MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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骨折でもイタリア。シチリアを歩く、9泊10日のおトク旅 43 - おとぎの国の気になる話(2019年1月24日/7日め)

2019年1月24日 アルベロベッロ・家並みの前で。


1月24日


上の写真は、
アルベロベッロのお土産物屋さん「陽子の店」の屋上で、
撮らせていただいたものです。
下の写真5枚も、同じ屋上で撮りました。



アルベロベッロでは、「陽子の店」は、とても有名なので、
町を訪れた日本人は、
かなりの確率で、このお店に行くことになります。


私たちの場合は、宿泊予定のホテルに着いた時点で、
オーナーの陽子さんがロビーで待っていました。
そして、
「夕食の後で、無料で夜の町を案内しますよ。」
と、日本語で呼びかけておられたので、
そのお誘いにのって、行くことになったわけです。


ツアーでなく、個人でこの町を訪れた場合でも、
散策中に陽子さんに声をかけられ、
お店まで案内されたという人は、少なくありません。


オーナーのご一家は、とても親切で、
トゥルッリの中を見学させてもらえます。
さらに、このお店の屋上からの眺めは、一見の価値があります。


私たちも、たくさんの写真を撮らせていただいたし、
それは感謝しています。
「陽子の店」に行かなければよかった、とは、
思っていません。
でも、実は、気になることがありました。


もう、帰国して一ヶ月以上たちましたが、
やはりそのことは、
お話ししておいたほうがいいのではないか、
という思いは変わらないので、
アルベロベッロの項の最後に、書くことにしました。


それは、アルベロベッロに着いた日の夜のことです。
お土産物屋さんになっているトゥルッリ(「陽子の店」)に案内され、
屋上で夜の町を眺めていると、
そこへ、陽子さんが登場しました。
そこに置かれていたトレーには、何種類もの食べ物が並んでいて、
「試食会」が始まったのです。


「これは、**なの。すっごくおいしいから、食べてみて。
 あとね、こっちは**で、これも絶対におすすめだから!
 日本人が大好きな『小分け』になってるから、
 お土産に便利!」
…と、毎日話しているであろう口上が、
立て板に水のように続きます。


「タダ」が大好きなMIYOは、
喜びいさんで、試食にトライ(笑)。
そこにいたほぼ全員が、試食に群がりました。
夫にも薦めようと思ったのですが、
当の夫ときたら、屋上の端っこに突っ立ったままで、
私が呼んでも、近寄ろうとしません。


別に、無理強いされたわけではありませんが、
日本語で買い物ができる気楽さもあり、
その夜、店内では、多くの人が、大量に買い物をしていきました。
「10枚買ったら、1枚おまけ。」
と言われ、板チョコを何十枚も買った方も…。(苦笑)


MIYOは、
「そのチョコ1枚分の値段で、
 スーパーならお菓子が10人分買える(爆笑)。」
などと、つい考えてしまうので、
なにも買わなかったんですけどね…。


その夜、ホテルに戻ってから、
夫に訊いてみました。


「さっきはどうして来なかったの?
 タダの試食なんだから、味見すればよかったのに。
 おいしかったよ。」


すると夫は、
「うまく言えないけど、
 オレ、なんとなく、あの店がいやだった…。
と。
その「夫の勘」は、正しかったのかもしれません。


翌日になって、ツアーの何人かから、
こんな声が聞こえてきました。
「昨日、『陽子の店』で**を買ったけど、
 今日になって別のお店に行ってみたら、
 全く同じ物が、ずいぶん安い値段で売られていた。


お店によって値段が変わるというのは、よくあることです。
でも、着いたばかりの土地で、いきなり入ったお店で、
そこの価格が妥当であるかどうかを判断するのは、
かなり難しい。


結局のところ、旅先では、なにを買うにも、自己責任です。
あとになって、「他の店の方が安かった」とわかっても、
あとのまつり。
「差額を返して」と言うことはできないし、
買ってしまったものは、仕方がありません。


ただ、「陽子の店」の場合、私が残念だったのは、
日本人相手に、割高な価格の品を売っている人が、
「同じ日本人である」ということでした。


海外で、あやしげな日本語を話し、
日本人旅行客をだまそうとする外国人は、たくさんいます。
けれどそれは、あくまで、「外国人」です。
「同じ日本人だから。」と安心しているのに、
その気持ちに乗じて、割高な品を販売するというのは、
ちょっと違うのではないか、と思うのです。


帰国後、気になって、ネットで評判を調べてみました。
すると、「陽子の店」に不満を持った人のコメントが、
数多くでてきます。


私たちの場合は、20人近い大人数で訪問したので、
気楽に店内を見てまわることができました。
が、少人数で訪問した場合、他に客がいないと、
「なにも買わずに店を出ることができない」
ような雰囲気になってしまい、
やむをえず買い物をした、という人もいました…。


アルベロベッロで有名な、「陽子の店」。
トゥルッリの中を見学できて、
屋上からの眺めもすばらしく、
行く価値はあると思います。
日本語で買い物ができてしまう点も、魅力でしょう。


ただし。


売っている品は、
他のお店よりも、かなり高い可能性があります。


同じ日本人が、日本人相手に、日本語で、
割高な物を売っているというのは、
あまりうれしい話ではありません。
このできごとは、楽しかったイタリア旅行で、
唯一の、「残念な思い出」になりました。


MIYOは、基本、お土産物屋でめったに物を買わないので、このお店でも何も買わず、おかげで被害を免れました。ただ、2回も屋上に上がらせていただいたので、お礼の意味で、最後にマグネットをひとつだけ買いました。2ユーロ(250円くらい)です。他のお店なら、もう少し安かったかもしれませんが、まあ、2ユーロだからいいか、と。^^

「陽子の店」の数軒となりにある、食料品店。オーナーのおばさんは、「うちは、『陽子の店』よりも安いから、見て行って。」と言っていましたが、店内にはいってみたら、本当にそのとおり。たとえば、生ハムのパックだと、このお店の方が400円くらい安くて、1000円ちょっとでした(苦笑)。

さらにその隣りにある、木工品のお店。すべて、オーナーのおじいさん(写真)の手作りです。店内は撮影禁止なので、お店の外からこっそり撮らせていただきました。

町の花屋さん。入り口のデコレーションがかわいい。^^

2日間の滞在でしたが、通りを歩いている人を見かけることは、ほとんどありませんでした。これは、シーズンオフだったからかもしれません。

アルベロベッロにいた猫(とらんぽりんさんのブログを、マネしちゃいました。^^)


とらんぽりんさんのブログです。新婚旅行で、南イタリアにいらしたそうです。^^


(つづく)

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