コロナでも上州2。からっ風に吹かれて歩いた群馬 2泊3日の湯めぐり旅 30 - 積善館⑫ 佳松亭「猩々」で朝ごはん (2023年1月18日/3日め)
2023年1月17日 積善館・佳松亭の玄関で。(群馬県吾妻郡中之条町)
1月18日(水)
一夜明けて、旅の3日めになりました。
今回の旅行の最終日です。
まずは、朝ごはんからスタートです。
前日の夕食と同じく、朝食も、
佳松亭5階のラウンジ「猩々(しょうじょう)」
でいただきました。
テーブルは、前日の夕食と同じ場所です。私たちだけでなく、他の方々も、みなさん、前日と同じ場所に座っておられました。^^(画像をお借りしました)
テーブルには、こんな箱膳が用意されていました。蓋を取ってみると…、
お菜がたくさん並んでいました。^^
その左側には、お漬物、サラダ、フルーツ。
係の方が、桶を持ってこられました。
中に入っていたのは、自家製の汲み豆腐。できたてのを、器に入れていただきます。
右下にあるのが、その汲み豆腐です。グラスに入っているのは、ブルーベリーのスムージー。MIYOは、人参のスムージーをいただきました。
すっきりとしているけれど、実はひとつひとつがとても丁寧に作られています。
少しずつ、いろんなのが入っていて、楽しいですね。^^
炊き合わせの色合いが美しいこと。^^
鰻の入った酢の物は、絶品でした。
ひとつひとつが侮れない美味しさだった、脇役たち。
梅の甘露煮も美味。そして笹餅は、最後のお楽しみ。^^
食後のコーヒーです。楽しみに取っておいた、ずんだの笹餅といっしょにいただきました。^^
ひとつひとつを味わいながら、
時間をかけて、ゆっくりといただきました。
どれを食べてもおいしい。^^
食事しながら、
つい夫と話しこんでしまいました。
気がついたら10時近くになっていて、
ほとんどの方が食事を終え、
ラウンジからいなくなっていました。笑
でも、チェックアウトは12時なので、
大丈夫です。^^
あらかじめ夫と相談し、
午前中はぎりぎりまで、ホテルの中で
ゆっくり過ごそうと決めていました。
(本当のチェックアウトは11時なのですが、
積善館のHPから直接予約した人は、
レイトチェックアウトが適用され、12時になります。)
このあと夫は、
「元禄の湯」に行ってしまったので、
MIYOはプレミアムラウンジに行き、
のんびりとお茶を飲んで過ごしました。
他に利用する人もなく、プレミアムラウンジを独り占めでした。^^
よくばって、デカフェインコーヒーと玫瑰陳皮紅茶の両方をいただきました。😄😄
【古い写真から】
*館内に展示してあった写真です。
明治10年ごろの積善館。当初は2階建てでした。中央の建物は1691年(元禄4年)に建てられたものです。その後、3階建てに増築されましたが、現在も営業を続けています。現存する、日本最古の湯宿建築です。
現在の積善館です。
昭和12年ごろ、本館の後ろで山荘が完成したあとに撮影された写真です。本館中央の建物も、3階建てに増築されています。手前右側に向新が見えますが、真新しく、これも完成直後であることがわかります。左側の建物(イ宅)は、現在と違い、手前の縁側が通路になっています。
前新(右側)とイ宅(左側)。どちらも、外側に通路があり、湯治宿の造りをそのまま残しています。イ宅はその後建て替えられましたが、前新は現在もこの姿を留めています。
私たちが宿泊した山荘です。昭和11年、建設中に撮影したものです。桃山様式の技術の粋が集められた建物は、その優れたデザインや建築方法によって、国登録有形文化財、群馬県近代化遺産に指定されました。
積善館は、群馬県の宝。
そして、日本の宝だと思います。
この貴重な建物を守り、
伝えていこうとする人々の気概と誇りが
暖かいおもてなしの中に感じられた旅館でした。
ここを予約したのは1月7日。
それ以来、宿泊するまでの10日間、
楽しみで、ずっとワクワクしていました。
そして、夢のような2日間が終わってからも、
今だに、あれこれと思い出しては、
ブログに書き続け、
やはりワクワクしています。^^
たった一泊の滞在だったのに、
2か月もときめかせてくれるお宿なんて、
なかなかありませんよね…。^^
すばらしい体験でした。
「楽しかったね。
ここに来てよかったね…。」
そんな話をしながら、宿を後にしました。
(つづく)