MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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コロナでも上州2。からっ風に吹かれて歩いた群馬 2泊3日の湯めぐり旅 36 - 臨江閣④ 本館2階(2023年1月18日/3日め)

2023年1月18日 臨江閣本館の2階で、Nさんと。(群馬県前橋市)


1月18日(水)


臨江閣本館に来ています。
1階を見学したあと、次は、
階段を上がって、2階に行きました。


2階部分には、「一の間」「次の間」のふた部屋があります。


階段を上がって、1階から2階に出たところです。通常、昔ながらの階段は、急な勾配であることが多いのですが、この階段は違います。天皇が行幸する際に、天皇のために、緩やかな勾配の階段に改造したのだそうです。

手すりには、打ち寄せる波の意匠が描かれています。

階段を上がりきると、廊下越しに、ふたつの部屋が見えました。一の間(右)と次の間(左)です。

まずは、右側の「一の間」に入りました。1893年(明治26年)に、明治天皇の御座所として使用されたため、「御座所の跡」と言われています。

ふすまには金がちらしてあります。また、畳をはずせば、能舞台として使用できる設えになっているそうです。

やわらかな曲線を描く照明器具の美しいこと。

床の間にも、御簾が提げられています。

この地には、歴代の天皇が訪れています。明治天皇の行幸は、明治11年と26年で、そのときの行在所が臨江閣となっています。

大正天皇は、明治35年と41年に、臨江閣に宿泊しました。

昭和天皇の行幸は昭和9年。このときの行在所は群馬県庁で、群馬会館も訪問しています。

「一の間」からそのまま後ろに下がると、「次の間」に入ります

鴨居の、次の間側には、御簾(みす)を下げた金具が現在も残っています。

こちらの照明もすてきですね。貼られているのは、雲龍紙でしょうか。和紙の模様を透かして、優し気な光を放っています。
(雲龍紙は、以前、田中本家博物館の日記で書きました。その時に見たのは、「雲龍紙のお品書き」でした。)
コロナでも雛旅。古(いにしえ)の雛を訪ねる、4泊5日の長野・岐阜・愛知 12 - 田中本家博物館の江戸時代料理再現食事会①(2021年3月27日/2日め) - MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

一の間(奥)と次の間(手前)です。

次の間は20畳。広いです。ここに、大勢の従者が控えていたのでしょうか。

窓際に、長い縁側が続いています。

窓ガラス越しに見えたのは…、

広大な庭。


どこかで見たような情景でした。
実は、臨江閣に来たときから、
「どこかに雰囲気が似てる。
 どこで見たんだっけ?」
と、ずっと気になっていました。
でも、縁側からこの庭を眺めたときに、
ようやく思い出しました。


堀田邸です。
千葉県最後の佐倉藩主・堀田正倫が、
1890年(明治23年)に佐倉に設けた邸宅です。
コロナでも白鳥。寒風の中を千葉へ 3 - 旧堀田邸(さくら庭園)①(2020年12月20日) - MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。


美しい細工の鬼瓦のある玄関(堀田邸)。この邸宅も、国の重要文化財です。(2020年12月20日 千葉県佐倉市)

こちらは、臨江閣別館の玄関。同じころに建てられたからでしょうか。玄関の部分が似ています。

長く延びる縁側の向こうに広がる、広大な庭園(堀田邸)。


まあ、広間があって、長い縁側があって、
その向こうに広い庭があるというのは、
この当時、どのお屋敷もそうだった、
と言われてしまえばそれまでなのですが…。😅


スマホを片手に、Nさんに、堀田邸のことを説明している、MIYO。(←アホ。笑)

「次の間」のつきあたりにある窓の向こうには、臨江閣別館が見えました。

手前が渡り廊下。そしてその向こうに見えるのが、臨江閣別館です。

臨江閣本館の2階で話す、NさんとMIYO。

35年の、時を越えて。


次回は、臨江閣別館を見学します。


(つづく)

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