ベトナム・カンボジアを歩いた14日間 21 - 「Malyza Kitchen」でバインホイ。/ 手術が終わりました。(2024年1月16日/5日め)
2024年1月16日 バインホイをいただきました。(カンボジア・シェムリアップ)
家族の記録として書いておこうと思うのですが、
いつものような「おまけのお話」として文末に書いたら、
あとで怒られそうなので、はじめに書かせていただきます。
本日、夫が心臓の手術を受けました。
僧帽弁形成術と大網動脈バイパス術のふたつを同時に行い、
現在はICUに入っております。
現在連載中の能天気な旅の間は、なんの問題もなかったのですが、
旅の最終日に、夫が不調を訴え、その時はすぐに回復しました。
が、帰国後病院に行ったところ、こんな展開となりました。
検査結果と医師の説明から、
「あまり時間の猶予はない。」
と私は判断したのですが、当の本人は、
「心の準備をしたいのでいったん家に帰る。」
とか言い出すし。😂
その3日後には、執刀医の説明を聞いている最中に貧血を起こして、
急遽点滴を行うとか、いろいろやらかしてくれました。
「先生の説明中にぶったおれた人は初めてだ。」
と看護師さんも驚いておられました。
ほんと、なにかにつけて笑かしてくれます…。
ヘタレでビビリの夫ですが、
いつものように、恐妻が耳をつかんで連れ戻し、😅
今朝、ようやく手術室に入りました。
手術は成功したので、後は本人の回復を待つだけです。
7日に入院して以来ずっと、毎日、夫の居る病院に通い、
様々な思いを抱えながら、
夜、帰宅してからブログを書いておりました。
入院中の夫は、
「あなたのブログを見るのが、毎日とても楽しみ。」
と言っていたので、
こんなブログでも、少しは慰めになったかな、と。^^
これから、ICUを出るまで、夫には会えないし、
夫もブログは見られないかもしれません。
でも、夫があとで読んで楽しめるように、
今後も、毎日少しずつ、書き続けていこうと思います。
(おまけのお話:私たちが昨日交わした、不適切な会話です。)
み「すぐに手術をしてもらえてよかったじゃない。
危なかったわね。旅行中に発作が起きてたら、
そのまま死んでたかもよ。」
夫「外国から遺体を飛行機で運ぶと、すごく高いんだって。」
み「そうらしいね。でも、ウチは運ばないから。
そういうときは、現地で荼毘に付して連れて帰るよ。」
夫「でも、火葬ができない国もあるんだよなあ。
仏教国なら大丈夫かも。」
み「インドだったら、ガンジス川に流せるよね?」
毎日面会に行っては、こんな話をしておりました。(アホ)
1月16日(日)- 5日め
シェムリアップのホテルに荷物を置き、
遅めのランチをとることにしました。
でも本当は、もうひとつ、
やらなければならないことがありました。
それは、メガネ屋さんを探すことです。
夫は、遊びながら寝てしまう癖があり、
かねてからそれをやめるようにと
MIYOから言われていたのですが、
夫は言うことをきがず、
毎日、その悪習慣が続いていました。
でもこの日の朝、
とうとう天罰が下りました。笑
前夜、いつものようにタブレットを見ながら
寝落ちしてしまった夫。
なんと、メガネを下敷きにしていたそうです。
それが原因で、メガネが歪んでしまったようで、
今朝、夫がメガネをかけたとたんに、
レンズがメガネから落っこちました。🤣🤣
「だから言わんこっちゃない。
旅行の最中にメガネを壊してどうするのよ。」
と腹がたちましたが、
夫は、フロントでセロテープを借り、
おおざっぱにメガネを修理して、笑
「シェムリアップでメガネ屋さんに行く。」
と…。
なので、シェムリアップに着いて、
ごはんを食べたら、まずは、
メガネ屋さんに行かねばならなかったのです。
とはいえ、シェムリアップのメガネ屋さんを
どうやって探せばいいのでしょうか…。
「ショッピングモールとかに行けば、
中にメガネ屋さんがあるかもよ。
行ってみる?」
などと話しながら、
ホテルを出て歩き始めたのですが…。
その途端、夫が、
「あ、メガネ屋さんだ。」
と。🤣🤣
ウソだろ…と思いました。右側のアイボリーの建物(2棟)がホテルです。そして、その2軒となりのお店が…、
たしかにメガネ屋さんなのです。爆 とてもわかりやすい看板。🤣
夫は、吸い込まれるように店内に入っていき、そのまま修理をお願いすることになりました。
「メガネの修理は、30分もあれば終わる。」
とのことだったので、夫をお店に置いていき、
またまた、MIYOがひとりで
ランチのお店をさがすことになりました。
メガネ屋さんを出て、さらにもう少し歩いたところで…、
なんか良さそうなお店を発見。お店の名前は、Malyza Kitchen(マリーザの店)。店頭に写真付きのメニューが置いてあり、カンボジア語と英語だったので、のぞいてみました。
豚肉を使った料理の写真を見ていると、奥から若いマスターが出てきました。「鶏肉のはないですか?」と聞いてみると、「鶏肉が良ければ、同じ料理を鶏肉で作りますよ。^^」と英語で答えてくれました。このお店に決めました。😄
メガネ屋さんに戻ると、ちょうど修理が終わったところでした。できあがったメガネをかけて、夫がうれしそうに出てきました。修理代は、わずか1ドル。「カンボジア旅行中に寝落ちして壊すなんてバカだね。」と言うべきか、「カンボジアで壊れたから、修理代が安くついてよかったね。」と言うべきか…。
15時15分。夫といっしょに、さきほどのお店に戻り、ようやく今日のお昼ごはんです。
まずは飲み物。夫のカンボジアビール(1ドル)と、MIYOのアイスレモンティー(1.25ドル)。アイスティーよりビールの方が安いんですよ~。😄
サービスのピーナツがおいしくて、ふたりで齧っていたら、夫が注文したスープ麺(2ドル)が到着しました。
麺は、インスタントラーメンでした。笑 お店の手抜きではなく、よくあることです。ベトナムでも、インスタントラーメンの料理は珍しくありません。
そして、MIYOが注文したバインホイ(Bánh hỏi/3ドル)。このときはカンボジア料理かと思ったのですが、あとで調べたら、ベトナム料理でした。
【バインホイ(Bánh hỏi)】
米粉で作った網状のシートに、グリルした肉や野菜などを挟んで食べる料理です。「米が主原料のシート」というとライスペーパーを思い出しますが、バインホイはライスペーパーに比べて厚みがあり、網状になっているので、もっちり、ふっくらとした食感が楽しめます。
ベトナム南部の海沿いの地域の名物料理で、港町のVũng Tàu(ブンタウ)や Bến Tre(べンチェー)省、Phú Yên(フーイエン)省、ビーチリゾートが有名なNha Trang(ニャチャン)、 Bình Định(ビンディン)省などで広く食べられています。婚礼やお祭りなど、特別な日に振る舞われることも多い料理だそうです。
ベトナムの南部の料理なんですね…。
だからなのか…。
2か月もハノイにいたのに、そのあいだに、
バインホイを見たことは一度もありませんでした。
ベトナム南部のホーチミンから、プノンペンやシェムリアップは意外と近くにあります。ベトナム南部の料理が伝わってもおかしくありません。それに比べて、ハノイはほんとに遠くて、ほとんど中国国境と言ってもいいくらい。ベトナムと言う国の長さに、今さらながら驚きます。
カンボジアで初めて食べたベトナム料理、バインホイ。メニューでは豚肉が添えてあったのですが、お願いして、鶏肉に変更してもらいました。
乾燥したバインホイをお湯で軽くゆがくと、ぷるんぷるんになります。ヌクマム(魚醤)ベースの万能だれ、ヌクチャム(Nước Chấm)をつけていただきます。^^
どちらも、おいしくいただきました。^^
お支払いは、全部で7.25ドルでした。
遅めのランチの後、
MIYOはホテルに戻り、荷物の整理。
夫は、近所の両替所まで、両替に行きました。
ここ10年くらい、
現地の通貨は、ATMで調達しています。
クレカの海外キャッシングなのですが、
帰国してすぐに返せば、利子は1.5%くらい。
両替所よりもずっと安くて手軽です。
ところが。
プノンペンのATMでお金を引き出そうとして、
愕然としました。
100ドル程度を引き出すのに、
キャッシングの利子に加えて、
手数料が7ドルくらいかかるのです。
結局、プノンペンでは、
ATMを利用するのはやめたのですが、
両替所に行く時間もなかったので、
シェムリアップに着いてから、
昔ながらの両替所で、
現金を調達することにしました。
いまどき、こんな国もあるんですね…。😮
ちなみに、カンボジアでは、
カンボジアの通貨であるリエルと、
米国ドルが共存していて、
どちらで支払うこともできます。
ただし、ドルで支払ったお釣りが
リエルだったりします。😄
ここまでは、
夫が成田空港で調達していた、わずかなドルと、
MIYOのクレカでしのいできたのですが、
さすがに手持ちのお金が少なくなってきたので、
夫が両替しに行くことになりました。
まずは、Malyza Kitchenを出て、川の方に向かって歩きます。ビシュヌ・サークルという環状交差点があり、その向こうに見えているのが、Old Market Bridge です。
シェムリアップ川にかかる、Old Market Bridge です。両替所は、この橋を渡ったところにあります。夫は、プラプラと街を歩くのが大好きなので、きっと楽しかったことでしょう。写真からも、夫のうれしそうなようすが伝わってきます。笑
ちなみにこの橋、夜はこうなります。そして橋の向こう側では、川沿いに、ナイトマーケットが広がります。
橋を渡り終えると、その先に、お店や市場が並んでいました。ホテルでおしえてもらった両替屋さんは、この一角にあります。
ガラスケースにパンでも入れて売っているのでは…と思いたくなりますが、これが両替屋さんでした。笑
無事、現金も調達できて、
明日からの旅の準備も整いました。
今夜こそ、ホテルでのんびりしたいところですが、
多動夫の頭には、そんな考えは微塵もありません。
そんなわけで、次回は、
シェムリアップのナイトマーケットを歩きます。😂😂
(つづく)