MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
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ベトナム家族旅行:
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骨折でもイタリア。シチリアを歩く、9泊10日のおトク旅 24 - むりやり、夫婦茶碗(4日目)

2019年1月21日 カルタジローネ・タイル階段の頂上で。


1月21日


タイル階段の脇で見つけた、小さな陶器のお店。
海外旅行中にセラミックを買わない、というルールを
30年以上守ってきた私ですが、
カルタジローネの陶器の色合いがあまりにもすてきで、
なにか買って帰りたくなりました。



でも、家の中に飾っておくだけのものは買いたくない。
どうせなら、毎日使えるものにしたい。


・・・というわけで、買ったのがこれ。
夫婦茶碗です。(爆笑)


手作りなので、売っているものは、ひとつひとつ、全部柄が違います。その中で、一生懸命探し、同じ柄で色違いの物を見つけました。^^ シチリアレモンが描かれたお茶碗です。

側面は、こんな感じです。斜め上から撮ったので、背が低く見えますが、実際には、ふつうのごはん茶碗くらいの高さがあります。ついでに、後ろに写っているのは、我が家のテーブルクロス。ポルトガルのアズレージョみたいで、気に入っています。^^


当然ながら、シチリアには、ご飯をよそって食べる習慣はありません。
だから、本来これは、単なる器です。
でも、形がごはん茶碗に近くて、大きさも手頃でした。


ちょうど、ふだん使いのごはん茶碗が少しかけていたので、
新しいのを買いたいな、と思っていたところでした。
なので、強引に、「夫婦茶碗」ってことにして、
色違いを購入しました。(苦笑)


お店でしっかり梱包してもらい、
旅行中は、こわさないように、と、
夫がずっと、リュックに入れて持ち歩いていたおかげで、
無事に日本に持ち帰ることができました。


いまでは・・・。
毎日、ごはんをよそって愛用してまあす。^^
黄色いのが私用。夫は、青い方を使っています。
ちなみに、2個買うから、と交渉して、
ふたつで13ユーロ(1600円くらい)にまけてもらいました。


シチリアの陶器でごはん? 
と、意外に思われることでしょう。
でもこれ、なかなかいいんですよ。
毎日、ごはんをよそうのが楽しい。^^
そして、毎日、ごはんを食べるのも楽しい。^^
鮮やかなシチリア模様に、白いごはんが映えるんです。


食卓で、毎日、シチリアの茶碗。
たとえお茶漬けをしようが、とにかくシチリア。^^
お茶碗を見るたびに、
楽しい思い出が、よみがえります。
良い買い物をしました。


・・・ということで、今日は、
タイル階段の周囲で見つけた陶器屋さんの写真を、
まとめてご紹介します。


階段横の路地の奥で、小さな陶器店を見つけました。こんなたたずまいが大好きです。^^


さて、シチリアでは、どんなお店にもたいてい置いてある、
男女の顔を模した、「顔鉢」。
男女の顔をモチーフにした、陶製の植木鉢です。


陶器店のみならず、ホテルやリストランテなど、
シチリアじゅうで見つかる、この「顔鉢」には、伝説があると、
添乗員のOさんからおしえていただきました。


約1000年前、パレルモはイスラム帝国の支配下にありました。
ある日のこと。アラブ人の男性が、ある邸宅の前を通りかかりました。
そこで、美しいシチリア人の娘に目を奪われた男性は、熱心に求愛し、
ふたりは一夜を共にしてしまいます。
ところが明け方になり、男性は、
「故郷に妻と子供を残してきている」と、
娘に告白しました。
ショックを受けた娘は、彼の頭を切り落としてしまったのです。


娘は、バルコニーに男性の頭を置き、
その頭にバジリコを植えました。
バジリコはぐんぐん育ち、見事な葉を何枚もつけました。


やがて人々の間では、
「バジリコが良く育つ植木鉢」の噂が広まりました。
そのため、パレルモの陶器工房には、
アラブ人の頭の形の植木鉢の注文が殺到したのだそうです・・・。


いかがですか?
ちょっとコワいお話でしたね。^^


雨の中、スニーカーをぐしょぐしょに濡らして歩き回った、
カルタジローネの観光が終わりました。
ここから115kmのところにある、タオルミーナへと、
バスで向かいました。


(つづく)

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