全盲難聴・のんたんの冬休み 11 - 「Dining&karaoke ONE 高田馬場店」と「俺のビストロ」(2025年1月2日/12日め)
2025年1月2日 高田馬場で、カラオケ新年会。(長男 29歳)
ずっとお休みしていたので、
もうすっかり忘れられてしまったかなあ、と…。汗
昨日、トルコから帰国しました。またよろしくお願いいたします。
10日間の旅では、いくつもの遺跡を歩き、
悠久の歴史が成した偉業に触れ、胸が震えました。
トルコの旅日記を、少しずつ書いていけたらと思いますが、
連載途中の旅日記がいくつもあり、
どうやって書き進めればよいものか、考えがまとまりません。汗
とりあえずは、長男の冬休み日記を、最後まで書き終えたいと思います。
1月2日(木)- 12日め
冬休みの12日めです。
今日も元気な長男。母が見栄はって着せたクレージュで、朝の一枚。笑顔を見せてほしくて、クラッカーを持ってもらいました。笑
今日は靴下も新品。年末に、MIYOがダイソーで買ってきました。安い!😊
長男、クラッカーをうまく鳴らせて、うれしそうです。^^
「お正月だから、もう1本ね。」と、新しいのを手渡すと、うれしそう。これも上手に鳴らせました。
3個めを期待しているようでしたが、「今日はおしまいだよ~。」と。😊
午前中は、ボイスレコーダーを聞いて、のんびりと過ごしました。電池が切れると、自分で充電池のある廊下に行って、勝手に電池交換。^^
お昼ごはんは、おせち料理+お雑煮+2割引きの餃子と2割引きの揚げ出し豆腐。いつも値引き品でスミマセン。😅
あわただしくお昼ごはんをすませて、
長男は夫といっしょに出発。
今日は高田馬場での、
「カラオケ新年会」に行きます。
話は、昨年の9月にさかのぼります。
5年ぶりにウクレレ教室を再開でき、
「周囲のなにかが変わった。」
と、長男も気づいたのでしょう。
たまたま、帰宅していたときに、
「まさみちゃんと、かなこちゃん…。」
と言ったので、びっくりしました。
まさみちゃんとかなこちゃんは、お友達で、
以前は、年に何回か、
いっしょにカラオケに行っていました。
けれどコロナ禍で、そんなささやかな楽しみも、
開催できなくなってしまっていました。
コロナ禍になり、状況が変わったことを、
S園はていねいに説明してくれたようです。
長男は私たちになにも言いませんでしたが、
「いろいろなことができなくなった。」
とわかっていました。
けれど、ウクレレ教室が再開できた今は、
「また、まさみちゃん、かなこちゃんと、
カラオケに行ってもいいの?」
と思ったようです。
「ずっと会えないままだったのに。
ことばを交わしたりしなくても、
長男の心には、ふたりのことが
刻まれていたんだなあ…。」
と、感動しました。
このことを伝えたところ、
まさみちゃん家もかなこちゃん家も驚き、
そしてとても喜んでくれました。
「また以前のように、
カラオケ会をやりましょう。」
ということになり、
昨年10月から、再びカラオケお楽しみ会を
開催できるようになりました。
以前に書いた、「カラオケお楽しみ会」の日記です。
全盲難聴・のんたん ボランティアさんと外出(S園→ウクレレ教室→昼食→カラオケ→自宅)(2024年10月26日)
全盲難聴・のんたんの冬休み 16 - 恒例 カラオケお楽しみ会(2020年1月3日/13日め)
全盲難聴・のんたんの夏休み 10 恒例 カラオケお楽しみ会(2018年8月16日/6日め)
本日の会場は、昨年に10月に開催したときと同じ、「Dining&karaoke ONE 高田馬場店」。お店の前で、かなこちゃん、ホリイさんといっしょに。
長男、はりきって歌っています。
まさみちゃん、かなこちゃんも、楽しそうでよかった。^^
2時間後、夫が迎えに行き、お店の前でパチリ。みんな本当に楽しそう。^^
まさみちゃんは
離れたところに住んでおられていて、
なかなかお会いできないのですが、
今回はMIYOがお願いして、
参加していただきました。
無理を言ってご迷惑だったかな、
と心配でしたが、帰宅後に、
「今度はいつやるの?」
と言ってくれたそうです。
よかった。^^
このあと長男は、夫といっしょに渋谷へ。
そしてMIYOと長女も、自宅から渋谷へ。
昨年11月30日にオープンしたばかりの「俺のビストロ」で、家族4人が待ち合わせました。お店は、駅から歩いてすぐのところにあります。
「俺の」アプリでポイントがたまっていたので、1000Pでオリジナルボトルワインをいただきました。
まずは、MIYOが好きな、「鮮魚のカルパッチョ」(1380円)。
長女の希望で、「とろ~りチーズオムレツ」(680円)。
夫の希望で、「アツアツ!焼きナスのグラタン」(580円)。
左:「鮮魚のカダイフ包み揚げ~マッシュルームの白ワインソース~」(600円)
右:「舌平目のデュグレレ風」(780円)
【カダイフ】
トルコ伝統の食材で、小麦粉やトウモロコシの粉で作られた麺状のものです。揚げるとサクサクした食感になります。形を自由に作ることができるため、様々な料理に使われています。
舌平目のデュグレレ風は、あまりにおいしくて、夫がリピートしました。
【デュグレレ風】
香味野菜や白ワインで加熱した魚料理のひとつです。デュグレレとは、この料理を考案した料理人の名前で、1800年代に活躍したと言われています。伝統的なフランス料理の名前には、人名や地域の名称を冠して「~風」とすることがよくあります。
長男はブドウジュースを飲んでいましたが、「ワイン、のみますか?」と訊くと、「はい!」と。😊
そおっとグラスを持たせると…、
おおっ。一気飲み。🤣🤣
S園で生活しているうちに、いつのまにか長男は、お酒もいけるクチになっていました。
もう29歳だもんね。^^
本日の鮮魚料理(1580円)。
そして、「サーロインステーキ 200g」(1880円)。
4人でシェアすると、いろんなのが食べられて楽しい。^^
お腹いっぱいだったけど、
最後にデザートをひとつだけ頼んで、
4人でいただくことにしました。
「大人のプリン」(500円)。ほどよい固さで、ラム酒が香るプリンでした。
お腹いっぱい食べて、ワインもおいしくて、楽しいひとときでした。お会計は、4人分で11340円。「俺の」はやっぱりコスパがいいと思います。
渋谷駅まで歩く途中で見た壁画。岡本太郎の「明日の神話」だそうです。
【明日の神話】
岡本太郎が描いた幻の巨大壁画で、彼の最高傑作のひとつと言われています。長らく行方がわからなくなっていましたが、2003年秋、メキシコシティ郊外で発見されました。描かれているのは、原爆が炸裂する悲劇の瞬間です。
しかしこの作品は、単なる被害者の絵ではありません。人は残酷な惨劇さえも誇らかに乗り越えることができる、そしてその先にこそ「明日の神話」が生まれるのだ、という岡本太郎の強いメッセージが込められています。
この壁画は、「太陽の塔」と同時期に制作され、「太陽の塔と対をなす」と言われています。岡本芸術の系譜のなかでも欠くべからざる、極めて重要な作品です。しかし残念なことに、長年にわたって劣悪な環境に放置されていたため、作品は大きなダメージを負っていました。そこで、岡本太郎記念現代芸術振興財団が、この作品を日本に移送し、修復した後に広く一般に公開する「明日の神話」再生プロジェクトを立ち上げました。
2006年6月に修復が完了。同年7月に、汐留で初めて行われた一般公開では、50日間でのべ200万人の入場者が集まりました。その後、作品は東京都現代美術館で約一年間公開され、2008年3月、渋谷に恒久設置することが決定。同年11月18日より渋谷マークシティー連絡通路内にて公開されています。
「悲しみを誇らかに乗り越えれば、その先に『神話』が生まれる。」というメッセージが、心に残りました。
誰でもがそうなのかもしれませんが、
私たちも、様々な悲しみを通り過ぎてきました。
それでも生きてきたから、今があるのだと思います。
今も、そしてこれからも、
長男が笑顔で生きていってくれることが、
私たちの喜びであり、希望です。
今日も楽しい一日でした。
(つづく)































