ベトナム・カンボジアを歩いた14日間 64 - タプローム④ ガジュマルDからEへ。(2024年1月17日/6日め)
2024年1月17日 タプロームで、巨大なガジュマルと。(カンボジア・シェムリアップ)
1月17日(日)- 6日め
タプロームで、本殿に入ったとたん、
ガジュマルの巨大な根っこに迎えられました。
ガジュマルDです。
私たちがどくと、こんな感じになります。
よく見ると、根っこの一部は屋根を突き破って、寺院の内部に入り込んでいます。
「ここまでになるのに、何十年かかったんだろうね…。」と、夫と話したのですが、熱帯での植物の成長スピードなど、見当もつきません。
タプロームは、寺院自体にも多数の見どころがあり、美しいレリーフが残っています。が、今では、「巨大な根っこに浸食されている寺院」ということで、すっかり有名になってしまいました。
上の建物を反対側から撮りました。こちら側は日当たりが悪かったせいなのか、ガジュマルはその触手を伸ばしていません。
出入口の左側には、美しいレリーフが残っています。右側は、連子窓の上に仏像があったはずですが、削り取られています。
踊るアプサラたちと、その上にいるのは王妃でしょうか。象の姿も見えます。
タプロームを訪れる観光客の中には、
ガジュマルの根っこの写真だけを撮って、
さっさと帰ってしまう人もいるそうです。
でもそれではもったいないですね。😅
やはり、この寺院の佇まいを味わいながら、
ガジュマル王国を歩いていこうと思います。
…にしても、やはりすごい。まるで、生き物が寺院に覆いかぶさっているようです。同時に、崩れかけている寺院をしっかり押さえて、繋ぎ止めているようにも見えます。
ガジュマルDを後にして、さらに先へ進みました。
これは第三回廊にあたるのでしょうか。柱の向こう側に行ってみます。
柱の隣りにデバターのレリーフがあるのですが、損傷がひどくてわかりにくい状態です。
第二回廊と第三回廊の間を進みます。
門柱の横には、必ずデバター(天女)が彫られていました。
少しわかりにくいですが、デバターがいるのが見えますでしょうか。
損傷が激しいエリアを通り過ぎてさらに歩くと…、
次のフォトスポットに到着しました。ガジュマルEです。
これはいったいなんなのか、
すぐには理解できないような状態。
ガジュマルの巨大な根っこが、
崩れかけた寺院の上で、
あぐらをかいていました。
さらに、ガジュマルが育ちすぎて、
その重みで、寺院が崩れかけているようです。
寺院がこれ以上つぶされないように、
とりあえずたくさんの支柱を入れて、
懸命に寺院を守っているような状態。
それに対して、寺院の手前の部分は、
ガジュマルの触手がしっかりと押さえています。
まるで、遺跡が崩れないようにと、
ガジュマルが補強しているかのようにも見えます。
これはすごい…。😮
次回は、このガジュマルEを見ていきます。
(つづく)


















