骨折でもイタリア。シチリアを歩く、9泊10日のおトク旅 22 - カルタジローネの坊ちゃん列車(4日目)
2019年1月21日 カルタジローネで、トレニーノに乗りました。
1月21日
ピアッツア・アルメリーナから36キロのところにある、
カルタジローネに着きました。
シチリアには、数多くの陶器の街がありますが、
その中でも一番有名なのが、
ここ、カルタジローネ (Caltagirone) です。
いたるところに、
「マヨルカ焼き」と呼ばれる陶器が飾られているこの町は、
今回の旅で、特に思い出深い場所になりました。^^
市中心の広場です。
まずは、広場から、観光用のトレニーノに乗って、
市内をかるく一周。
坊ちゃん列車みたいですね。^^
その後、ガイドさんといっしょに、市内を歩きました。雨に煙る、カルタジローネの街です。
左手に傘、右手に松葉杖で歩きました。
再び広場に戻ったところで、
向こうの方に見えるアレはなんでしょう?
ここで突如、夫が歌い出したのが、
「蒲田行進曲」(爆笑)。
そう、これ、「100段階段」なのです。
ここカルタジローネの、最大の見どころが、
この「階段」です。
階段、と言ってもただの階段ではありません。
142段ある階段の、すべての蹴上がりの部分に、
マヨルカ焼きのタイルが埋め込まれているのです。
さすが、陶器の街。^^
このタイル、一段一段、デザインが異なっています。
すべてのデザインを自分の目で楽しむには、
142段の階段を、すべて、自分の足で上がっていくしかない、
という趣向です。
タイルのデザインは、下から上へと、古いものから順に並んでいて、
12世紀から20世紀に至るまでの、
この土地の陶器のデザインの変遷を辿ることが
できるようになっているのだそうです。
能書きはわかりました・・・。
で、どうするの?
これ、上がるの?
と、呆然と眺めていたら、
添乗員Oさんの声が・・・。
「それでは、これから1時間、自由時間になります。
階段は、ご希望の方はお上がりください。
上がりたくない方は、街歩きをお楽しみ下さい。」
その声に、30名中約10名が反応し、
元気に階段を上り始めました。
蹴上がり部分の、美しいタイルをご覧ください。
そうだよなあ・・・。
ここまで来て、上がらない手はないよなあ・・・。
でも、松葉杖だし・・・。
と、考えていたのも、ほんの数秒。
「上がるよねっ」
という、夫のことばに、私も思わず、
「うんっ」
と・・・。(笑)
しつこいようですが、147段です。(爆)
まあ、だめだったら、途中で引き返せばいいんだし。
このときは、そう思っていました。
(つづく)
ここまでに飲んだワイン: 7本
ここまでのおトク度:
(個人で同じ旅行をした場合のひとり分の費用を、ざっくりと試算してみました。
価格は、私が直感で勝手に決めたもので、たいした根拠はありません。)
カルタジローネ観光 5000円
ここまでの合計: 154000円
ちなみに、この10日間のツアー費用は、ひとり169800円でした。