MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
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春の下町めぐり① 江戸吉原のおいらん道中(2019年4月13日)

2019年4月13日 浅草観音うら一葉桜まつり「江戸吉原おいらん道中」(画像をお借りしました)


4月13日


ようやく暖かくなり、
春らしくなってきましたが、
自粛の毎日で、どこへも行けませんね。


せめて写真だけでも、
楽しんでいただければ、ということで、
今日は、一年前に行った、
「江戸吉原おいらん道中」の写真を
ご紹介します。


私たちが訪ねたのは、
「浅草観音うら 一葉桜まつり」
という、下町のおまつりです。
これは、平成15年から始まったもので、
毎年4月の第2土曜日に開催されます。


その目玉は、浅草寺の北側の、
「一葉桜・小松橋通り」で開催される、
「江戸吉原おいらん道中」です。


江戸情緒を今に伝える無形財産である、
吉原の土地を舞台に、
代々受け継がれてきた、
華やかなおいらん道中を、
江戸文化を基本に再構成したそうです。


舞踊界、歌舞伎界でご活躍の顔師さんや、
床山さん、衣装部さんなどの協力のもと、
地元の方々が参加出演しています。


今年は、4月11日に開催の予定でしたが、
コロナ禍の影響で、
残念ながら、中止となりました。


今年行こうと思っておられた方も、
一年前のもので恐縮ですが、
代わりに見て、楽しんでいただければ
うれしいです。^^


浅草駅で夫と待ち合わせて、「一葉桜・小松橋通り」へ。「おいらん道中」が始まる30分前に到着しました。すでに、道の両側には人だかりが…。

MIYOは、午前中はエステに行き、そのあとであわてて駆けつけたので、髪はぼさぼさでメイクも落ちていました。恥ずかしいので、お顔が見せられません。笑 「今日の主役はおいらんだし、自分の写真を撮られることはないな。」と、油断してました。爆


通りの端で待っていると、
「おいらん道中」が始まりました!


高張提灯
まずは、吉原神社の名が入った高張提灯が、道中を先導します。

金棒引き
シャン、シャンと金属製の棒を鳴らしながら歩く、「金棒引き」。道中を先導する、露払い的な役割です。真ん中の金棒引きが持つ提灯には、仲の町の文字があるそうです。足元を照らすため、提灯は後ろ向きに持ちます。

手古舞
片肌脱ぎにして襦袢を見せ、たっつけ袴(膝から下を絞った仕立てのもの)をはきます。背中には花笠を背負い、桃割れのかつらを付けたものが、今日の一般的な手古舞の姿です。

禿
花魁のお付きの子達です。花魁の身のまわりの世話をしながら、遊女としてのあり方などを学びました。江戸中期からは、おかっぱの髪型をしなくなりました。

箱提灯
太夫の名が入った箱提灯が、太夫と禿達の前を歩きます。
江戸吉原花魁道中では、箱提灯に、藤浪太夫と象潟太夫の2人の太夫の銘が入っています。

太夫・肩貸しの男衆
太夫の下駄は高く、外八文字を描いて歩きます。そのため、ひとりで歩くのが難しく、肩貸しの男衆が付きます。太夫と呼吸が合わないと、太夫はバランスを崩してしまいます。肩貸しは大事な役割です。

傘持ちの男衆
江戸吉原おいらん道中の傘は、歌舞伎座で使用しているものと同じ、本物の長柄の傘を使用しています。長柄の傘は、身分の高い人を後ろから差しかけるためのものです。ここにも、太夫の名が入っています。

振り袖新造
15-16歳の遊女見習い。禿はこの年頃になると、姉貴分の遊女の働きかけで振袖新造になります。振袖新造になれるのは、格の高い花魁となる将来が約束された子達だけだったそうです。


学生時代に、「吉原炎上」という映画を観て、
以来、「おいらん道中」というものを
見てみたい、と思っていました。


たまたま、ネットで、
「おいらん道中」のことを知り、
夫を誘って来てみたのですが、
すぐ近くで太夫を見ることができ、
楽しいおまつりでした。
長年の夢がかないました。^^


絢爛豪華な「おいらん道中」は、
花魁としての人生の、最高の花道でした。
ですが、そのすべての費用は、
花魁が負担します。
そのため、花魁は、
莫大な借金を背負うことになりました。


花魁が簡単に足抜けできないように、
できるだけお金を使わせることが、
実は本来の目的だったようです…。


「おいらん道中」は、毎年、
4月の第2土曜日に開催されます。
来年は、きっと見ることができるはず。^^
機会があれば、ぜひ、いらしてみてください。
MIYOの好きな、無料ですよ、無料。笑


道中の最後には、こんな楽しい趣向も。お稲荷さんのお囃子です。

河童の高張提灯。



次回は、このあとに食べた、
おいしい夕食をご紹介します。


(つづく)

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