MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
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コロナでも青森。奥入瀬の春の流れを追いかけて 29 - 中町こみせ(小見世)通り①(松の湯交流館と中村亀吉酒造「玉垂」)(2021年5月14日/2日め)

2021年5月14日 中町こみせ通りです。がんぎの通路を歩いて、中村亀吉酒造へ。(青森県黒石市)


5月14日


朝から奥入瀬渓流沿いを歩き、
十和田湖遊覧船に乗ったあと、
黒石市までやってきました。
青森県のちょうど中央部にあり、
古い町並みが今も残る町です。



夫がいちばん行きたかったのは、
黒石市内にある、
中町こみせ(小見世)通り
というところです。


【中町こみせ(小見世)通り】
伝統的建造物が残る中町通りの「こみせ」は、藩政時代から今に残るアーケード状の風情のある通りで、「日本の道百選」のひとつにも選ばれました。国の重要文化財に指定されている高橋家住宅を中心に、造り酒屋などの民家が並んでいます。こみせ(がんぎ)とは、雪や雨をしのぐために作られたアーケード状の通路のことで、雪国特有のもの。中町通りの家々はとくに保存状態のよさで知られています。


駐車場に車を停めて、
中町こみせ(小見世)通り
歩きました。


こみせ(がんぎ)が続く、中町こみせ通りです。

この通りには、雪や雨をしのぐため、がんぎが作られたアーケード状の通路が続いています。雪国特有の風景です。


そう言えば、
小学校の頃の社会の教科書に、
「雪に埋もれたがんぎの町」
の写真が出ていたなあ…。
と、なつかしく思い出しました。^^


町が、屋根の高さまで雪で埋もれても、
このがんぎの部分だけは、
雪の中のトンネルのようになり、
人々が通行できる、
…と書いてあったように思います。


50年以上たって、
その町を自分が歩くことになるとは、
思ってもみませんでしたが。^^


まずは、「松の湯交流館」に行きました。長く銭湯として親しまれていた場所でしたが、現在は交流館として利用されています。

見どころは、松の木です。がんぎの屋根から、松の木が突き出ています。

松の木の根っこは、がんぎの中にあります。「松の湯」は、1911年(明治44年)に営業していた記録があるので、建物はそれ以前に建築されていたと考えられます。松の木はそれよりも前からあったことになります。この松の木、今では、「中町こみせ通り」のシンボルとなっています。

「なんか、おもしろそうなところだね!^^」

大きな杉玉が下がっています。

こんなに大きいのは、初めて見ました。直径2.1 メートル、重さ1500キロだそうです。右下に小さな杉玉が見えていますが、これくらいのが、まあ、普通だと思います。

大きな杉玉を吊るした、「中村亀吉酒造『玉垂』」です。1913年(大正2年)創業で、NHK大河ドラマ「いのち」の舞台となった酒造店です。店舗前に吊るされた酒林(杉玉)は、日本一と自負する大きさを誇ります。軒先の杉玉は、新しいお酒が完成すると交換するそうです。

「中村亀吉酒造」は、明治期に移築され、黒石氏を代表する老舗の造り酒屋です。代表銘柄は、「亀吉」。


【酒林(さかばやし)】
江戸時代、酒造店では、杉の葉を束ねて酒屋の店先に吊るしていました。それは店の看板であり、「その年の新酒ができた」ことを知らせる印でもありました。それが球状の酒林(杉玉)になったのは、1797年頃だそうです。酒蔵では、酒神の依代として、ご加護を願うためのお守りにしました。



これまで、日本各地の
造り酒屋を訪ねてきましたが、
必ずと言っていいほど吊るしてある、
「杉玉」
それを初めて見たのは、石川県金沢市の、
「ひがしやま酒楽」でした。


ひがし茶屋街にある、「ひがしやま酒楽」。立ち飲みができる、石川地酒専門店です。軒先に、かわいらしい杉玉が吊るされています。(2020年7月25日 石川県金沢市)

コロナでも金沢。3人で歩いた、3泊4日のおトク旅 10 - ひがしやま酒楽と金澤ぷりん本舗(2020年7月25日/2日め) - MIYO'S WEBSITE-全盲難聴のんたんの育児記録と卵巣ガンで思ったこと


み「これはなに?」
夫「杉玉だよ。」
み「どうして酒屋には、杉の玉があるの?」
夫「酒屋には、必ずあるんだよ。」
み「だからっ。
  どうして酒屋にだけ、杉玉があるのか、
  って訊いてるの。
  なぜ杉玉なの?
  杉玉には、どんな意味があるの?
夫「それは知らん。😜」


こんな、アホな会話を、
これまで何度も繰り返してきました。笑
でも、この町に来て、初めて、
長年の謎がとけました。
杉玉って、酒屋のお守りだったんですね…。


約30メートルのがんぎに守られるようにしてそびえる、切妻屋根の大きな酒造店。なんとも言えない風情があります。

がんぎの内側に入りました。ここが、「中村亀吉酒造」の入り口です。

扉を開けて店の中に入ると、いきなり、こんな風景になります。奥には作業場があり、中はかなり広そうです。

入ってすぐの右手には、昔ながらの事務所があり、みなさんがお仕事をされていました。

そして左手には、お酒が並んでいます。「亀吉」を1本買いました。これ、最近飲んでみたのですが、すごおくおいしかったです。^^

通路の奥は酒造りの場となっているようです。が、ここから先には入れないとのことなので、写真だけ撮らせていただきました。^^ 柱も梁も、明治のまま(と思います)。


今も数多くの伝統的建造物が残る、
中町こみせ(小見世)通り。
このあとも、まだまだつづきます。^^


(つづく)

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