MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
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ベトナム・カンボジアを歩いた14日間 15 - プノンペン国立博物館② 神鳥ガルーダの彫像(2024年1月15日/4日め)

2024年1月15日 プノンペン国立博物館で。


1月15日(日)- 4日め


プノンペン国立博物館の続きです。
前回は、
「神鳥ガルーダの彫像」
「横たわるヴィシュヌ神」
をご紹介しました。
この博物館で、国宝級とされているものは、
まだまだあります。


次は、「腕のないジャヤヴァルマン7世像」です。


【腕のないジャヤヴァルマン7世像】
シェムリアップのクロル・ロメアスで見つかりました。(クロル・ロメアスは、アンコール・トムの周辺にある、小さな遺跡です。)バイヨン様式で、12世紀末から13世紀初めにかけてのものと推定されています。


「仏陀と4人のロカパーラ(世界の守護者)」。アンコール・トムのバイヨン寺院から。バイヨン様式、12世紀末から13世紀初め。

バンテアイスレイの屋根飾り。10世紀末頃。息をのむほどに見事な、いきいきとした彫刻です。

テプ・プラナン寺院(シェムリアップ)のバルコニーの彫刻。バイヨン様式、12世紀末から13世紀初め。


夫によると、
「アユタヤとの戦いに敗れたあと、
 クメールの国力は衰えていき、
 彫刻もだんだん雑になっていく。」
とか、申しておりました。🙄へえ~。
たしかに、上の2枚を比べると、
彫刻の美しさが大きく違っています。


展示品の多さには、本当に驚きました。

バンテアイスレイの彫像。バンテアイスレイ様式。10世紀後半。手を伸ばせば触れてしまう距離から見ることができます。すごい。(触りませんが。)

パーンダヴァ(Pandava)像。プレアビヒアの彫像。コーケー様式、10世紀。
*パーンダヴァは、マハーバーラタに登場する5人の兄弟の総称です。

シバ神と息子のスカンダ(ヒンドゥー教の軍神)。プレアビヒア・コーケー遺跡のプラサット・クラチャップで発掘された像。コーケー様式、10世紀。父親としてのシバ神の、なんと穏やかな表情。

ナーガに坐る仏陀。13世紀。なるほど、たしかに、10世紀頃の物に比べると、像の表情から、繊細さが消えています。

博物館は、正方形の回廊になっており、その中心には美しく整備された中庭があります。この庭の中心部分にも、像が見えます。

「ライ王の像」です。こんな国宝級の像が、なんと屋外に置かれています。すごい。😅

14年前から、ここはずっと、ライ王の場所だったんですね。長女なんて、「ライ王の像」といっしょに写真まで撮ってました。🤣(2010年7月30日 14歳/中3)


【ライ王の像】
アンコール・トムの北にある、「ライ王のテラス」で発見されました。このテラスは、12世紀末にジャヤヴァルマン7世によって建造されたと言われています。「ライ王」とは、ジャヤヴァルマン7世の別名です。坐像の高さは153cmで、素材は砂岩。12世紀から13世紀ごろに制作されました。「ライ王」という名は、王が蛇を退治した時に返り血を浴び、その結果ハンセン病(ライ病)になってしまったというライ王伝説に由来しています。


ライ王の像を保護するため、国立博物館に移送した後、「ライ王のテラス」には、この像のレプリカが設置されました。レプリカであっても、地元の人々からは丁重に祀られており、現在も、お供え物や黄色の衣装が捧げられているそうです。(画像をお借りしました)

さて、美しい中庭にも、夕闇がせまってきました。そろそろ閉館時間です。

見学していた人々は、潮が引くようにみんな出て行ってしまい、館内には、私と夫の二人だけが残りました。

閉館まで、まだ5分残っています。最後にもういちど、「神鳥ガルーダの彫像」のところに行きました。

ほんとうに、なんてかわいらしいこと。^^


このガルーダをひと目見た時から、
私の頭の中では、
この像に、別のイメージが重なっていました。


それは、「キングダム」に登場する少女、河了貂(かりょうてん)です。


河了貂は、
「梟鳴(きゅうめい)」という山の民の末裔で、
みなしごとして、ひとりで生きてきました。
はねっかえりで気が強い少女なのですが、
その彼女が、ミノムシのような民族衣装を着て、
「オレは河了貂なりー!」
と見得を切るしぐさが、とてもかわいいのです。^^


「オレは河了貂なりー!」


いかがでしょうか。
彼女のポーズが、
「神鳥ガルーダ」と似ていませんか?😄


ってことで、「河了貂」ごっこをやってたら、夫に撮られてしまいました。(アホ)

「オレは河了貂なりー!」(お見苦しくてスミマセン😅)

誰もいない国立博物館で舞う、アホなふたり…。


ギリギリまで粘ったあげく、
私たちが出て行くと同時に、
博物館の扉が閉まりました。^^


庭のガネーシャ像と。

1時間しかいられなかったけど、堪能しました。


すばらしい彫像の数々でした。
カンボジアで、本物を見たかったら、
ここ、国立博物館に来なくてはなりません。


遺跡に置いてあるのはレプリカだったなんて、
知りませんでした…。😅


(つづく)

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