるシーンです。
もう一回、言いますよ…。
「ずるいよ、札幌。
こんな素敵な所を、隠してるなんて…。」
単に、私が知らなかっただけなんですが。笑
(つづく)