台湾6日間。The One 南園人文客棧に魅かれて 20 - 南亭(2026年6月30日/2日め)

2026年6月30日 The One 南園人文客棧で。(台湾・新竹)
6月30日(火)- 2日め
The One 南園人文客棧に来ています。
メインとなる建物である、
「南樓」を見学したあとは、
再び、南樓前の亭臺を歩き、
「南亭」に行きました。
南亭です。これは庭園から南樓に向かって歩いているときに、真下から撮ったもの。八角形の四阿(あずまや)で、2階建てになっています。

南樓の前から撮った南亭です。少し離れた位置から見ると、屋根に鶴の飾りが見えます。

南樓からは絶景が見渡せるので、
そのすぐ隣りに、
見晴らし台を作る必要はありません。
にもかかわらず、
どうしてわざわざ南亭が作られたのか。
それにはわけがありました。
【風水から見た南園】
南園は山に囲まれ、前方には景色が広がっており、風水的にはまたとないほどの良い場所です。が、実は一カ所だけ、風水があまり良くないところがありました。それは白虎にあたる西側に大きな山があることです。
風水では、
白虎(西側):争い
青龍(東側):平和や財
と考えられており、西側に高いものがあると争いが多くなるのだそうです。
そのため、南園の建設にあたっては、風水上の対策が講じられました。
それは、
①「青龍」にあたる東側に、生長の早い南洋杉を植え、「仮想の山」をつくりあげました。これにより、東西のバランスを改善しました。植林当初、南洋杉の苗は人の背丈くらいでしたが、40年が過ぎた現在は40mほどに育ち、りっぱな林になっています。
②白虎(西側)の山壁が高いことから、八卦亭として南亭を建て、「鎮煞(悪い気を鎮める)」という役割を持たせました。
ガーデンツアーの初めに歩いた道です。奥に見えていたのが、その南洋杉の林だったようです。今では大きく育って、まるで樹木の壁のようになっています。リサさんは、「ここを越えたら、そこは南園の世界」とおっしゃっていました。
このときの日記です。
台湾6日間。The One 南園人文客棧に魅かれて 12 - 同心樓からスタート(2026年6月30日/2日め)

つまり、南洋杉の林も南亭も、
単に「景観のため」だけでなく、
「場を整え、南園を守る」
という思想のもとに造られたものでした。
南亭の後ろに崖のようなものが見えますが、これが問題となった山でした。その山から来る悪い気が南樓に及ばないように守っているのが、南亭なのです。

南樓・亭臺と平行して、すぐ隣りに建てられている南亭。南樓とは通路で結ばれています。

その通路を歩き、南亭の中に入ったとたんに、床のタイルの形が変わります。

南亭は八角形の四阿なのですが、
ここでは、柱やタイルまでが、
八角形になっています。
台湾では、八角形は八卦。
つまり魔よけの役割があります。
したがって、
「八卦だらけの南亭が、
白虎の勢いを押さえつけている」
ということになります。
南園は、
風水上とても良い場所なのですが、
なかでもこの南亭は、
「南園で最も運気がいい場所」
となっているのだそうです。
南亭は最高のパワースポット。😊 後ろの山の前に立ちはだかり、悪い気を防いでいます。これでまた、多動夫の寿命がのびることでしょう。😓

ここから見える景色。島国である台湾にも、こんな場所があるんですね。^^

ここまでは、
南樓の左側にある南亭を見ましたが、
次は、南樓の右側に行ってみます。
正房2階の右側にも、美しい通路が設けられています。ここから下を見下ろすと…、

屋根のついた通路がめぐらされています。ほかの建物に移動するための渡り廊下のようなものです。が、よく見るとイスが置かれているので、ここで庭を眺めてくつろぐこともあったのかもしれません。

通路はゆるやかな曲線を描きながら、庭の池を囲むようにしてつづいています。

その通路は、隣りの建物まで続いています。これが、次に見学する「琴音閣」です。そして、奥の方に見えている濃緑の樹々は、大きく育った南洋杉です。

連なる屋根が描く景色は、
言いようもなく美しく、
私も夫も、しばしこの場にとどまり、
南園が描く世界を眺めていました。
さて。
「琴音閣」は、
王氏が母親のために造った建物でした。
1階が「琴德堂」で、2階は「琴音閣」。
母の名前「夏琴」から名づけられており、
「母の美しさを記念して作られた」
と言われています。
南園には、
落ち着いた色の建物が多いのですが、
ここ琴音閣は、
色鮮やかに装飾されています。
それが、琴音閣の特徴となっています。
1階部分の渡り廊下だけでなく、南樓の2階部分にも、琴音閣とつながる通路が設けられています。

これは、通路の手前に造られた小さなテラスです。
王氏はこのテラスのイスに座って、琴音閣を眺めていたのでしょうか。

1階の「琴德堂」と、2階の「琴音閣」です。

現在、1階「琴德堂」は、
主に展示場所として使われ、
2階「琴音閣」は、
会議室として利用されているそうです。
南樓・正房2階の正面玄関に戻りました。手前に、立派な通路が設けられています。

この通路の先にあるのが、琴音閣です。

次回は、琴音閣を見学します。
いまここ。😊

(つづく)