MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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コロナでも埼玉。春を愛でながら、彩の国を歩く 5 - 五千頭の龍が昇る寺院、聖天宮(本殿)(2021年3月19日)

2021年3月19日 聖天宮・本殿の内部です。(埼玉県坂戸市)


3月19日


聖天宮・本殿の中に入りました。


中も、すごいことになっていました。

壁面も、一面に細かい細工が施されていますね。

ここには、道教の最高神・三清道祖(元始天尊、道徳天尊、霊寶天尊)と道教の神々が祀られています。

これは天井です。非常に細かく木が組まれているのですが、大きな柱の後ろに少しだけ見えている部分が、本殿で最大の見どころとなっています。

それがこちらです。天井がドーム型にくぼんでいて、そこに、らせん天井が作られているのです。この渦を描いた天井は、釘を使うことなく、楠を組んで作られており、「太極天井」と呼ばれています。巨大な渦は、世界の全て、宇宙の始まりを表しています。このらせん天井には、非常に高度な技術が必要で、一流の宮大工でないと作ることができないそうです。


このらせん天井は、
真下から全体の写真を撮ることができません。
撮影のためのベストポジションが
神前になっていて、
そこに立つことができないためです。


したがって、通常は、
上の写真のように、
らせん天井の一部しか撮ることができません。


撮影はできませんが、
実際に本殿に訪れたときは、
中を覗き込むような姿勢で、
らせん天井の全体を
見ることができます。^^


ちなみにこれが全体像です。この写真は、某観光業者が撮ったものです。(画像をお借りしました。)

豪華絢爛の天井に圧倒されながら、本殿を出ました。

いったん本殿の外に出て、今度は、本殿の隣りにある、貴賓室に入ってみました。

貴賓室です。テーブルも椅子も「台湾」ですね。^^

螺鈿細工の美しいイスでした。


さて。
連載の5回めにして、
今さらなのですが…。😅
ここで、聖天宮について、
少しご説明いたします。


【聖天宮】
台湾の伝統宗教・道教の寺院(道観)で、台湾出身の康國典(こうこくてん)大法師が建立しました。道観とは、道教教団において、出家した道士が集住し、その教義を実践し、なおかつ祭醮を執行するための施設です。道教の最高神・三清道祖(元始天尊、道徳天尊、霊寶天尊)と道教の神々が祭祀されています。

着工は1981年です。装飾品は台湾より運び、台湾の宮大工によって建造されました。完成までに15年もの歳月をかけて、1995年に開廟しています。現存する道観としては日本国内最大級です。


【康國典(こうこくてん)大法師】
若くして不治の大病を患いましたが「三清道祖」に祈願し、7年の闘病生活を経て、病が完治しました。大法師は感謝の気持ちを抱き、他の多くの人々も自身と同じように「三清道祖」にすがれることを願って、寺院を建てることにしました。建立地を探していたところ、「日本国埼玉県坂戸市に建立するように」とのお告げがありました。そこで、同地に聖天宮を建立することになったのだそうです。


康國典大法師(右側)

帯にお金を結わえた、雄の唐獅子です。

子獅子を懐に抱いた、雌の唐獅子です。


絢爛豪華な、聖天宮。
これほどの規模の道観は、
台湾や香港にも、あまりないそうです。


15年もの年月をかけ、
しかも台湾ではなく日本に。
「人々のために」との思いだけで、
こんなものを作ってしまったんですね…。


莫大な費用が必要だったことでしょう。
台湾パワーのすごさに、
驚くばかりでした。


聖天宮の休憩室です。


次回は、休憩室をご紹介します。
これがまた、
なかなか楽しいんですよ。^^


(つづく)

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