埃まみれのビルマ。バックパッカーの10日間 10 - アーナンダ寺院(1987年5月4日/4日め)
1987年5月4日 アーナンダ寺院で、チンネ像と。(ビルマ・パガン)
1987年5月4日(日)- 4日め
パガンに到着し、
モンモンさんの馬車に乗って、
パガン寺院群に行きました。
今も残る城壁のタラバ門を抜けて、
2200ものパゴダが残る、
オールドパガン・エリアへ。
いちばん初めに訪れたのは、
「ビルマのウェストミンスター寺院」
と言われる、アーナンダ寺院でした。
当時、夫が買った絵葉書です。日本の自宅あてに送ったので、消印の赤いインクが少しついていますね。^^ 印刷が粗いのもさることながら、尖塔の金がはがれた部分を、すべて、赤い色で塗りつぶして修正してあるのがすごい。😮
現在のアーナンダ寺院。絵葉書で赤く塗りつぶされていたところは、一部、金色になっています。^^ こうして、おそらく今後も、金色の部分が増えていくんだろうなあ…。(画像をお借りしました)
アーナンダ寺院へと続く入口です。
ちなみにこれは、現在の同じ場所です。アーナンダ寺院の尖塔部分(シカラ)が、キンキラキンになっています。😄(画像をお借りしました)
私たちが訪れた時は、
国自体がほとんど鎖国状態だったこともあり、
ほかの観光客に会うこともありませんでした。
このときも、「パガン貸し切り状態」でした。
世界遺産として登録された現在は、
パガンにも多くの人が訪れるようになり、
アーナンダ寺院の前には、
たくさんのバスや車が停車しているそうです。
そして、この入口を入ると、内部はなんと、
りっぱなお土産物屋さんになっているとか。😅
入口を抜けると、アーナンダ寺院がド~ンと見えます。
現在と違い、尖塔部分は、地肌がむきだしになっています。これはこれで、素朴で美しかったのですが。
寺院が大きすぎて一枚に収まらず、夫、苦労しながら撮りまくっていました。笑
寺院を守っているのは狛犬ではなく、ビルマの神話上の動物、羽根のあるライオン・チンネ(またはチンゼ)だと思います。
チンネについては、こちらの日記で書きました。
埃まみれのビルマ。バックパッカーの10日間 6 - サインワインでおおさわぎ(1987年5月3日/3日め)
パガンの他の寺院と同じように、
アーナンダ寺院でも、
東西南北それぞれの方向に
全部で4体の仏像が安置されています。
が、アーナンダ寺院の仏像の特長は、
黄金に輝く立ち姿であること。
さらに、高さが9.5メートルもあり、
その大きさに圧倒されます。
4体の仏像には、それぞれ、
名前が付けられています。
夫が撮ったのは一枚だけで、南向きにあった、Kassapa。中に照明などはなく、バ*チョ*カメラなので、あまりきれいに撮れませんでした。4体のうちの2体(北向きと南向き)が建立時からのものと考えられていて、これはそのひとつです。
現在のKassapaです。最近は、きれいに撮れるようになりました。(画像をお借りしました)
左上から時計回りに、Kassapa(南向き)、Kakusandha(北向き)、Konagamana(東向き)、そしてGautama(西向き)。
内部には、美しい壁画が残されていました。
左:夫が買った絵葉書のアーナンダ寺院。
右:現在のアーナンダ寺院。(画像をお借りしました)
あの当時はネットなどはなく、
ビルマの写真どころか、関連書籍すら、
なかなか入手できませんでした。
そんななか、ビルマで買った絵葉書は、
私たちが手にすることができた、
数少ない、「ビルマの写真」でした。
なので、たとえ印刷は悪くても、
夫は大切に、アルバムに貼っていました。^^
現在は、PCを開けば、
見たい写真がいくらでも出てきます。
こんな時代が来るとは…。😄
(なんたって、37年も前。爆)
アーナンダ寺院を出て、モンモンさんが待つ駐車場(駐馬車場)に戻ると…、
モンモンさん、お馬さんにお水を飲ませていました。🤣
馬車に乗って、アーナンダ寺院を出発。
アーナンダ寺院が、しだいに遠ざかって行きました。
この頃はまだ、海外であまり知られてなく、
世界遺産としても登録されていませんでしたが、
それでも、ここは一応、オールドパガン。
「パガン寺院群」という遺跡エリアです。
けれど、エリアの中には牛車がいるし、
家畜たちはのんびりと草を食んでいました。
世界遺産となった今でも、パガンでは、
こんな光景が続いているのかなあ…。😄
(つづく)


















