MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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全盲難聴・のんたん - コロナでも、S園ふれあい夏祭り(2020年7月21日)

2020年7月21日 S園のふれあい夏まつり。ようやく会えたね!^^(全盲難聴・のんたん 24歳)
最後に会ったのは、1月中旬です。
以来6か月。
ほんとうに久しぶりに、
ようやくようやく、会えました。


7月21日


コロナ禍で、行事を中止している施設も、
多いと思います。
というか、今や、なにもかもが中止です。


S園でも、入所式での
「光バンド」の演奏を取りやめるなど、
恒例イベントの中止を余儀なくされています。


それでも、園生が楽しみにしている行事は、
「なんらかの形で、できるだけ催行する」
という取り組みをしていただいています。


2020年7月号の園だよりを見ると、


仲間との交流「街へ出よう」
 →イオンモールが閉鎖のため、
  周辺を散歩し、
  園が運営するカフェ「カナン」で 
  スペシャルスイーツを楽しむ。
ハイキング
 →講堂、体育室、中庭などでお弁当を食べ、
  公園巡り、買い物、「カナン」での休憩を、
  普段よりも時間をとって行う。


「園生の日常生活に張りを与える行事です。
 制限のある中でも工夫して楽しめるよう、
 努力していきたいと思います。」


…と、書いてありました。
こんな状況でも、園生の楽しみを
たいせつに考えてくださっている姿勢に、
頭が下がります。


毎年6月に行われていた「二泊旅行」も、
中止はせず、秋に催行するそうです。^^
それまでに、コロナの感染者が、
少しでも減っていますようにと、
願うばかりです。


さて、そんな中、
恒例の「S園ふれあい夏まつり」が、
今年も開催されました。


全国で、夏まつりが中止になる中、
「できるかぎりの形で催行し、
 園生に楽しんでもらいたい。」
という姿勢を貫いた、S園。
ほんとうにすごいと思います。


例年と違うところは、
・平日に開催する。
・会場は公園ではなく、S園内のスペースとする。
・近隣の方々は参加せず、
 園生と家族のみのおまつりとする。
・焼きそばなどの屋台は出店せず、
 園生にはお弁当を用意する。
ということです。


いろいろと制限はありましたが、
それでも、園生が夏まつりを楽しめるようにと、
みなさまが精一杯がんばってくださいました。
そんな、今年の夏まつりをご紹介します。


当日は、私と夫もS園にでかけました。
最後に長男に会ったのは1月。
それからずっと、
面会や帰宅を自粛していたので、
長男に会うのは、半年ぶりです。


保護者控え室で待っていると、長男がやってきました! 長男もうれしそうだけど、それよりもっとうれしそうな表情の私。笑 やっと会えたね!^^

「ひげそり、したよ。さわってみて。」…って、いきなり、ひげそりの話ですか。笑

「ひげそり、したのね。じょうずにできたね。」と言ったら、リュックの中から電動シェーバーを取り出し、やってみせてくれました。新しいシェーバーを買ったので、それを見せたかったみたいです。笑

職員の方が、「コロナで散髪屋に行ってなくて、髪が伸びちゃってすみません。」と。いえいえ、そんなことはどうでもいいんです。元気な顔が見られれば。^^

談話室に移動して、お昼ごはんです。テーブルは間隔を空けてあり、各家族ごとに着席しました。

左:長男の「夏まつり弁当」。焼きそば、焼きおにぎり、とうもろこし、コロッケ、枝豆やから揚げなど、いつもなら屋台で食べられるものが、お弁当になっていました。
右:保護者の分も予約注文ができました。でも、焼きそばを三つ食べるのもキビシイので、私たちの分は、途中のパン屋さんで買ってきました。

3人で分け分けしながら、いただきました。串に刺したから揚げがおいしかったようで、自分で串を持って、全部食べていました。^^

食事のあとは、講堂に設置された、夏まつり会場へ。真ん中には、「テントのやぐら」が作られていました。園内には3つの施設があり、それぞれの施設ごとに、会場を2時間ずつ利用しました。長男が生活するS園は、2時から4時です。

全員がマスクを着け、「テントのやぐら」を囲んで盆踊り。

大好きな太鼓をたたいて、うれしそう。^^

講堂のステージ部分は、3つのゲームコーナーになっていました。大きなサイコロを投げて、景品をもらいます。長男は、ポータブル扇風機をゲット! 電池を使わず、ボタンを押すだけで羽が回る、優れものです。

くじを引いて、スーパーボールをもらうコーナー。くじの前には、手をジェルで消毒していました。

講堂の隣りの通路に設置された、小さなお店。ポップコーン、綿菓子、「カナン」で作った焼き菓子が並んでいました。「カナン」は、S園が運営しているカフェレストランで、地域の知的障害者のための作業所です。

飲み物のお店。ビニールシート越しに、ラムネとジュースを買いました。隣りの休憩室で、りんごジュースを飲む長男。テーブルは、すべて、壁に向かって置かれていました。

お祭りが終わり、人気がなくなった会場。最後にもう一度、太鼓をたたく長男。長男には、これがいちばんうれしかったかも。笑

楽しかったね!


コロナ禍の困難な状況でしたが、
S園のみなさまが細心の注意をはらい、
工夫をこらして、
できるかぎりのおまつりを
催行してくださっていました。
感謝でいっぱいです。


来年は、マスクのないおまつりが
開けるでしょうか。
ワクチンができるまで、無理かなあ。


とりあえず、長男が元気に、
楽しく生活しているようすに安堵し、
S園をあとにしました。

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