コロナでも上州。週末にのんびり歩く群馬 1泊2日のおトク旅 16 - 15の温泉をめぐる(2020年11月13日/1日め)
2020年11月13日 「水上館」で。(群馬県利根郡みなかみ町)
11月13日
水上館には、15もの温泉があり、
すべての湯舟から、
新緑・紅葉・雪景色と共に、
渓流のせせらぎや四季の彩りを楽しめます。
館内には、水上館を代表する浴場である、
「牧水の湯」のほかにも、
「水晶風呂」や「奥利根八湯」があり、
それぞれの浴場では、時間によって、
男湯と女湯を入れ替えています。
なので、時間をうまく調整すれば、
一度の宿泊で、
全部のお風呂を楽しむことができます。
まずは、夕食の前のお風呂です。
夫は、「水晶風呂」へ行きました。
水晶風呂です。水上館には、これまで多くの文人墨客が訪れ、水晶風呂に寄せてたくさんの詩や絵を残されました。大正時代、愛に生きたと言われる、伯爵家の次女・柳原白蓮もそのひとりだったそうです。
多くの文人が訪れた、「伝統の水晶風呂」。
樽型露天風呂
浴槽は、スギ科の常緑針葉高木、高野槙木(まさき)で組んであります。
利根川のせせらぎを、すぐ近くで見ることができます。
七代目館主がスイスより手に入れた水晶(球径15㎝)です。これだけの大きさと透明度の水晶は、現在では珍しいそうです。像は、滝川毘堂氏の作品です。
水晶にこだわりがあるようで、ブラジルから取り寄せた、水晶の大きな原石も飾ってありました。
そして私は、「奥利根八湯」へ。
基本、私は、お風呂の写真は撮らないので、
このときの写真はありません。
翌朝、「殿方用」に変わってから、
夫が撮ったものを、以下に載せます。
奥利根八湯
「奥利根八湯」には、
なんと8つの浴槽があります。
ここでは、上州・奥利根の特産品を
ふんだんに使ってあるそうです。
渓流に沿って、
8つの浴槽が連なるように並んでいて、
順番に湯巡りができます。
洗い場は、ひとり分ずつ仕切られていて、ゆっくりと洗うことができます。そして、真ん中の通路に沿って、8つの温泉が連なっています。
これはジャグジーですね。窓の外は利根川ですよ。^^
こんなふうに浴槽が並んでいて、びっくりしました。一番奥の部屋は露天風呂タイプで、外の景色を楽しめます。
そして、どこに泊っても、
一度の宿泊で、
絶対に3回お風呂に入る、多動夫。🤣🤣
このときも、いつものように、
夕食の後に二回目のお風呂です。
今度は、「牧水の湯」へ行きました。
牧水の湯
昭和2年に建てられた水上館の、
貴重な建築をそのまま残し、
お風呂にしてしまったのが、
「牧水の湯」です。
重厚な檜の梁をそのまま利用した、
珍しい温泉施設です。
若山牧水が、
「水上紀行」を執筆するための道すがら、
疲れを癒すため立ち寄った温泉、
と言われております。
牧水の句碑がありました。牧水が揮毫(キゴウ)したものをそのまま写しているそうです。
「山かげに流れすみたるみなかみの静けきさまをおもひこそやれ」
畳のアプローチから奥深く、川へ川へと階段を降りていくと、露天風呂にたどりつきます。
すぐ隣りで、利根川のせせらぎが聞こえます。
檜を主とした豪壮なお風呂です。檜の浴槽から頑丈に組まれた太い梁が…。昭和初期の水上館を、そのままお風呂にしてしまった名残りです。
お風呂のあとは、大正ロマンの雰囲気漂うお部屋で、利根川のせせらぎを眺めながら、ゆっくりと過ごすことができます。
さて。
今回、私たちが利用したルクサのクーポンには、
「45分貸切風呂付き」と書いてありました。
水上館には、
有料の貸切風呂があるのですが、
そこを45分だけ、
無料で利用できるわけです。
どうせなら、使わないともったいない(笑)
ということで、
そちらにも行ってみました。
チェックインした日は、
すでに予約でいっぱいだったのですが、
翌朝なら空いているということで、
なんとか予約をいれていただき、
朝食のあとで、さくっと入ってきました。
家族風呂「岩風呂」
定員3名の、小さな家族風呂です。
4人くらいは入れそうですが…。^^ 壁はなく、露天風呂になっています。竹の柵の向こう側に利根川が見えるのが、おわかりでしょうか。せせらぎが、ほんとに目の前なんです。
おそらく、ホテルのこのあたりにいるのではないかと思います。
気持ちのいい風に吹かれて、いつまでも、川の流れを眺めていました。
お風呂のお湯が暖かいので、
川から入ってくるひんやりとした風も、
心地よく感じます。
「なにもしない旅」、満喫中です。^^
私は、この「岩風呂」と(二日め)、
チェックイン後の「奥利根八湯」で(一日め)、
ふたつのお風呂に入ったわけですが、
夫は、これ以外にも、
「水晶の湯」「牧水の湯」と、
結局、全部のお風呂に入ってしまいました。
ここまで来ても、
ばたばたとお風呂めぐり。
やっぱり「多動夫」でしたね。🤣🤣🤣
(つづく)