MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
http://limings.muragon.com/tag/?q=2019%E5%B9%B49%E6%9C%88-10%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0&p=4 
をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
https://limings.muragon.com/tag/?q=2017%E5%B9%B412%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0
小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
http://limings.sweet.coocan.jp/

全盲難聴・のんたんの冬休み 11 - 「Dining&karaoke ONE 高田馬場店」と「俺のビストロ」(2025年1月2日/12日め)

2025年1月2日 高田馬場で、カラオケ新年会。(長男 29歳)


ずっとお休みしていたので、
もうすっかり忘れられてしまったかなあ、と…。汗
昨日、トルコから帰国しました。またよろしくお願いいたします。
10日間の旅では、いくつもの遺跡を歩き、
悠久の歴史が成した偉業に触れ、胸が震えました。
トルコの旅日記を、少しずつ書いていけたらと思いますが、
連載途中の旅日記がいくつもあり、
どうやって書き進めればよいものか、考えがまとまりません。汗
とりあえずは、長男の冬休み日記を、最後まで書き終えたいと思います。


1月2日(木)- 12日め


冬休みの12日めです。


今日も元気な長男。母が見栄はって着せたクレージュで、朝の一枚。笑顔を見せてほしくて、クラッカーを持ってもらいました。笑

今日は靴下も新品。年末に、MIYOがダイソーで買ってきました。安い!😊

長男、クラッカーをうまく鳴らせて、うれしそうです。^^

「お正月だから、もう1本ね。」と、新しいのを手渡すと、うれしそう。これも上手に鳴らせました。

3個めを期待しているようでしたが、「今日はおしまいだよ~。」と。😊

午前中は、ボイスレコーダーを聞いて、のんびりと過ごしました。電池が切れると、自分で充電池のある廊下に行って、勝手に電池交換。^^

お昼ごはんは、おせち料理+お雑煮+2割引きの餃子と2割引きの揚げ出し豆腐。いつも値引き品でスミマセン。😅


あわただしくお昼ごはんをすませて、

長男は夫といっしょに出発。

今日は高田馬場での、

「カラオケ新年会」に行きます。


話は、昨年の9月にさかのぼります。

5年ぶりにウクレレ教室を再開でき、

「周囲のなにかが変わった。」

と、長男も気づいたのでしょう。


たまたま、帰宅していたときに、

「まさみちゃんと、かなこちゃん…。」

と言ったので、びっくりしました。


まさみちゃんとかなこちゃんは、お友達で、

以前は、年に何回か、

いっしょにカラオケに行っていました。

けれどコロナ禍で、そんなささやかな楽しみも、

開催できなくなってしまっていました。


コロナ禍になり、状況が変わったことを、

S園はていねいに説明してくれたようです。

長男は私たちになにも言いませんでしたが、

「いろいろなことができなくなった。」

とわかっていました。

けれど、ウクレレ教室が再開できた今は、

「また、まさみちゃん、かなこちゃんと、

 カラオケに行ってもいいの?」

と思ったようです。


「ずっと会えないままだったのに。

 ことばを交わしたりしなくても、

 長男の心には、ふたりのことが

 刻まれていたんだなあ…。」

と、感動しました。


このことを伝えたところ、

まさみちゃん家もかなこちゃん家も驚き、

そしてとても喜んでくれました。

「また以前のように、

 カラオケ会をやりましょう。」

ということになり、

昨年10月から、再びカラオケお楽しみ会を

開催できるようになりました。


以前に書いた、「カラオケお楽しみ会」の日記です。

全盲難聴・のんたん ボランティアさんと外出(S園→ウクレレ教室→昼食→カラオケ→自宅)(2024年10月26日)

全盲難聴・のんたんの冬休み 16 - 恒例 カラオケお楽しみ会(2020年1月3日/13日め)

全盲難聴・のんたんの夏休み 10 恒例 カラオケお楽しみ会(2018年8月16日/6日め)


本日の会場は、昨年に10月に開催したときと同じ、「Dining&karaoke ONE 高田馬場店」。お店の前で、かなこちゃん、ホリイさんといっしょに。

長男、はりきって歌っています。

まさみちゃん、かなこちゃんも、楽しそうでよかった。^^

2時間後、夫が迎えに行き、お店の前でパチリ。みんな本当に楽しそう。^^


まさみちゃんは
離れたところに住んでおられていて、
なかなかお会いできないのですが、
今回はMIYOがお願いして、
参加していただきました。
無理を言ってご迷惑だったかな、
と心配でしたが、帰宅後に、
「今度はいつやるの?」
と言ってくれたそうです。
よかった。^^


このあと長男は、夫といっしょに渋谷へ。
そしてMIYOと長女も、自宅から渋谷へ。


昨年11月30日にオープンしたばかりの「俺のビストロ」で、家族4人が待ち合わせました。お店は、駅から歩いてすぐのところにあります。

「俺の」アプリでポイントがたまっていたので、1000Pでオリジナルボトルワインをいただきました。

まずは、MIYOが好きな、「鮮魚のカルパッチョ」(1380円)。

長女の希望で、「とろ~りチーズオムレツ」(680円)。

夫の希望で、「アツアツ!焼きナスのグラタン」(580円)。

左:「鮮魚のカダイフ包み揚げ~マッシュルームの白ワインソース~」(600円)
右:「舌平目のデュグレレ風」(780円)


【カダイフ】
トルコ伝統の食材で、小麦粉やトウモロコシの粉で作られた麺状のものです。揚げるとサクサクした食感になります。形を自由に作ることができるため、様々な料理に使われています。

舌平目のデュグレレ風
は、あまりにおいしくて、夫がリピートしました。


【デュグレレ風】
香味野菜や白ワインで加熱した魚料理のひとつです。デュグレレとは、この料理を考案した料理人の名前で、1800年代に活躍したと言われています。伝統的なフランス料理の名前には、人名や地域の名称を冠して「~風」とすることがよくあります。


長男はブドウジュースを飲んでいましたが、「ワイン、のみますか?」と訊くと、「はい!」と。😊

そおっとグラスを持たせると…、

おおっ。一気飲み。🤣🤣

S園で生活しているうちに、いつのまにか長男は、お酒もいけるクチになっていました。

もう29歳だもんね。^^

本日の鮮魚料理(1580円)。

そして、「サーロインステーキ 200g」(1880円)。

4人でシェアすると、いろんなのが食べられて楽しい。^^


お腹いっぱいだったけど、
最後にデザートをひとつだけ頼んで、
4人でいただくことにしました。


「大人のプリン」(500円)。ほどよい固さで、ラム酒が香るプリンでした。

お腹いっぱい食べて、ワインもおいしくて、楽しいひとときでした。お会計は、4人分で11340円。「俺の」はやっぱりコスパがいいと思います。

渋谷駅まで歩く途中で見た壁画。岡本太郎の「明日の神話」だそうです。


【明日の神話】
岡本太郎が描いた幻の巨大壁画で、彼の最高傑作のひとつと言われています。長らく行方がわからなくなっていましたが、2003年秋、メキシコシティ郊外で発見されました。描かれているのは、原爆が炸裂する悲劇の瞬間です。
しかしこの作品は、単なる被害者の絵ではありません。人は残酷な惨劇さえも誇らかに乗り越えることができる、そしてその先にこそ「明日の神話」が生まれるのだ、という岡本太郎の強いメッセージが込められています。
この壁画は、「太陽の塔」と同時期に制作され、「太陽の塔と対をなす」と言われています。岡本芸術の系譜のなかでも欠くべからざる、極めて重要な作品です。しかし残念なことに、長年にわたって劣悪な環境に放置されていたため、作品は大きなダメージを負っていました。そこで、岡本太郎記念現代芸術振興財団が、この作品を日本に移送し、修復した後に広く一般に公開する「明日の神話」再生プロジェクトを立ち上げました。
2006年6月に修復が完了。同年7月に、汐留で初めて行われた一般公開では、50日間でのべ200万人の入場者が集まりました。その後、作品は東京都現代美術館で約一年間公開され、2008年3月、渋谷に恒久設置することが決定。同年11月18日より渋谷マークシティー連絡通路内にて公開されています。


「悲しみを誇らかに乗り越えれば、その先に『神話』が生まれる。」というメッセージが、心に残りました。


誰でもがそうなのかもしれませんが、
私たちも、様々な悲しみを通り過ぎてきました。
それでも生きてきたから、今があるのだと思います。
今も、そしてこれからも、
長男が笑顔で生きていってくれることが、
私たちの喜びであり、希望です。


今日も楽しい一日でした。


(つづく)

×

非ログインユーザーとして返信する