ベトナム・カンボジアを歩いた14日間 65 - タプローム⑤ ガジュマルE(2024年1月17日/6日め)
2024年1月17日 タプローム・ガジュマルDと。(カンボジア・シェムリアップ)
1月17日(日)- 6日め
次のフォトスポットに到着しました。
ガジュマルEです。
遺跡の上で、うねるようにあぐらをかいている、ガジュマルEの巨大な根っこ。
上の部分だけを見ると、すくすくと育った普通の木なのですが…、
でもその下の部分が、えらいことになっているのです。
まるで生きている動物のようにうねって、遺跡を抱きしめているかのようです。
これは、14年前に撮った同じ場所。根っこの表面の苔が、現在よりも少ないくらいで、大きさはあまり変わっていません。(2010年7月26日)
この頃からすでに、支柱が設置されていました。それでも、根っこの下になっている、回廊の屋根部分は、現在の方が崩れているような気がします。(2010年7月26日)
写真の右側に見える根っこは、あきらかに、現在の方が大きくなっています。やはり、遺跡を壊しながら、確実に大きくなっているのですね…。(2010年7月26日)
これは現在。根っこの下にあった屋根の一部は、崩れ落ちてしまったようで、根っこが屋根からはみだしています。木の重みで押しつぶされそうな遺跡を、何本もの支柱でどうにか支えている状態。
前に立ってみると、この根っこの大きさを実感しますね。😓
ガジュマルの根は、遺跡を突き破って、さらに伸び続けているようです。
でも、崩壊しかかっている遺跡を、くずれないように抱き留めているようにも見えます。
ガジュマルに浸食されながらも、あちこちに残る、美しいレリーフ。
そんなレリーフの壁を眺めながら、次の場所へと進みました。
14年前の、同じ壁です。
これは、次に訪れたガジュマルF。あまりにも育ちすぎたガジュマルの王国は、このあともさらに続きます。
(つづく)