MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
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骨折でもイタリア。シチリアを歩く、9泊10日のおトク旅 23 - タイル階段(4日目)

2019年1月21日 カルタジローネの、147段階段。


1月21日


さっきから、私の頭の奥では、「蒲田行進曲」が流れています。笑
しばし、下から階段を眺め、
せーの! と、上がり始めました。


自分の足で階段を上がる人だけへのごほうび。美しいタイルが、一番上まで続いています。

がんばるよ~!!^^

雨で濡れているので、杖が滑りそうで、ちょっとコワいのです。美しいタイルを眺めながら・・・、なんて、心の余裕はなく、ただただ必死で上がりました。下の写真の右端にちょっとだけ写っているのは、私の松葉杖。(笑)

余裕はないけど、それでもときどき立ち止まって、タイル鑑賞。

振り返ると、カルタジローネの街が・・・。イタリア最高!^^

2/3くらい上がったところで、左手にお店があるのを発見。ここでちょっと休憩することにしました。

入ってからわかったのですが、日本でも本で紹介されている、有名なお店でした。ご主人らしき物静かなおじさんが、ひとりで店番していました。

色合いがすごくすてき。持って帰りたいけど、ムリです。^^


旅行中、セラミックは買わない、と決めている私たちです。
持ち運ぶのが、たいへんですからね。^^
でも、このお店の陶器は、本当にすてき。
眺めているうちに、やっぱり欲しくなってしまって、
結局、おもいきって買ってしまいました。(苦笑)
このときに買った陶器は、次回、ご紹介します。


そして再び、階段に挑戦。ここまで上がってきた人は、ほんのわずかでした。

もうちょっとです。よいしょ、よいしょ。ゆっくりゆっくり上がりました。

やった~!! いちばん上まで、上がったよ~!^^ 松葉杖を振り回してよろこぶMIYOです。

頂上にあった教会と・・・、

壁画の前で、記念写真。

頂上から階段を見下ろすと、こんな感じになります。


帰りも、階段の途中に点在する陶器のお店を、
ひとつひとつのぞきながら、
下まで降りました。
集合時間ぎりぎりまで遊んでいたので、
みなさん、とっくに集合しておられて、
バスに戻ったのは、またも、私達が最後。


そのバスの中では、
「MIYOが松葉杖で一番上まで上がったらしい!」
という情報が伝わり、
一同、ただただあきれていた、というお話を、
あとになって、添乗員Oさんから聞きました。


私は別に、驚きませんでしたけどね、
とでも言いたげな、Oさん。
「おふたりなら、きっと頂上までいらっしゃるだろうと、
 思っていました。」

と、涼しい顔で、にっこり。


すっかり読まれている、私たちなのでした。


(つづく)

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