MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
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コロナでもウポポイ2。札幌を拠点に3人で歩いた、3泊4日の北海道 22 - 北海道立北方民族博物館③(毛皮のおくるみ)(2021年6月27日/3日め)

(2021/12/09 15:30記)

2021年6月27日 美幌峠を登りました。(北海道網走郡美幌町)


6月27日


北方民族博物館で、
「北方の精神世界」エリアを歩いています。


最後は、仮面の展示でした。


【北方民族にとっての仮面】
仮面には、さまざまな目的や機能がありました。たとえば狩猟では、動物の頭皮や毛皮をまとうことで、動物になりすまして、獲物にしのびよりました。シャーマンに見られるように、仮面を身につけることによって、自分を越えた別の存在にもなりました。また、ほかの集団から自らを区別する手段として、独自の仮面を持つこともありました。


次は、狩猟儀礼のコーナーです。


クマ送りの展示です。


【クマ送り】
森林で狩猟する北方の人々の多くは、クマを獣のなかで最も崇高な存在とみなしてきました。そのため、クマを殺したときには、その骨を木の上に安置したり、祭壇にかかげたり、専用の小屋に納めるなどして、丁寧な霊送りを行いました。このような、「クマの霊送り」は、北方ユーラシアから北アメリカにかけて、多くの民族に共通しており、共同体の重要な儀礼となっていました。


北海道アイヌの、クマ送り用儀礼具とガマ製のござです。イナウ(木を削って作った細工)で作った魚が、美しいですね。

儀礼道具の多くは漆器で、和人との交易で入手したものでした。

飼いクマ型のクマ送りの写真が、今も残っています。

そして、狩猟儀礼から、狩猟そのもののコーナーへと変わります。トーテムポールは、北西海岸インディアン・クワキウトル(カナダ)のものです。これは、住居内に据えられた「ハウス・ポスト(家柱)」でした。柱に彫られた動物は、一番上がハイイログマで、その下がワタリガラス、一番下にあるのが、ツォネクァと呼ばれる人喰い女です。(1972年)

前回ご紹介したトーテムポール。「上からハイイログマ、ワタリガラス、人喰い女」という配列は同じなのですが、雰囲気が全然違いますね。^^

中央に展示された、大きな舟。

北西海岸インディアン・トリンギットの丸木船、パドル、あか汲みです。

すごい色彩ですね…。

その舟を守るかのように並べられているのは、いくつものソリでした。

そして、狩猟具へと展示がうつります。北方民族の生業(なりわい)は、「海獣狩猟文化」でもありました。アザラシ、セイウチ、クジラなどの海獣狩猟で得たものは、食料とするだけでなく、暖房や調理の熱源、衣服や狩猟道具など、さまざまな場面で利用されました。

次の展示は、「ものをつくる道具」ということで、たくさんのナイフ、ノミ、手斧などが並んでいました。

雪上歩行具の数々です。


そして、「北の生活」エリアに入ります。
このあたりから、
展示がだんだん所帯じみてきて、
私がいちばん好きな分野になってきます。笑


見てください。たくさんのゆりかごです。左端にあるのは、コリヤーク(ロシア)の子ども入れ袋。ひとつひとつのゆりかごの中に赤ちゃんが入れられている様子を想像するだけで、ほっこりします。^^

この中に赤ちゃんを入れました。^^

大好きな1枚です。毛皮にくるまれた赤ちゃんなのですが、おわかりでしょうか。毛皮の上から、オムツをあててるんです。笑


極寒の地で、オムツ替えのたびに
毛皮を脱がせるのはたいへんだし、
赤ちゃんに寒い思いをさせることになります。
だから、脱がなくてもいいスタイル。笑
お尻の部分が割れている毛皮を着せて、
毛皮の上からオムツをあてたんですね。^^


これだと、毛皮にくるまれたままなので、
赤ちゃんはいつも、温かく過ごせます。
お尻が割れてる子ども服は、
中国でもよく見かけますが、
毛皮で、それもオムツをあてているのは、
初めて見ました。


気持ちよさそうに寝ている赤ちゃんの写真。
「この博物館に来て、よかったなあ…。」
と思えた、一枚でした。


(つづく)

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