MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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ベトナム・カンボジアを歩いた14日間 4 - チョロン七福神めぐり②(穗城會館/天后宮とタンブン)(2024年1月14日/3日め)

2024年1月13日 チョロンの天后宮(ティエンハウ宮)で。(ベトナム・ホーチミン)


1月14日(日)- 3日め


七福神めぐりをしながら、
ホーチミンのチャイナタウンである、
チョロンを歩いています。
*「七福神めぐり」は、MIYOが冗談で言ったネーミングです。
 訪れているのはすべてお寺なので、本当は「七福神」ではありません。


ここで、チョロンの歴史について、
ご説明しておきます。


【チョロン(Chợ Lớn)】
チョロンとは、ホーチミン市内にある、華人が多く居住するエリア(チャイナタウン)の通称です。17世紀末、中国・明朝の崩壊後に、その遺臣らがベトナムへ逃れてきました。このときにベトナム中部を支配していた広南グエン氏が、南部のビエンホアやミトー(メコンデルタ)に華人を入植させたのが始まりです。
その後彼らは、現在のチョロンエリアに定住し、市場を開き、米の流通などに従事しました。市場は大きく発展し「大きな市場」という意味の「チョロン」(チョ=市場、ロン=大きい)と呼ばれ、やがて、街全体がそう呼ばれるようになりました。市場は初め、現在のチョロン郵便局があるあたりに造られましたが、手狭になったために移設され、ビンタイ市場と呼ばれています。
彼らは、同郷の人々が集まる「会館」を建て、信仰する守護神を祀り、助け合い、伝統文化や慣習を守ってきました。現在も、多くの会館や廟、宗教施設などが残っており、エリア内は、ベトナム語と共に漢字を掲げた看板が溢れています。豪華な装飾の会館からは、彼等の経済力の大きさをうかがうことができます。
フランス植民地時代とその後の南ベトナム時代、チョロンは商売の一大中心地として栄えました。しかし1975年にベトナム戦争が終結し、南北が統一されると、南部の社会主義化が進められ、私有財産の没収や私企業の国有化などによって、経済活動は大きく制限されました。さらに、1979年の中越紛争によって中越関係が悪化したため、多くの華人がベトナムを離れました。しかし1986年以降、ドイモイ(刷新)のスローガンのもとで市場経済が導入され、さらに、中越関係が改善されたことで、チョロンの華人人口も徐々に回復し、再び活気を取り戻しました。
この界隈のお店は、そのほとんどが問屋なので、店頭に物があふれかえっていることもあります。路上市場も多く、ホーチミンの中心部とは少し違う雰囲気に触れることができます。


時刻は10時を過ぎましたが、あいかわらず、道路はバイクでいっぱいでした。^^


③穗城會館/天后宮(ティエンハウ宮)- Chuà Bà Thiên Hậu/Tuệ Thành Hội Quán


3軒めのお寺、天后宮です。


【穗城會館/天后宮(ティエンハウ宮)】
1760年に創建された広東省の会館で、海の神様(媽祖)が祀られています。チョロンで一番歴史があり、規模が大きくて有名な会館です。中に吊るされている渦巻き型の線香の多さは、ほかの会館と比べても、突出しており、渦巻参拝者が多いことがうかがえます。なぜこのような渦巻き型の線香が使われているかというと、「線香の煙は、神様と交信ができる唯一の手段である」と信じられているからです。したがって、「できるだけ長時間線香を焚くことによって、より確実に、自分の願いを神様に届けたい」と考えるようになり、渦巻き型の線香が使われるようになったそうです。


天后宮の入口です。

これは、1890年の天后宮。現在とほとんど変わらない姿です。

屋根飾りの、細かい彫刻に見とれました。

入口の左手にある塔。ここで、紙のお金を燃やします。

お寺の中に入るとすぐに目にはいる、渦巻線香。

整然と並んで吊るされた、たくさんの渦巻線香からたなびく煙が、あたりに満ちていました。

人々の祈りと共に燃え続ける、渦巻線香たち。

参拝者が購入したお線香は、こんなふうに、長い竿を使って天井に引っ掛けてくれます。

ゆるゆるとたなびく煙を見ているだけで、穏やかな気持ちになれる光景でした。

なにかうれしくて、何枚も何枚も、写真を撮りました。

本堂の周囲は吹き抜けになっており、屋根に施された美しい装飾を見ることができました。

壁に貼られているたくさんの紙片には、このお寺に寄付した人の名前が書かれています。

天后宮の前で写真を撮っていただいたのですが、その方の指が写り込んでいて、残念なことに…。

ふと思い出して、「消しゴムマジック」を使ってみました。初めてやってみたのですが、指が見事に消え、そこにあるはずの植木や塀が再現されていて、びっくり。個人のスナップ写真なら、これで十分です。^^

お寺の前にあった、タンブンのお店。お金を払って小鳥をもらい、空に逃がします。


【タンブン】
いわゆる喜捨で、徳を積むことを言います。例えば貧しい人を助けたり、お寺に寄付をしたりすることで、徳を積みます。お寺で売られている鳥は、籠から逃がして自由にさせてあげることが徳を積むことになるわけです。その他にも、魚や亀に餌をあげるというタンブンの方法も、お寺ではよく見られます。


タンブンって、タイだけかと思っていましたが、
ベトナムにもあるんですね。^^
タイで見たタンブンの日記はこちらです。
4年ぶりのタイ。バンコクを歩き続けた9日間 13 - チャチューンサオ④ タンブンの魚と、パンダンリーフのアイス(2023年11月12日/5日め)


このあとは、道路沿いにあるお店を見ながら、
4軒めのお寺に向かって歩きました。
色とりどりの品物を置いてあるお店もあり、
いちいち立ち止まっては見てしまうので、
歩みはなかなか進みませんでした。😅


お正月の飾りを満載したお店。

獅子舞関連グッズのお店


次回は、4軒めのお寺をご紹介します。


(つづく)

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