MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
https://limings.muragon.com/tag/?q=2017%E5%B9%B412%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0
小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
http://limings.sweet.coocan.jp/

もみくちゃのインド。4つの世界遺産を歩いた7日間 1 - ダイジェスト(2023年10月22日-28日)

2023年10月24日 アジャンター石窟群で。


10月29日(日)


インドから帰国しました。
7日間の旅行で、
MIYO家にとっては短い日程でしたが、
もうじゅうぶんです。
これ以上インドにいたら、
頭がおかしくなりそうです。🤣


ええっと…。
はじめに言っておきますが、
私はインドが好きではありません。
って言うか、苦手です。😅


ほんとうは、一生行きたくない国でした。
にもかかわらず、
3回もインドに行くはめになったのは、
ひとえに、どうしてもインドが好きな
多動夫のせいです。😅


日本からインドまでは、飛行機で9時間。日本からは、アジアの中でもかなり遠い国です。

3回の旅では、それぞれに、訪れたエリアが異なっています。

1回め:2011年7月29日~8月5日(8日間)
デリーやアグラ、カジュラホ、バラナシ、サルナートなどのインド北部を、家族4人で歩きました。これはその年の年賀状です。(のんたんとあみちゃん 15歳/高1)

2回め:2020年1月26日~31日(6日間)
ANAのチェンナイ便就航記念で、交換マイルが
半額になったので、夫とふたりでインドの南部を歩きました。

宿泊したのは、ITCグランドチョーラという豪華ホテル。マリオットの無料券を利用したので、宿泊料はなんと無料でした。😄(画像をお借りしました)

サリーを着て遊んだのも、楽しい思い出。(2020年1月28日 チェンナイ)

そして今回のインドです。
3回め:2023年10月22日~28日(7日間)
ANAの交換マイル減額キャンペーンを利用して、長女もいっしょに、3人でインドの西部を歩きました。


「9月と10月のフライトで、
 インド・ベトナム便限定で、
 交換マイルが35000マイル。」

という電撃的なキャンペーンがでたのは、
6月にベトナムを旅行しているときでした。
申し込める期間は4日間だけ。


ベトナム旅行中でしたが、あわてて、
 9月:ベトナム(2人分)
 10月:インド(3人分)
のチケットを押さえました。(←アホ)


通常時のほぼ半額で、
ひとり分の往復航空券を、
ベトナムもインドも、
わずか35000マイルで交換できるという、
めちゃくちゃオトクなキャンペーンでした。

1日め:成田からムンバイへ(2023年10月22日)

それにしても、9時間は長い。映画を3本も観ました。😅

ムンバイでは、初めて、アパートメントに泊ってみました。ベッドルームとバスルームがふたつずつあり、リビング、ダイニング、キッチンもあって便利。日本でいう、2LDKのマンションタイプです。3人で、一泊8000円くらい。


2日め:ムンバイ市内観光(2023年10月23日)
アゴダで、専用車+ドライバー+英語ガイドの一日ツアーを申し込みました。
3人で16000円くらいでした。


ドービー・ガート(Mahalaxmi Dhobi Ghat)
巨大な洗濯場に、度肝を抜かれました。手前右は、病院のシーツ、左はレストランのテーブルクロス。奥には一般家庭の衣類がぎっしり。すごい迫力でした。


【ドービー・ガート】
125年以上の歴史がある、屋外洗濯場です。ここでは、ムンバイのホテルや病院のリネンなどを洗濯して生計を立てている「Dhobi」と呼ばれる人たちがいます。その数、5000人以上。洗濯物を振り回し、コンクリートや石に打ち付ける方法で洗濯し、乾燥後に宅配も行います。 一般家庭からの依頼もありますが、近年は洗濯機の普及が進み、仕事の減少が懸念されているそうです。


インド最大の鉄道駅・チャトラパティ・シヴァ―ジー・ターミナス駅(旧ヴィクトリア・ターミナス)です。


【チャトラパティ・シヴァージ・ターミナス】
19世紀末にムンバイに建設された、インド最大の鉄道駅です。現在も、1日300万人を超える人々が利用しています。設計したのは、イギリスの建築家「フレデリック・ウィリアム・スティーヴンス」。ヴェネツィア・ゴシック様式とインド伝統の様式が融合した建築物で、ゴシック建築の都市として有名なムンバイの象徴となっています。駅で見られる石のドーム、タレット(壁沿いに設置された装飾用の塔)、尖塔、アーチなどは、伝統的なインドの宮殿に見られる建築様式と類似していると言われています。建設当時はヴィクトリア・ターミナスと呼ばれていましたが、1996年にチャトラパティ・シヴァージー・ターミナスに改名されました。

2004年、世界遺産に登録されました。


ムンバイの魚市場。エビのむき身を取ったあとの殻の山を、たくさんの白鷺がつついていました。

サリーを着て、豪快に魚をさばく女性。

タージマハル・ホテル(Taj Mahal Palace & Tower)。インドを代表する高級ホテルです。


【タージマハル・ホテル】
開業は1903年。そのきっかけは、白人による人種差別でした。ある日、インドの近代工業の父で、タタ・グループの創始者でもあるジャムシェトジー・タタが、ムンバイ(旧ボンベイ)で当時最大のホテルだったワトソンズ・ホテルに宿泊しようとしたのですが、白人専用であることを理由に断られました。これに怒ったタタが、もっと豪華なホテルをインド人の手で築こうとしたのだそうです。その姿は、西洋の新古典主義建築とインドの伝統様式を混合したもので、インド人建築家によって設計されました。

開業後、タージマハル・ホテルはムンバイ第一のホテルとなりました。以来、インドを訪問する世界の政治家・王侯貴族・有名人らが、こぞってホテルの客となっています。


1911年に建立された、インド門。

ランチはレオポルド・カフェで。1871年に設立されたレストランです。グレゴリー・デイヴィッド・ロバーツの小説「シャンタラム」の舞台としても知られており、主人公が通いつめるレストランとして描かれています。


午後は、Hanging Gardensや、
ガンジーの家などに行きました。


3日め:朝2時にたたき起こされて空港へ。😂(2023年10月24日)
左:朝6時半、アウランガバード(Aurangabad)に到着。空港まで迎えに来てくれたドライバーのサジュールさんと。ここから2日間にわたって、アジャンター石窟群、エローラ石窟群を訪れました。専用車+ドライバーの費用は、2日間で11000円くらいでした。
右:ムンバイの空港でクルタを買いました。「W」という、インドでは有名なお店で、3000円くらいでした。2011年に買ったクルタの10倍くらいですが、色合いが以前よりも洗練されていると思います。^^

サジュールさんの運転で、2時間半かけて、アジャンター石窟群に到着。斜面をくりぬいて造られた、30もの石窟群。歩いている人の小ささをご覧ください。


【アジャンター石窟群】
1819年、マドラスに駐留していたイギリスの軍人ジョン・スミスが偶然発見しました。虎狩りに出かけて虎に襲われ、渓谷に逃げこんだときに、崖に無数の穴が開いていることに気づき、穴の内部で壁画や仏像を見つけのだそうです。インドでは、長くその存在は忘れ去られ、コウモリのすみかになっていましたが、調査の結果、この石窟の掘削は前1世紀のサータヴァーハナ朝に始まったことがわかりました。4世紀ごろのグプタ朝時代にも、その従属国家であったヴァーカータカ朝のもとで掘削され、
世紀中頃まで続いたようです。が、何らかの事情で開削が終わり、仏教の衰退と共に忘れ去られていきました。
洞窟内の壁画や仏像は、いずれも純インド的なグプタ様式の傑作です。石窟は30あり、壁画が描かれた時期によって二期にわかれています。第1期は紀元前1世紀から後1世紀ごろで、第2期は5~7世紀ごろにあたります。
1983年、世界遺産に登録されました。


地図を見ると、
はるか向こうにある26番石窟までは、
中に入ることができるようです。


26窟あったら、26窟歩かないと
気がすまない、私たち。
朝9時から、お昼ごはんも食べず、
26の石窟をすべて歩いたら、
午後2時になっていました…。😅


2000年の時を越えて、今も残る、美しい壁画の数々。

ほんとうに、人の手でこれを掘ったのですか…?

4日め:エローラ石窟群へ。(2023年10月25日)
崖をくりぬいて造った、巨大な寺院です。


【エローラ石窟群】
アウランガーバードから30Kmほど離れた村にあります。34の石窟が、シャラナドリ台地(Charanandri hills)の垂直な崖に掘られており、5世紀から10世紀の間に造られた仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の石窟寺院や修道院(あるいは僧院、僧坊)などで構成されています。仏教寺院(仏教窟)の数は12窟で、石窟寺院群の南端に位置する第1窟から第12窟がそれにあたる。ヒンドゥー教寺院(ヒンドゥー教窟)は第13窟から第29窟までの17窟、北端に位置する第30窟から第34窟までの5窟がジャイナ教の寺院(ジャイナ教窟)となっています。それぞれの石窟は近接しており、作られた時期も重なっています。
1983年、世界遺産に登録されました。


車内でお弁当を食べながら移動し、ダウラタバード要塞へ。

要塞の石段は、あの山の頂上まで続きます。石段は700段。😂😂

最後は、ビービー・カ・マクバラーへ。「ミニタージマハル」とも呼ばれています。1678年に、アウラングゼーブ帝(の息子)が妃のために建設した霊廟です。

5日め:ムンバイから船に乗り、エレファンタ島へ。(2023年10月26日)

エレファンタ石窟群を歩きました。


【エレファンタ石窟群】
ムンバイ近海のアラビア海に浮かぶエレファンタ島にある石窟寺院です。シヴァ信仰の中心地であり、グプタ朝時代に建設が始まったとされています。16世紀、この島にポルトガル人が上陸し、巨大な石彫のゾウを発見しました。以来エレファンタ島と呼ばれています。ヒンドゥー教の石窟寺院が7窟あり、すばらしい彫刻が残されています。
1987年に世界遺産に登録されました。


午後はムンバイに戻り、豪華絢爛なタージマハル・ホテルで、ハイ・ティーを楽しみました。

夜は夫の希望で、チャトラパティ・シヴァ―ジー・ターミナス駅から電車に乗ってホテルに戻りました。

6日め:ムンバイ市内を散策。(2023年10月27日)
午前中は、チャトラパティ・シヴァージー・マハーラージ・ヴァツ・サングラハラヤ博物館へ。1922年に「西インド・プリンス・オブ・ウェールズ博物館」という名で開館した、インド有数の総合博物館です。

ランチは、パンジャブ・グリル・フォートでパンジャブ料理。この旅でいちばんおいしかった料理でした。

ランチの後はショッピングモールへ。ハイ ストリート フェニックスは、ムンバイでいちばん高級でオシャレなモールだそうです。


ぎりぎりまでムンバイで遊び、
夜のフライトで帰国しました。


7日め:ムンバイから成田へ。(2023年10月28日)
朝早く、成田空港に到着。


ほんと、毎日夜討ち朝駆けですよ…。
少しの時間もムダにしない、
これほどまでに、
濃密な(無謀な)スケジュールを組んだのは、
もちろん、多動夫です。


そして、MIYOのやりくりで、
旅行中にかかった費用は、10万円くらい。
(3人分ですよ。笑)


インドにツアーで行くと、
7日間でひとり20万円くらいでしょうか。
3人で60万円くらいかかるところを、
10万円に抑えました。
航空券が無料だったことが大きいですが、
ひとり分が33000円の、
「7日間の格安インド旅行」になりました。
(ほめてください。😄)


まるでデスマッチのように、
インドを走り続けた7日間。
疲労困憊で、日本に帰り着きました。
とりあえず、家族全員、元気です。^^


(つづく)

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