埃まみれのビルマ。バックパッカーの10日間 19 - スラマニ寺院②(1987年5月5日/5日め)
1987年5月5日 スラマニ寺院のフレスコ画といっしょに。(ビルマ・パガン)
1987年5月5日(月)- 5日め
かつては、
「最高の宝石」「小さなルビー」
と称された、スラマニ寺院に来ています。
【スラマニ寺院(Sulamani Temple)】
1183年に建立された2層構造の寺院で、バガンの遺跡の中でも特に保存状態が良いことで知られています。堂内には、東西南北を向いた仏坐像が安置されています。注目は、回廊の壁面に見られる11世紀のフレスコ画。これほどまで鮮明に残っているのはバガンでも貴重で、生き生きと描かれた壁画からは、当時の人々の生活文化などをうかがい知ることができます。
それでは、中に入ります。
よく見たら、入口でMIYOが座り込んでいました。笑 …というか、ご覧いただきたいのは、この美しい装飾の方です。^^
寺院内の壁には、今も数多くの壁画たちが残っています。このフレスコ画が、スラマニ寺院の見どころとなっています。回廊の鮮やかなフレスコ壁画の数々は、仏陀の生涯を描いていると言われています。(画像をお借りしました)
【フレスコ画】
西洋絵画の技法のひとつです。壁などの下地に漆喰(しっくい)を塗り、乾かないうちに、水に溶かした顔料で描きます。これによって、壁が乾くとともに顔料がしっかり定着するという技法です。ルネサンス期に描かれたようで、ミケランジェロやラファエロの作品が有名です。
上の写真の、右手前に、花を持つ女性が描かれていますが、同じようなのを、夫も撮っていました。…が、よく見ると細部が違っているので、これは違う壁に描かれていたもののようです。
「同じ顔をしてみて」と言われましたが、ムリです。😄
威勢よく、舟を漕ぐ人たち。
壁には、仏像のレリーフもありました。
石板です。同じようなのを、マンダレーのクトードー・パゴダでも見ました。やはり経典が書かれているのでしょうか。
クトードー・パゴダの小仏塔の中に置いてある石板です。ものすごく小さな文字で、びっしりと教典が刻まれており、「世界最大の本」と言われていますす。(画像をお借りしました)
埃まみれのビルマ。バックパッカーの10日間 5 - クトードー・パゴダからマンダレー・ヒルへ。(1987年5月3日/3日め)
涅槃仏といっしょに。
パガンの寺院の特徴とも言えるのですが、
寺院内には、東西南北それぞれに、
仏像が安置されています。
そのうちの一体です。夫が撮ったもの(左)と、購入した絵葉書の写真(右)で、どちらも同じ仏像を写しています。それがですね…。
現在の、同じ仏像をさがしてみました。なにかの間違いじゃないかと思いましたが、これでした。😂 私的には、上の写真の方が渋くて好きなのですが、よその国で自分のシュミを言ってもしょうがないですね。😅(画像をお借りしました)
さて、「最高の宝石」と称される、
美しいスラマニ寺院ですが、
その外観は、目まぐるしく変わります。
1987年。私たちが訪れた時です。シカラは、1975年の地震で崩れ落ちたそうです。
その後修復が進み、立派な門が完成したのですが、シカラの修復工事は長く続きました。(画像をお借りしました)
そして2015年の写真です。すべての尖塔部分が美しく再現されました。(画像をお借りしました)
現在は、「最高の宝石」「小さなルビー」
という名にふさわしく、
とても優美な、美しい姿を見せていますが、
ここに至るまでに、
たいへんな苦労があったことと思います。
ビルマの人々の努力に、頭がさがります。
ちなみに、この形状は、
タビニュ寺院
ゴドーパリィン寺院
ティーローミィンロー寺院
と似ているのですが、
「スラマニ寺院が最も洗練されている」
と評価する人もいます。
これはティーローミィンロー寺院です。たしかに、スラマニ寺院と似ていますね。^^
次回は、ようやく、パガン最後の寺院に行きます。写真は、最上層に向かって、階段を上がっているところです。
(つづく)